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「コープス・ブライド」を見ました。

2005-11-10 01:00:46 | 映画
というわけで、本編の感想ですが。

見せ方、上手いなティム・バートン!

思いっきりネタばれ含むのでこれから見る人は読んではいけません~。

死者と生者の組み合わせ。ましてや生者には他に婚約者がいるとあっては
展開はすぐに想像がつく…のですが、目が離せない~!!!

例えば蝶々の使い方、冒頭の主人公=ビクターの性格や街の様子(=生者の世界)の描写は勿論、
ああ、そーきたか~!のラストまで余韻が残ります。
蝶々で世界説明をした後は、ビクターの両親&ビクトリア(=婚約者)の両親が歌で状況説明ですよ。
あっという間!にお話の世界へ取り込まれます。
ビクターは、強気な両親の所為か、内気で不器用でも決して悪い子ではないから、心が通い合ったビクトリアと不幸な死体の花嫁=エミリーとどっちも出来るものなら幸せにしてあげたいと間で揺れるんですね。
(どうやら)今一な容姿のビクトリアに比べて、町一番の美女といわれていたエミリーは死人であっても魅力に溢れているし(肉が残ってる脚はホント綺麗ですよぉ)
そして実は死者の世界は彼にとって居心地の良いところだったりするから、悩む~!
とは言えあんまり考えてないかも?と思わせるビクターの決断に比べて、エミリーの出した結論はとても重いものでした。
ちょっと泣けちゃったぞ!
結局ハッピーエンドに収まったてたから、終わりよければすべてよし!ということで。

お話の展開もさることながら、お人形や背景小道具などのツクリがすごくよくできてるので、アニメ好きは必見だと思う~!
今回のって人形をコマ撮りしたものなんですよね。
ものすごく時間がかかってる。
そのかいあってなんか変なバランスやフォルムの人形なのに、それがとても綺麗に動くのですよ。
ビクターがピアノを弾くシーンが2度出てくるんですけど、指とは思えん物が鍵盤(はマトモ)を叩いてるのに、おかしく感じない。
更にお人形の表情もね。不安気とか曖昧な表情がうまい。
アニメって無表情な人形なのに感情があるように見えるって褒めたりしますが(←これはこれですごいことだと思う)コープス・ブライドの出演者たちはみんな表情豊かです!
エミリーがビクターと連弾するシーン、怒ってるのがだんだん和らいでくるのなんて、ほんとCGじゃない?って感じです。見逃せませんよ、ホント。

あ。でも。。。ですね。
実は上手く出来てると思うけどものすごく綺麗に出来てると思うけど
あの人形たち、コワイです~。ごめんなさい。
映画の中以外では決して見たくない…です。
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『ロバと王女』を見ました。

2005-11-07 01:45:36 | 映画
1970年に製作のデジタルリマスター版。
ポスターや公式サイト他の画像は綺麗だし、お伽噺の映画化だからとっても期待して見に行ったんですよぉ。

この観賞後感覚、何かと似てるな~と思い出したのが‘鈴木清順監督のオペレッタ狸御殿’です。
俳優さんたちは綺麗で素敵だし、画面も綺麗だし、衣装や音楽も割と好きなのに
なんだか変!!

ペロー童話のロバと王女は読んでないけど、グリム童話の千匹皮と似たモチーフなんですよねぇ。

お妃さまをなくした国王が‘私より綺麗な人と再婚してください’という遺言から国中を探したら、該当するのは自分と妃の間の娘だけで、娘に求婚するってとんでもねー話っす。
王女は言うことを聞く条件として作るのは不可能と思われるドレスを順番に(今回のは空の美しさ・月の光・太陽の輝きの3枚)に最後のお願いとして国の宝でもある金を生むロバの皮(グリムでは千種類の動物の皮)を要求。ところが望みが叶ってしまい父王のもとから逃げ出して美しさを隠すためにロバの皮をかぶって下女として働くこととなります。
王女のホントの姿を垣間見た王子が彼女を探し出し(今回はケーキを焼かせた上にそこから出てきた指輪が合う娘を…というシンデレラのような展開)結婚する…ってもともとオイオイって突っ込みどころ満載なんですが。

それにも増して私には演出意図がよくわからん~!
あ、否。多分。
全編通して綺麗で可愛いカトリーヌ・ドヌーブが撮りたいだけってのはわかった。
わかったけどさ、上手く出来てるかどうかはどうかは甚だ疑問。

劇場出てからのエレベーターの中で、OLぽい2人組がいたんだけど
『ドレスが綺麗なだけだったね』『ドレス無駄になってたよね』『勿体無いね』
って言ってて、そこまで酷いとは思わなかったけど(ファンがいたら、刺されても文句は言えないような台詞でございました)
ドヌーブ、お姫様演るには薄幸そうだし、父王と並んでも釣り合う年齢に見えちゃうし(お妃さまと2役やってたしね)役柄間違ってるとしか思えない~。

ドレスは似合ってたよ、決して無駄にはなってなかったよ。
WEBで見かける写真は綺麗でゴージャスで今でもウットリだしね。
でもでもあの映画の中じゃないほうが絶対いい(断言)

青の国・赤の国のお城の内装が不思議(赤の国の玉座白い猫っぽい動物型だった~)なのも、馬や従者が赤や青に塗られてるのもまあ、良いや、ファンタジーだしね。
でも
王女を助けるリラの精が一人だけネグリジェのような衣装なのとか(他はみんな中世の装束に近い)
姫がかぶるロバの皮の内側が変に生々しい色なのとか(そりゃ、殺してすぐ剥いだんだろうから生っちいのかもですが、その割りに服は汚れないじゃん。無意味にグロい)
王女と王子が草原で転げまわるシーン(ラブシーンなのかなぁ?)とか
ラスト、国王が○○(一応伏せ)でやってくるシーン(確かにその前に電池なんて台詞があったけど、あれは洒落てる台詞なの?どーよ?)とか、
どーすれば良いの、これ?って感じ。
感心もしないし笑うほど面白くないし淡々と見るには違和感ありすぎだし。

それに。
ドレスを作ってもらうたびに、王女が父親に心揺れるのはどーなんだ?
少なくともグリム童話版は揺れないですがペロー版はそうなってるの?
それを止めるリラの精の台詞も説得力ないんですよねぇ。
あれは感覚の差なのかなぁ。

などと文句タラタラですが

私は乗り切れなかったけど、この映画を好きな人も多いみたい。

私の中でも王女がケーキを焼くシーン(これがすっごい大雑把で笑える)は可愛いし
ともかくとってもゴージャスなので綺麗なもの好きだったら一度は見ても良いと思う。
カトリーヌ・ドヌーブのファンは必見でしょうねぇ。

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DVD「シンデレラ」

2005-10-29 23:00:24 | 映画
買いました!見ました!!
ディズニーのシンデレラ プラチナエディション
日本国内でお話を知らんと仰る方は殆ど居ないと思うのですが、このアニメ映画を見たことがない人は案外多いと思います。

イヂワルなにゃんこVSねずみのドタバタ、継母の半端じゃないいぢわるな演技など、お話がふくらませてありますし、勿論クラシックディズニー作品らしく音楽も絵とても綺麗で、大人が見ても十分愉しいですよ。

この機会にぜひぜひ見てー!と声を大にして言いたいです。

ちょっとここからアレな意見を(><)
日本語版がこのカタチなのっていつからなんですかねー。
この前(って10年ぐらい前ですか?)のヴィデオのときに録音しなおしてるのかなぁ?
うちには英語版しかないので確認が取れないんですけど、今回の日本語版つまらん~!!

昔映画館で見たときの日本語は良かったですよ。
ねずみさんはシンデレラのことを‘シンデレリ’って舌足らずに呼んで可愛かったのに(英語でそうなってるんですよ)今回のはそのままシンデレラだし!
ねずみさんの名前もおデブなほうは「オクタヴィアン…呼ぶのは縮めてガスね」って言われてたのに、今度のはそのまま‘ガス’になっちゃってるよ。名付けのセンス悪く思えない?
ねずみさんネタと言えばもう一つ、シッポのくじ引きのとき‘みんな~並べ!’って号令かけてたのになー。くじで決めるぞ!ってな芸のない台詞になってましたよ。
旧版の台詞のままでDVD化して欲しかったなぁ。

ついでに、シンデレラの口調もわざとらしくて耳障りになってました。
以前も低くてあんまりお姫さまっぽくないなっていう声の方がされてましたが、英語版もそうなんですよね。
だから低い声なのは納得としても、押し付けがましいような口調は何なんだ~?

もう二度と日本語聞かないからいいですけど。

あ、しまった。
文句で終わってしまう。
えーとDVDの特典映像はかなり面白かったです。
特にボツになっちゃった2曲、画像有版は興味深いですよ。

その1:シンデレラが歌う‘お仕事の歌’
舞踏会に行きたいから仕事を早く終わらせなきゃ。
自分が2人いたら良いな。でもまだまだ終わらない。自分が4人いたら…ってすごくかわいいです。
結局ねずみさんの「お仕事の歌」になっちゃったのは映画の雰囲気からして正解だけど、こっちも動いてるとこ見たかったですね。

その2:シンデレラと王子のデュエット‘雲の上でダンス’
ちょっと落ち着いた曲調の割りと長めの曲です。
すっごくロマンティックで歌いたい~!!!です。

そーいえばこんなシーンは白雪姫でもボツになってましたね。
ここで二度目のボツですよ。
眠れる森の美女のラストにとうとう出くるのですが~、ウォルト・ディズニーってロマンチストだったのかも。
結局シンデレラの該当シーンでで採用されたのは‘これが恋かしら’ですが、
私これ、大好きで、以前廻ってきたミュージカルバトンの思い入れのある5曲のうちの1曲にあげてます。
きっと‘雲の上でダンス’だったらここまで自分の中に残らなかったと思うのですよ。
差し替えてくれて感謝!です。


音楽以外にも構想や製作30年以上の間にいろんなものをくっつけたり削ぎ落としたりして出来てる…ようです。
そうやって大切に作られたからこそ、今見ても面白いんだな~。
やっぱりディズニー作品からは離れられません。

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『チャーリーとチョコレート工場』を見ました

2005-10-26 23:20:51 | 映画

えーと、一言で言っちゃうと
ディズニーランドのアトラクションみたいな映画』でした。
工場内最初のお部屋。森?の配色が‘スプラッシュマウンテン’でしたよー。
チョコレートの川下りはなんとなく、イッツアスモールワールドっぽいし。
ガラスのエレベーターとか…はさすがに作るの無理かなぁ?
ウィリー・ウォンカ衣装のキャストに先導されて歩いて廻っても良いしね~ってミステリーツアーの亜流ぽいけど。
部分部分、ウンパ・ルンパのダンスはディズニー得意技のオーディオアニマトロニクスでやってくれー。
絶対愉しそう。

なんて、映画の話になってないや。
えーと。
そもそもがロアルド・ダールの超有名な‘チョコレート工場の秘密’(未読)がベースなので、ハズレは殆ど有り得ない~と思っておりました。
の割りに結構駄目って人も多いみたいですね。
きっと監督の味付けについていけなかったんだろうな~。
妙にどっかで見たような場面が多くてビックリでしたよ。
エスター・ウィリアムスとかモノリスとかね。パロってるシーン続出。
でも、そーいえば‘マーズ・アタック'もそんなティストでしたね。
突っ走ってるな~ってげらげら笑っちゃったけど、周りはそんなでもなかったなぁ。
あの暴走振りについていけなかったのかなぁ。&案外ブラックなシーンもありましたよね。
ちょい好みの分かれるところはそのあたりかも。

ワタシは、結構気に入りましたけど。。。


引っかかったのが
拾ったお金を使っちゃって問題ないのかなぁ。
何の罪悪感も抱かずにチョコ買っててビックリでした。
お国柄の違い???

原作にもきっとこの場面あるんですよね。
一度読んでみなくちゃいけませんね。

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メゾン・ド・ヒミコ を見ました。

2005-10-12 23:57:57 | 映画
メインはゲイの父親とその娘、父親の恋人の3人の人間模様で、特に父娘の葛藤は好い感じだ~!
周りの人たちもそれぞれ抱えてたり思うところがあったり、変わらざるを得なかったり
安直な解決じゃないとこも悪く無いです。
役者さんは皆頑張ってるし、透明感がある音楽も、画面(ホームの外観も内装もオシャレ!)も綺麗です。
ですが、

手放しで良い映画ですよぉ!と言えるかどうかはちょいと微妙。
お話がぬるいよーな?視点がちがうよーな?

プログラムによればホントのゲイの方たちもどうやら違うと言ってるとこがあるみたいだしね~。
少女漫画が原作として主題にあるようだから、ちょっとファンタジーぽいのかも?
いきなり出てくるアニメのシーンとかビックリですよ。まあ、アニメは一応必然ではあったんだけど…ダンスホールのシーンはどうなんですか~?
なんか面白かったけどさ、違和感なかった~?犬童監督にとっては必然だったみたいですけど。
うーん、うーん。ファンタジーだしね!!!

父親の恋人=春彦役のオダジョーはひたすらめちゃめちゃカッコウイイのでとりあえずファンは見ておいたほうがいいですよぉ。
ただ、春彦って今一よくわかんないキャラですけど。
あんまり恋人っぽくも見えなかったしさ~、なんかとらえどころがないぞ。
あの後、彼は資金問題をちゃんと解決できたのかなぁ?
ついでに定職につく気はないのかなぁ?とか突っ込みどころ満載ですが、とりあえず画面見てるときは気にならないから(笑)

などと文句を言ってますが。。。キレイにオチは付いてるし、後味もそんなに悪くないので
気になってる人は見てね。
ぐずぐずしてるとそろそろ終わっちゃいそうですよぉ。


あ、そーだ。
この前、見た‘運命じゃない人’の宮田さんが出てました。
ほんの一瞬だけど、結構印象的。
実は上手い役者さんなのかな?また真面目なイイ人の役っぽかったけどね♪

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