「オホーツクに消ゆ」リメイクと聞いて

2024-04-11 11:58:12 | ゲームよろず

 

 

あの「オホーツクに消ゆ」がまさか令和の世でリメイクされるとは驚きですわ。

 

国内旅行で全県制覇を始めるきっかけとなったのは、思えばこのゲームだった。大人になってYou Tubeでその音楽を聴き(知床編はマジ最高すぎる)、これを機会に摩周湖やら屈斜路湖やらへ行ってみるべということで、女満別空港→知床釧路根室十勝→女満別という具合にレンタカーで道東を制覇した。そしてこれで完全にハマり、四国やら北陸近畿などを車で周遊するようになったのである(そして今では対馬や五島など、離島制覇の段階になっていますよと)。

 

 

 

 

東京で起こった事件のカギが北海道にあるとして、一気に北の地へ舞台が変わったことは唐突とも感じるが、よく考えてみたらサスペンスものって単に推理をするだけでなく、そこに異国の地での緊急事態から旅行要素が絡んでくることも少なくないんだよな(ポアロシリーズの『ナイルに死す』などが有名だが、日本でもかつては「さすらい刑事旅情編」なんてドラマが「はぐれ刑事純情派」とともに放映されていたものだ)。

 

ちなみに東京の場面では「さかえ通り」が出てきて、おいおい学生時代に「夜来香」とか「力」あたりでだいぶ世話になった場所じゃねーか、と懐かしいやら笑えるやらだった記憶がある(・∀・)

 

 

 

 

頬を射す、朝のさかえ通り~♪(違う)

 

このように場面変化を上手く演出することで、コマンド総当たりゲーというダレてしまいがちなゲームシステムにおいて、プレイヤーを飽きさせない工夫がよくなされている。

 

 

 

 

特にこの仏壇シーンは白眉で、連続して起こる殺人事件が、ただのサスペンスから悲劇性を帯びたものへと変質した瞬間だったように思う(金田一耕助の「悪魔の手毬唄」で言えば、最後の殺人に近いものがある)。というのもここは、自らの罪を自覚する者が、それを贖うためあえてその場に向かうことを暗示した場面だからだ(悲劇を示す仏壇と、事態の深刻さを理解していない老婦人の対比がより不気味さを増しているが、曲調の劇的変化によってさらにいっそう強く印象に残る)。

 

コミカルな演出もありながら、こういった悲劇性を落差として入れ込み受け手の感情を揺さぶってくるところが、本作が長く賞賛されてきた理由の一つではないだろうか。

 

落差と言えば一つ気になったのは、ヒロインの友人であり快活&妖艶な印象を受ける「めぐみ」のビジュアルがいささか年齢を感じさせるものに変更(涙袋が皺にしか見えない・・・)となったのはなぜだろうか?

 

 

 

 

1.ヒロインより目立ち過ぎるから(てかヒロインがテンプレ過ぎる、てのが正しいかw)

2.バスタオルがあるため明らかに成人してる感を出したかった(慎重スギィ!)

あたりが思いつくが、昔の絵でも目の下の涙袋がはっきりと書かれていて、まあこれを忠実に再現したってことなんですかネ(・∀・)

 

ともあれ、追加シナリオもあるそうなので、これは確実にやらねばならぬゲームとして、ライブラリに追加しておきたい。


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