現実の複雑さが増し、不安に苛まれている時。その複雑さの中で、繋がりが希薄で孤独を感じている時。しかし経済的衰退もあって余裕を無くした社会のマジョリティは、「自己責任で何とかしろ」と言う。一体どうすればいいのか・・・そうだ、「鎮痛剤」打とう!
・・・なーんて話が、「99%の努力<1%の戦略的思考」の記事の最後で「何とかそんなもん見なくて済む方法ないのかって??ふっふっふっ、お客さん、いい所に気づきましたね!じゃあ次の記事でそいつを紹介しましょう(゚∀゚)」の続きである。
結論「麻薬」かよ!と思うかもしれないが、広く言えば認知科学でもあり、VRでもあり、アンドロイドでもある。端的に言うと、「自己責任」というマジックワードで実のところ思考停止(現実の問題を手当てすることを放棄)するマジョリティ、そして増え続けるアウトサイダーたち。
実はこれ、前者は問題に目を向ける余裕がないため自分が不安になるノイズを排除したいと考えており、アウトサイダーたちも寄る辺を与えられず行き場がない以上は鬱屈が溜まっていくため、数が増えればその暴発のリスクも高まる(先人の言に倣えば、「欲しがりません勝つまでは」&「一億総玉砕」ですな)。実はこの双方を解決するのは、「麻薬」である。
コイツとうとうヤケクソになったのか(゚∀゚)と思われるかもしれないが、いやいやフツーに考えてこの結論は必然的なものでしょうよwこれが思考停止と言うのなら、それこそ俺がいつもエラソーに言ってる制度設計をするしかないんじゃあないですかね?ただ、欧化主義であれ共産主義であれ伝統回帰であれ、ユートピアがどこかにあるみたいな妄想を元にして、制度設計を正しくやれば誰もが幸せな社会が訪れる、みたいに考えるのはアホだけども(ゼロリスク妄想とかも同じ)。
政府としても、暴走する連中が増えるのはリスク&コストなので、「パンとサーカス」よろしく「麻薬」でアヘっていただく方がラク、となればそっちに舵を切る可能性は十分にある(まあグロテスクな言い方をすれば、不安になるくらいなら「みんなでロボトミー」ってわけだ)。
・・・というような話。別にネタで言ってるわけでもなく、ここまで制度設計に対する負の斥力が強く(頑迷に変わろうとしない・対策を考えない)、そして数多の問題がこれから噴出してくることを想定するなら、社会がヒャッハー化する(←雑なたとえ)ことへの対策として、人を「生-権力」的にコントロールする方向を考えるのはむしろ当然じゃないかねーと俺は思ったりする。まあ「麻薬」云々はあまりに露骨なので、もちろん「癒し」とかいう打ち出しでそこにサブリミナル的なものを入れて人の不安や攻撃感情を去勢(←皮肉)するって感じになるんだろうけど。
ともあれ、ご都合主義的作品に耽溺する人たちに対して麻薬中毒患者(今は似たような言葉として「感動ポルノ」ってのがあるが)と同じだとしばしば書いてきた身としては、我が意を得たりと思った次第である。
ちなみに動画の細部は様々突っ込みたいところがあるが、それを書くと長くなるのでまた別の機会に。
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