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田舎の闇を照らす太陽、あるいは全てを焼き尽くす灼熱の炎

2018-08-10 12:11:47 | 中部・東海旅行

自分の無計画性についてあれこれ考えながら下田駅前をふらついていると、何とも魅力的な通りが目に入った。

 

ほう、イルミネーションをつけただけでこうも印象が変わるものか。歩行者専用の標識すら、幻想的に見えてくるわい( ´∀` )もしイタリアンレストランでハート様状態になるほど飯を詰め込んでいなかったら、この道で店を探索していたかもしれない(まあ見た感じすぐ終わりそうな短さだけどw)。

 

そんな発見を少しおもしろがていると、次に出てきたのは

 

 

出ましたイーオン(グループ)。地方を車で走っていると郊外で見かけないことはない、というほど普及しているが、それにしても周りが平屋の民家ばかりで街頭さえロクにないのに、この燦々と輝くネオンが場違い感満載でもあり、それは侵略者的な印象にもなるし、あるいは旧態依然とした田舎を輝かせる光とも受け取れる。まあ大規模店舗立地法の緩和以来郊外の大きな道には安い総合型店舗が林立し、シャッター商店街化とファスト風土化を促進した、と批判的に説明されることが多い。私も長い目で見た場合には全くのところ賛成である。しかし一方で、便利さゆえにそれが促進されるという見地に立たなければ、掉さすことは極めて難しいし、もっと言えば便利さを取る代わりに我々が手放す(手放しかねない)のは何なのか、という視点を大人はもちろん、(たとえばフィンランドでは、自分たち=福祉国家のシステムがどう回っているのかを中学生に教えるように、)幼い頃から教育の中に組み込んでいかないと、ただの既得権益擁護としかならなかったり、少なくともそのようにしか聞こえないという極めて大きな問題があるのだ(ちなみにそういった視点に立つのが、先日リンクを貼った西部の発言なのだし、また映画「サウダージ」などで扱われているテーマでもある)。

 

少なくとも、今の「便利ならそれでいいじゃん」という志向が強い社会では、人工知能に人間が置き換えられる時代はそう遠くないだろう・・・などと思いながら、ホテルに戻ったのであった。


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