<「喉を掻き毟らせる薬物」を巡って>
◎異様に加熱したひぐらし推理スレの「喉を掻き毟らせる薬物」探し
…それを探し当ててどうするのか?という思考が希薄=ただ思考遊びがしたいだけ
■大災害のガス(通称オヤシロガス)との対比
…硫化水素と酸素の混合物という具体的な名前の提示[「薬物」とは正反対]
…馴染みのある物質だし、そこから被害状況の矛盾とかを考えることも可能[圭一のこととか]
■作者の意図 . . . 本文を読む
事象、思想、演出意図といったいかなる対象も、また歴史書、エッセイ、エロゲーといったいかなる階層の媒体も、受け取り手のバイアスがかかるという点で変わりはない。
そのバイアスは無知より起こることもあるが、一方知識を積んだ人間もバイアスから自由ではありえない。いやむしろ、後者のほうが強いバイアスを持ってしまうことがしばしばある。その一つは、時代性や文脈よりも先に自己の知識や思考の枠組みを当てはめてしま . . . 本文を読む
以前書いたように、私が解釈に目覚めたのはひぐらしをプレイしてからだった。これには、ひぐらしが推理モノで、しかも(選択式ではなく)一本道の物語を自分なりに推理して真相を暴く、という性質のゲームだったことが影響している。ぶっちゃけて言うと、自分で考える余地が大きいってことだ。
そのために、登場人物の発言などを細かく分析する必要性が出てくる。つまりそれは「今のはどんな意図で言ったのか?」「何でコイツが . . . 本文を読む
結構長かったけど普通に読めた。アン本人の魅力も去ることながら、各キャラクターの個性の描き方が上手いなあと感じた。例えば、言葉少なだが常にアンの味方として見守ってくれるマシュー、褒めすぎることに罪悪感を感じて素直にアンを褒めることのできないマリラ。それぞれが図式的にではなく非常に生き生きと描かれており、しかも共同生活者であることによってさらにその違いが浮き彫りにされている。こういった二人のもとでアン . . . 本文を読む