ひぐらしの推理に関するまとまりのない記述

2005-12-12 20:42:08 | ひぐらし
<「喉を掻き毟らせる薬物」を巡って>

◎異様に加熱したひぐらし推理スレの「喉を掻き毟らせる薬物」探し
…それを探し当ててどうするのか?という思考が希薄=ただ思考遊びがしたいだけ

■大災害のガス(通称オヤシロガス)との対比
…硫化水素と酸素の混合物という具体的な名前の提示[「薬物」とは正反対]
…馴染みのある物質だし、そこから被害状況の矛盾とかを考えることも可能[圭一のこととか]

■作者の意図はどこへ行った?
…専門の研究者でない作者にそもそもそんな知識があるのか
…推理モノにそこまで専門知識がいるのか?同人とはいえ一般のPCゲームだし。 
…検死班すら薬を特定できなかったというTipsが作者なりの枠組みの提示では?

※何にでも意味を付与したがる人間の傾向が如実に出ている。また作者の意図不在で枠組みを押し付けていこうとする姿勢は、何にでもポストモダンやマルクス主義史観を当てはめて作者の意図を曲解したりないがしろにしたりする姿勢を想起させる。

※答えが出ないうちに論評しておくが、検死班すらわからないと書いておきながら、使われた薬物を特定できない人には推理できない構造となっているのなら、ひぐらしは駄作である。

<オヤシロ様と宗教に関する話>

◎オヤシロ様の元は民間信仰で、明治以降神道の系列に組み込まれたと推測される。一方で、梨花に対して手を合わせたり数珠を手繰り合わせたりする村人達
…ここから梨花とオヤシロ様信仰の相違を主張する論がひぐらし推理スレに表れた。

■これに対し、昭和初期に流行した歌で、母親が靖国神社において息子の慰霊をする時思わず手を合わせてしまったのを息子に詫びるという一節がある。これそのものが習合的意識を表しているが、何よりそれが流行した(=それほど違和感なく受け入れられた)という事実は大きい。そこから、習合的意識は明治の神仏分離や廃仏毀釈で変容しきったわけではない云々と反論。

■危うく不毛な論争になりかけたが、結局は製作者がその辺をどう考えてるかが問題で、それがわからにゃ現実の状況をあれこれ論じてもしゃーないと結論を出し、何とか踏みとどまった。

※要するに一つの答えが製作者の頭の中にあるというのが重要なわけで、複雑な現実の様相をあーだこーだと論じても推理的に無駄っつー話である。巧妙なことに、こういう枝葉にこだわらせる類のミスリードもふんだんに仕込まれている。

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