Room66

ベース弾きの日記

ナショナリズム

2012-09-14 21:44:06 | 雑多なコト
いよいよ尖閣諸島の国有化が決まった。

思い起こせば尖閣沖で海保との衝突事故以来、日本人のナショナリズムに火がついた。
途中で竹島と北方領土も絡んできたからややこしい。

それまで、ほとんどの日本人は領土問題に興味がなかった。
それより震災の後始末で精いっぱいだったはず。
何もこんな時期に関係各国が相次いで手を出さなくてもいいのに、元々愛国心を表に出さない日本人のココロに火をつけてしまった。

さらにマスコミが断片的な報道を垂れ流すため、中途半端な情報に踊らされたプチナショナリズムがあちこちで噴火してしまった。

毎日報道される領土問題に、こんなんでイイんだろうか?と疑問に思う。


以前にも書いたが、数年前韓国の戦争記念館に行った時のエピソード。
一服してたら現地の女子高生に日本語で「何で日本人がこんなトコにいるんですか?」
と、声をかけられた。
その言葉の裏側にはきっと「あんた達どういう神経してんのよ!」って意味もあったかもしれない。
記念館には英語と日本語のパンフレットが置いてあるが、日本人はあんまり行かないようだ。
でもすぐに「ワタシ日本大好きです。結婚したら新婚旅行はディズニーランドって決めてます」
と上手な日本語で楽しそうに話してくれた。

広島や長崎の原爆記念館で日本の女子高生が米国人にこんなカンジで話しかけるだろうか、と想像してみた。
まぁ、あり得ないわな。

モノクロの「奥さまは魔女」に出てくるデカい冷蔵庫からデカい牛乳瓶を取り出してラッパ飲みする。
そんな文化に憧れ洋楽を聞いたり、意味もわからずウッドストックにあこがれたり。
イージーライダーを観てバイク改造したり、そうやって育った日本人が大勢いるはずた。
みんなテレビや映画が情報源。というか情報が少なかったからしょうがない。
日本が戦後復興し、まんまとアメリカの文化に乗っかり高度成長した。
それに抗う勢力もいたが日本は現在ある方向に向かってまっしぐらだったから、どうにも止まらない。
どうにも止まらないから国境なんて概念も一部の人を除いて全く意味を持たなかった。
それがここにきて不況と社会への閉塞感が重なり、脱原発とか国境守れとか団結して目指すモノが現れたようだ。

そういえば日本が戦後団結した安保闘争は小学生の時の記憶に残っている。
その頃は全く意味がわからんかった。
真っ只中にいた世代は今、団塊の世代のあたりだろうか。
その人たちに安保のハナシを振ると「私はノンポリだったからねぇ」と口を濁す。
今でも触れてはならない昭和の歴史、ってカンジがするんですが。。。。

繰り返してはいけない歴史がある。









コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする