Room66

ベース弾きの日記

職人

2012-09-28 22:52:17 | 音楽のコト
「せ~ばなる」打ち上げの日、ぎっくり腰になってしまった。
重いものを持ったわけでもなく、しゃがんだ姿勢から立った瞬間にビリビリと。。。
腰を曲げながら打ち上げに行ったものの、翌日はベットから立ち上がれず四つん這いでトイレに行った。
それから3日間寝たきりとなり、10日くらいで何とか普通の生活に。


そんな9月も終わろうとしてる時に新譜がリリース。
どちらも一本筋の通った職人である。



チョッパーと言えばラリー・グラハム。
66歳にして、これだ!
ず~っとこの路線を貫いてブレない。
白いMoonのベースがさらにカッコいいぞ。
ベーマガのインタビューによればワタシの持ってる赤いMoonと製造年が近いらしい。
それだけでも何か嬉しくなってくる。
ずいぶん昔、クルセイダースと一緒に「ソウル・シャドウズ」を演ってた映像がある。
ラリー・グラハムのオンステージ状態。
曲のエンディングを引っ張りすぎてウェルトン・フェルダーのあきれた顏が面白い。
スタンリー・クラークとのライブ映像も凄い。
当時は両者とも「チョッパー」なんだけど、ラリー・グラハムのほうが「チョッパー」という言葉が似合ってる。
やっぱチョッパーはかっこいい!




そしてもう一枚。
去年のライブで「もうこの歳になったら好きなコトをやれるだけやる」
と明言していた達郎のベスト。
アルバム全部持ってるんで買う必要も無いが、選曲がいい。
ライナーにある一曲ごとの本人のコメントが泣かせる。
これまた一本筋の通った音楽職人である。
ワタシが達郎を知ったのは36年前。
当時ロック少年だったが、北海道出身の大学の同級生が「そんなんばっか聞いてないで、こういうの聞けよ」とLPを貸してくれた。
それが達郎の「SPACY」だったと思う(この辺は曖昧)
とにかくそいつの下宿に行くと必ずプレーヤーに乗っていた。
別の同級生の下宿ではJacoのアルバムがプレーヤーに乗っていて、ジャンルは違えど楽しい音楽仲間ってカンジである。
今より情報の少ない時代、音楽の趣味趣向の違う仲間が互いの情報を交換していた。
ワタシと言えばジョニー・ウィンターだのキング・クリムゾンだのこれまた方向の違う雑食系で、あの頃の誰かに何か影響を与えた記憶が無いかも。

それでも彼らのおかげで今でも元気にベースを弾けていることは有難いことだ。
いろんな人との出会いがあったり、あちこち寄り道して勉強させてもらったり。
自分が今ベースを弾けてるのも、そんな人たちのおかげと感謝している。
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ナショナリズム

2012-09-14 21:44:06 | 雑多なコト
いよいよ尖閣諸島の国有化が決まった。

思い起こせば尖閣沖で海保との衝突事故以来、日本人のナショナリズムに火がついた。
途中で竹島と北方領土も絡んできたからややこしい。

それまで、ほとんどの日本人は領土問題に興味がなかった。
それより震災の後始末で精いっぱいだったはず。
何もこんな時期に関係各国が相次いで手を出さなくてもいいのに、元々愛国心を表に出さない日本人のココロに火をつけてしまった。

さらにマスコミが断片的な報道を垂れ流すため、中途半端な情報に踊らされたプチナショナリズムがあちこちで噴火してしまった。

毎日報道される領土問題に、こんなんでイイんだろうか?と疑問に思う。


以前にも書いたが、数年前韓国の戦争記念館に行った時のエピソード。
一服してたら現地の女子高生に日本語で「何で日本人がこんなトコにいるんですか?」
と、声をかけられた。
その言葉の裏側にはきっと「あんた達どういう神経してんのよ!」って意味もあったかもしれない。
記念館には英語と日本語のパンフレットが置いてあるが、日本人はあんまり行かないようだ。
でもすぐに「ワタシ日本大好きです。結婚したら新婚旅行はディズニーランドって決めてます」
と上手な日本語で楽しそうに話してくれた。

広島や長崎の原爆記念館で日本の女子高生が米国人にこんなカンジで話しかけるだろうか、と想像してみた。
まぁ、あり得ないわな。

モノクロの「奥さまは魔女」に出てくるデカい冷蔵庫からデカい牛乳瓶を取り出してラッパ飲みする。
そんな文化に憧れ洋楽を聞いたり、意味もわからずウッドストックにあこがれたり。
イージーライダーを観てバイク改造したり、そうやって育った日本人が大勢いるはずた。
みんなテレビや映画が情報源。というか情報が少なかったからしょうがない。
日本が戦後復興し、まんまとアメリカの文化に乗っかり高度成長した。
それに抗う勢力もいたが日本は現在ある方向に向かってまっしぐらだったから、どうにも止まらない。
どうにも止まらないから国境なんて概念も一部の人を除いて全く意味を持たなかった。
それがここにきて不況と社会への閉塞感が重なり、脱原発とか国境守れとか団結して目指すモノが現れたようだ。

そういえば日本が戦後団結した安保闘争は小学生の時の記憶に残っている。
その頃は全く意味がわからんかった。
真っ只中にいた世代は今、団塊の世代のあたりだろうか。
その人たちに安保のハナシを振ると「私はノンポリだったからねぇ」と口を濁す。
今でも触れてはならない昭和の歴史、ってカンジがするんですが。。。。

繰り返してはいけない歴史がある。









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2012 せーばなる

2012-09-10 20:05:05 | 音楽のコト

2009年、神田バンドで出てから実に3年。

今年は旧友とスタージに立った。
昔のメンバーが別のバンドで出てるので不思議な感じ。

今年はおもしぇかったな。うちのバンドが。
やっててもおもっしぇかった。

神田さん、喜こんでくれたろっか。
自分的にはそれが一番の気がかり。
これホント。


神田さんがこの『寸評』を読んでくれてるらしいので、ちょっとだけ。

やっぱり、ちゃんと練習してるトコはうまい。


バンドの数は多かったけど、ちゃんと練習してるとこはバンドサウンドが出来ているので、一体感が違う。
それと『アマチュアの壁』ってあるよなぁ~、って感じた。

やりたい音楽を自分達でどう感じて、どう表現するか。
コレって結構面倒だ。
どんなに思い入れがあっても、足を運んでくれる人達に伝わらなくちゃダメだ。
よく「自分達が楽しくやらなきゃ、お客さんにも伝わらない」ってのはちょっと違うかも。
それこそがアマチュアの壁で、言い訳でもある。
今は情報がいっぱいあって、面白い音楽がイッパイあるしジャンルも多様だから、ネタには困らないと思うんだが。。。。。

結局はバンドサウンドも大事だけど、やっぱ『歌』の表現力だと思う。
ボーカルの持っているキャラクターと、マイクに乗る声質かどうか。
声質も楽器のひとつと置き換えれば、「イイ音」が出てるかどうかが大事。


昔なんか他のバンドと全く違ったキャラを出さないとアマチュアのライブなんかで見向きもされなかった。
みんなが学園祭でディープ・パープルをやった時代に、目立つためには別の何かを選択しないとダメだったが、情報が少ないのでその何かが見つからない。
そんで横道にそれていくうちに自分を見失ってロクでもない方向に進んでいく。。。
そんな繰り返しをしていくうちに、随分トシくっちまったなぁ。
今はそんな回り道しなくても自分達を表現できる時代になったから、どんどん若い衆に頑張ってもらいたい。


フリマでゲット!!


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老後って

2012-09-06 19:45:12 | 雑多なコト
先月、介護施設に入った母親の顔を見に行ってきた。
独り暮らしになってから急に痴呆が進み、実家で面倒みきれず入所したということ。
1年ほど前は話していても、何となく??ってことがあったが、今年に入ってからは会話が思うように進まない。
1カ月ほど前に家族で見舞ったときは「次男の家族が来た」という事は何とか認識していたようだが、あれから症状も随分進んだようだ。

ちょっと奥まった山の中腹にある立派な施設の駐車場にクルマを入れると建物の外にあるベンチに職員と一緒に座っていた。
午前中はそれほど暑くなかったので、介護士と一緒に散歩に出たらしい。
ワタシが来たことは分かったようで、一緒にいた介護士の方も喜んでくれた。

ずーっと喋っているので、一緒にいた介護士も「聞き疲れ」たようで、病室に戻ることに。
病室でまたマシンガントークを「うんうん」と聞いていたが、どうも脈絡がはっきりしない。

足がちょっと悪いので、病室から母の手を引きホールまで連れて行った。
母親に手を引かれた記憶は遠い昔だが、こんなかたちで母の手をひいたのは初めてだ。
自分の名前のあるイスに座らせ「また来るから」とその場を後にした。
まだ健康そうでよく喋るのでしばらくは大丈夫だと思うし、あんな立派な施設に入れて幸せだ。

これから20年くらいは人口構成比から介護ラッシュが続くと思われる。
戦後の高度成長を支えた世代がちゃんとした老後を送れる世の中であってほしいと痛感した。


誰にも必ず親がいるが、親になれない人は大勢いる。
そしていつか歳をとる。等しく同じ数だけ。


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