Room66

ベース弾きの日記

老後って

2012-09-06 19:45:12 | 雑多なコト
先月、介護施設に入った母親の顔を見に行ってきた。
独り暮らしになってから急に痴呆が進み、実家で面倒みきれず入所したということ。
1年ほど前は話していても、何となく??ってことがあったが、今年に入ってからは会話が思うように進まない。
1カ月ほど前に家族で見舞ったときは「次男の家族が来た」という事は何とか認識していたようだが、あれから症状も随分進んだようだ。

ちょっと奥まった山の中腹にある立派な施設の駐車場にクルマを入れると建物の外にあるベンチに職員と一緒に座っていた。
午前中はそれほど暑くなかったので、介護士と一緒に散歩に出たらしい。
ワタシが来たことは分かったようで、一緒にいた介護士の方も喜んでくれた。

ずーっと喋っているので、一緒にいた介護士も「聞き疲れ」たようで、病室に戻ることに。
病室でまたマシンガントークを「うんうん」と聞いていたが、どうも脈絡がはっきりしない。

足がちょっと悪いので、病室から母の手を引きホールまで連れて行った。
母親に手を引かれた記憶は遠い昔だが、こんなかたちで母の手をひいたのは初めてだ。
自分の名前のあるイスに座らせ「また来るから」とその場を後にした。
まだ健康そうでよく喋るのでしばらくは大丈夫だと思うし、あんな立派な施設に入れて幸せだ。

これから20年くらいは人口構成比から介護ラッシュが続くと思われる。
戦後の高度成長を支えた世代がちゃんとした老後を送れる世の中であってほしいと痛感した。


誰にも必ず親がいるが、親になれない人は大勢いる。
そしていつか歳をとる。等しく同じ数だけ。


コメント
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