・命継ぐ遡上の鮭に水澄める
・秋暁の空潤ませて月のこす
・秋草を数えて中に褪せしもの
4年を目途に子孫を残すために回帰する鮭は何と神秘で超能力を備えているのだろう。その故郷の上流の清流を選んで産卵し一生を終える鮭の姿に命の尊さ感します。遡上前の沖合で漁獲する大半を私たちは食し、自然の命を戴いては生かされている事に気付かされる。自然の恵みへの感謝の思いを一入強くします。
・秋暁の空潤ませて月のこす
・秋草を数えて中に褪せしもの
4年を目途に子孫を残すために回帰する鮭は何と神秘で超能力を備えているのだろう。その故郷の上流の清流を選んで産卵し一生を終える鮭の姿に命の尊さ感します。遡上前の沖合で漁獲する大半を私たちは食し、自然の命を戴いては生かされている事に気付かされる。自然の恵みへの感謝の思いを一入強くします。
良い句ですね。小文に書かれましたように、「なんと神秘」な超能力とありますように、自然の力の大きさ・不可思議を感じます。遡上の様子は実際に見たことはありませんがTV等で想像しますが、全身を傷つけながらも必死に上流の産卵場所で産卵を済ます・・・しかも、その後は,死が待つだけという苛酷な最後なんですね。せめて秋水は澄み、清からんことを。
遡上する鮭。秋の水が澄み切るのは鮭達へのエ-ル。
食事の前の「頂きます!」を忘れてはいけないと
改めて思い返しました。
この句と添えられている文章により、命あるものに対する深い愛情を感じました。豊かな自然の恵みにより、私達は生かされているということに改めて気付かせていただきました。ありがとうございます。
鮭が生まれ故郷の河川に戻り遡上し、産卵、繁殖する事は知っていますが、4年に一度とは知りませんでした。うなぎと同じで、色々な説があり、何故生れ故郷の河川に戻る事が出来るのか、不思議な超能力としか表現出来ませんね。身近にあり、当たり前のように食していながら何と神秘的なことでしょう?現代は科学が発達したとは云え、全宇宙の25%しか解明されておらず、後の75%は神秘というベールの中だそうですが御句に、赤くなって身をよじるように遡上し、子孫を継いで行く鮭の生態が目に浮かび素敵です。