今回の入院は何処と無く体調の勝れぬ日が続いた。きょうは二週間ぶりの一日外泊許可。句帖にこの間に詠んだ駄句が記されているがボツにするのも惜しい。殆どが病窓からと3階の階上に設けられた庭の景であるが、悶々とした生活が表れている。入院記録にして置く。いい生活、心健やかなれば明るいいい句が生まれるとの師の教えは確かだ。また暫く休みます。
水澄める川ある街に橋いくつ
尖塔のクルスまぶしき残暑かな
秋うらら院内アナウンス繰り返し
立待の月明々と雲間から
秋暁や墨とろとろと流したる
病床に胡坐をかいて居待月
吾が尿の管流れ落つ闇の秋
船傾げ鮭網粛々揚げらるる
バスの影橋をはみ出し秋入り日
高階に蜻蛉止まるを知らざりし
病窓に秋の灯やさし土曜の夜
秋彼岸モヨロの杜の色錆びぬ
※モヨロ:先住民族モヨロ貝塚
街の灯の川に涼しき秋暑かな
風跡を水面に描き秋の海
秋霖の先走りゆく橋のうえ
残る陽をいとしむ我と吾亦紅
水澄める川ある街に橋いくつ
尖塔のクルスまぶしき残暑かな
秋うらら院内アナウンス繰り返し
立待の月明々と雲間から
秋暁や墨とろとろと流したる
病床に胡坐をかいて居待月
吾が尿の管流れ落つ闇の秋
船傾げ鮭網粛々揚げらるる
バスの影橋をはみ出し秋入り日
高階に蜻蛉止まるを知らざりし
病窓に秋の灯やさし土曜の夜
秋彼岸モヨロの杜の色錆びぬ
※モヨロ:先住民族モヨロ貝塚
街の灯の川に涼しき秋暑かな
風跡を水面に描き秋の海
秋霖の先走りゆく橋のうえ
残る陽をいとしむ我と吾亦紅