奥の間も陽差しに満ちて冬ぬくし
冬夕焼切絵のように丘翳る
つまずくを知らぬ冬陽に木偶(でく)の影
躓いて転んで膝を傷めて歩けなくなったのは七年前の今頃だった。今でも旅行カバンには携帯用の杖を潜める私だが、何年かは杖に頼った歩行も完全に回復しました。医師の指導の様に体重は減らないが筋肉トレ-ニングと足と連動する腰の治療といまでも続けているリハビリのお蔭だ。低い冬陽に伸びて揺れながらどんどん先を歩いて行く我が影が躓く事を怖れぬ操り人形の影に見えた。
冬夕焼切絵のように丘翳る
つまずくを知らぬ冬陽に木偶(でく)の影
躓いて転んで膝を傷めて歩けなくなったのは七年前の今頃だった。今でも旅行カバンには携帯用の杖を潜める私だが、何年かは杖に頼った歩行も完全に回復しました。医師の指導の様に体重は減らないが筋肉トレ-ニングと足と連動する腰の治療といまでも続けているリハビリのお蔭だ。低い冬陽に伸びて揺れながらどんどん先を歩いて行く我が影が躓く事を怖れぬ操り人形の影に見えた。