ウインドウの内外隔つ春のいろ
春海へ種蒔く様に幼貝撒き
いたわしやあえかな芽々に春霙
[4月句会投句]
下萌えを踏めば靴底弾みくる
不揃いの浅蜊揃わぬ砂を吐く
行くほどに靄たつ広野下萌える
春暁の3時半漁船のエンジン音が空に響き帆立船の幼貝撒きが始った。2~3cmまで育てた幼貝をあたかも畑に種蒔く様に決めた海区に撒き四年後にこの海区から水揚げするのです。色々の養殖方式がありますがこれは"地撒き養殖"といわれる。流氷が運んでくるプランクトン次第で成長や味が違うと言うのだから自然の仕組みは感動ものです。