きょうの俳句 2009-05-28 14:00:23 | Weblog 新じゃが---09.05.28- 神域に巣組む白鷺微動だに ふつふつと蒲公英の絮湧く風と 新じゃがの口に優しき土の香よ 木漏れ日の裾を広げし鈴蘭よ 灯を消せば紅バラの影崩れくる 鴎鳴いて東より降るリラの雨
きょうの俳句 2009-05-18 14:44:16 | Weblog 春霰------09.05.18- 潮さわぐ砂丘に花這う風五月 春霰に打たれし花も手のひらに 風筋は花たんぽぽの野を広ぐ 棘を秘めはまなすの花膨らめり
きょうの俳句 2009-05-12 08:41:00 | Weblog 芍薬------09.05.12- 地にかえる花影掬う春の灯よ 芍薬の真紅に闇の落ちつかず 葉桜の影へ清爽の夕づく陽 春深む湿原の光りあふれ出す 春暁の航く一灯に添うこころ ページめくる指もどかしく風五月 一薬の静めしあとのさくら湯に 透明の傘より見上ぐ春の雨 花冷えや「燗は温るめ」と浜唄に 今週の治療が始まった、暫し専念。
きょうの俳句 2009-05-09 09:20:36 | Weblog 花筏 ------09.05.09- 木の橋の音あわあわと花筏 痺れ手で花びらを追う空の青 (回想:阿寒湖畔) 語り部にコタンの夜の花明かり 花冷かと思えば真夏の様な日の繰返しに桜も狂い出したのだろうか。いま咲き出したのもあれば、散り始めたのもある。満開の桜も良いが散り始めの花が好きだ。淀みで重なりあった花筏が静かに流れに乗ってゆくのを橋に佇んで送るのが一番いい。せせらぎに沿った市内の小公園なのだが、連休の時間を惜しむかに佇むこともなしに木橋に列の靴音だけが残る。ひょっとすると私には来年の花は咲かないかも知れぬ思いの端が一層愛しさが増して来て離れられなかった。だからこそ頑張るのだと奮い立たせてくる桜なのだと思った。
きょうの俳句 2009-05-08 08:23:54 | Weblog 花の昼 ------09.05.08- 父子の影夕日に伸びて子供の日 寝返りて花の嵐を聞きにけり 休み明く時鐘曳きひく花の昼 翳す手に朝よりなびく花霞
きょうの俳句 2009-05-03 09:01:12 | Weblog -蝶---09.05.03--- 一蝶に時奪われて花の園 辻々につつじ広がる明るさよ 晩鐘や辛夷ひらいて雨ぬるむ (回想:一昨年小樽の旅) 「蟹工船」ひら積みに映え花の冷
きょうの俳句 2009-05-02 08:51:43 | Weblog 春あけぼの---09.05.02--- 一灯が航く春あけぼのの色のなか 焦らされて天向くばかり辛夷咲く 早や芽の兆しあの野火の猛けりしは