7月31日(月)の俳句 2006-07-31 05:45:53 | Weblog 紫陽花のいろオホ-ツクの空の青 滴りのリズム潜める心音に 空蝉や子は昆虫記を閉じしまま <羊ケ岡展望クラ-ク像、孫と佇ち> 指す方(かた)は無限大なり雲の峰
7月29日(土)の俳句 2006-07-29 06:32:26 | Weblog まどろみに風の匂えり灼く大地 今日ありてきょうの暑さの汗を拭く 風鈴の音に連れ添われア―ケ-ド 蛍狩り遠くに客船煌々と 近所の子が近くのせせらぎ公園の草むらに蛍がいると言うので行ってみる、中々見えず辛抱しがいがありやっと見る事ができた。帰路に遠く港の一角を寄航中の日本一周の観光客船「飛鳥Ⅱ」5万トンの不夜城の灯りが闇を明るくしていた。
7月28日(金)の俳句 2006-07-28 06:20:01 | Weblog 映しては炎えるごとくに大西日 夏帽子虫にひかれて森のなか 亜浪碑に標高二百の風涼し <知床にネムロコウボネと言う蓮花> 河骨や原生林の風に染む わずかに残雪の知床原生の標高地には雪解けの湖沼ができている。ネムロコウボネという種の河骨が咲くのもこの時期です。
7月27日(木)の俳句 2006-07-27 06:01:52 | Weblog 浴衣掛け懐ゆるり風を入る 水を撒くホ-スの方(かた)の風にいろ 何ゆえの裂けジ-パンや夏あざみ 炎天の蝶に迷いか朱の鳥居
7月26日(水)の俳句 2006-07-26 05:54:53 | Weblog 海老提げる日焼けし漁夫の力瘤 雷鳴や器の海老が潮を吹く 泳ぎ跳ね海老は形に茹でらるる 例年より早く今月末で終漁になるからと亡き友の息子さんが獲り立ての北海シマエビを届けてくれた。獲れたての活のままである、生のまま刺身で食べる分以外は塩水茹に、これが一番美味しい。今年の初物で終わりになるかも知れぬ味を楽しんだ。
7月25日(火)の俳句 2006-07-25 10:45:50 | Weblog まだ喜寿と明日(あした)を思う夕焼に 子狐の夕日に焦げる麦のなか 草いきれ抜けて清らに岬かぜ 下を向き疲れ静かに花ダリア
7月22日(土)の俳句 2006-07-22 06:01:21 | Weblog 緑陰や我がベンチのみ若かからず クレヨンの折れんばかりの向日葵に <我が家の一枚の絵・西田画伯遺作と聞く> 叡山画遺作となりぬ蝉しぐれ(訂正) 向日葵と言えば当地ではもう少し遅い花と思って居たが、園芸用の別種なのだろうか、花が小さめだが紛れもなく向日葵である。それを写生してる園児は紙一面の大輪に描いてる。そう言えば我が子にも同様の時期があった。
7月17日(月)の俳句 2006-07-17 07:37:47 | Weblog みどり野を乳房揺らして牛帰る 青草に触れる仔牛の角匂う 軸の書は頭山満風熱し 毎年お盆には、岳父が満州帰りの兄から譲り受け好きだった頭山満の書を掛ける様にしていて、熱血の士の書の由来を尋ねるひとも故人の供養と言うと納得して貰える。盆も明けたので、そろそろ水鳥の水墨にでも掛け替えようか。