きょうの俳句

癌と闘う自分への応援詩
--志賀たいじ[花冠同人]の俳句ブログ

きょうの俳句 /風花        

2007-02-28 10:19:14 | Weblog
空を行く鳥の一閃寒もどる
目をつむり風花の舞う中にいる 
風来の流氷の戻るとき迅し
3月も直きだと言うのに寒の戻った昨朝の気象台発表の気温は最低-12℃の数字は思いの外低い。今日は予報では気温は上ると言うが寒暖のピッチの速さに振り回される。流氷もいつの間にか筋状になって間近まで戻って来ている、でも氷の密度がぐっと薄くなった気がする、動きの早いのもそのせいだろうか。


きょうの俳句 /雪解ける       

2007-02-25 08:24:49 | Weblog
雪解けて今年の土が露われる
流氷のなき海に雲流れけり
流氷の当てなき吐息旅人に
一昨日の暖気でわが家の前の道路も花壇の土も随分と現れた、こんな天候が繰り返すのだろうが、このまま春に向って欲しい思いだ。流氷も後退して高台から見ても今日の水平線上にはない、昨日街で擦れ違い時に残念がっていた観光客のため息が耳にいつまでも残っている。

きょうの俳句 /雪解    

2007-02-24 08:22:25 | Weblog
風にきらきら流氷の海うごく
風誘う二月の空の晴れやかに
足もとの雪解の音が転げゆく
昨日は昼前に気温が9℃まで上昇、4月上旬の温かさ、久しぶりに一日中プラス気温に一気に雪の嵩が減りました。また戻って来るのだろうが、流氷も光る海の視界から消えた。一夜明けた今朝は春の淡雪、気温が-1~-2℃と高いが雪空です。

きょうの俳句 /猫柳        

2007-02-23 10:11:55 | Weblog
シャタ-を鶴の愛舞う一瞬に
陽をまとい花穂に風の猫柳
罅割れて器に残る薄氷
母遺こし娘の先立つや風寒し
48歳の娘に先立たれた知人の弔いに道東まで出向く道すがら見た景、鶴居村では鶴が求愛の舞う瞬間を捉えようとカメラの放列である。また固い冬芽を脱ぎふくらむ花穂を見せている猫柳、例年なら3月半ばの景なのだが、やはり暖冬なのだ。季節は確かに春に向っています。

俳誌水煙2007年3月号掲載作品

2007-02-20 17:14:49 | Weblog
俳誌水煙2007年3月号掲載作品

作品7句Ⅰ/浜焚火-----
 
冬鳥のパン屑にきて朝楽し
旅発ちを吉き日と思い師走空
樹に冬芽梢伝いに目白来し 
浜焚火そのさき荒れし海ばかり
満願の絵馬に積もれる無垢の雪
鳶の輪の其処のみ冬空押しあげる
息白し動くもの一つなく明ける

きょうの俳句 /着膨れて        

2007-02-18 08:10:49 | Weblog
過ぎゆくと思い幾度ぞ冴え返る
排雪を幾たびすれば春来るや

<流氷観光>
流氷や客カラフルに今日も航く
旅人のみな着膨れて街をゆく
屋根からの落雪、家の前の雪嵩が溜まって車の出入りに障りが出るので、業者に頼んで除雪して貰う。8トントラックで3台あった。例年なら少なくとも今時分までに2回は排雪しているから、やはり暖冬で少ないのは確かだ。流氷は戻って完全に接岸し、遅い接岸初日になり白一色、観光船もピストン運航し、気温も日中はプラスで温かく流氷観光日和になりました。

きょうの俳句 /俄か雪        

2007-02-16 07:28:13 | Weblog
冬菊の終の香ほろりこぼしけり 
窓際で熱きコ-ヒ-俄か雪
白無垢の送りしあとに春の空
今日も雪空である、低気圧の配置が良くなく荒れが続いている。生憎の空模様だが、今日は大学からの専門医外来の日だ。 つい数日前の向かいの娘が嫁いで行った建国記念日の朝の春の様な空は何処に行ったのだろうか。