きょうの俳句

癌と闘う自分への応援詩
--志賀たいじ[花冠同人]の俳句ブログ

きょうの俳句(12/30 )ー実千両   

2007-12-30 06:53:12 | Weblog
年の瀬に大連の友連れ子の帰省
帰省子に零れし実千両部屋狭し
低気圧それて静かな小晦日

東京の孫が同じ講座の交換留学生を伴って帰省した。一週間の滞在だが、日本の田舎の正月を経験させてやりたいそうな。早速各地からの帰省の若者らを交えて交流の輪が広がっている。

きょうの俳句(12/29 )ー白梅   

2007-12-29 13:34:40 | Weblog
大歳のあすにも咲かむ白梅に
この暮はしずる雪なき神樹かな
社の杜に寒声かたく反えりくる

お正月に紅白の小梅を例年通り揃って咲かせようと思ったが、今年は紅梅だけが10日程早く咲いて仕舞ったが、白梅が丁度明日あたり咲きそう、正月の紅白揃うことになりそうだ。 

きょうの俳句(12/28)ーマスク     

2007-12-28 07:23:55 | Weblog
マスクする曇る眼鏡に彼我の距離
大歳の清めの神酒や漁終える
咳こみし放哉ひとり吾ひとり

一寸した油断から軽く風邪をひいた様だ、喉がいたく咳が出る。持病もちの私には特に要警戒。外出の際は大きなマスクをするが眼鏡が曇って不自由なものだ。早く治そうとの意味のほかに他人にうつさぬ為のマスクなのだが、親しい人に会っても何となく説明しがたい何時もより違う距離感を意識してしまう。マスクとはやっかいなものだ。

きょうの俳句(12/27)ー寒し     

2007-12-27 07:49:15 | Weblog
黒牛の瞳の深く朝寒し 
雪しまき湖平らかに滑りくる
氷片に秘めしいろあり陽を零す

雪はそれ程でないのに繰返す寒暖の差が身体の応えます。でも寒さのお蔭でいろいろの光景が見ることが出来ます。-15℃になるとサンピラ-が見れると言いますが道内各地から便りが届きます。昨日の最低は幌加内の-27℃とか、当地の朝は-9℃でした。

きょうの俳句(12/26)ークリスマス     

2007-12-26 08:46:57 | Weblog
遠き日の馬鈴に目覚む雪しきり
ふんわりと野は白銀にクリスマス
雪が舞う雲いち枚に日輪淡し
鉢花の紅のみ咲けり年の梅

イブの夜は毎年雪の夜になるのだが、今年は降らなかった。 妻との寝語りに子供の頃は鈴を付けた馬橇が交通や運搬の時代だった、母からサンタのトナカイも鈴を鳴らしてプレゼントを良い子の所だけ持ってくると聞かされた事、靴下を枕元に置いて寝た等を話したせいか、夢の中の鈴音に目を覚ました。夜半の外は雪がしきりに降り出していて、その雪はクリスマスを祝福するかに午前中続いていた。

きょうの俳句(12/23)ー冬至湯     

2007-12-23 07:30:32 | Weblog
鬼柚子の触れてたのしき冬至湯に
寒釣りの鳥去りし湖賑わえる
冬灯や母が娘とする長電話 

柑橘類の育たぬ北国に大きな鬼柚子など珍しいと息子が冬至湯用に10ケほど送ってきた。普段見る柚子と違い大きくグロテスクな処が湯に浮かべていて楽しい。隣近所にも裾分けして皆驚いていたが、子らの反応はどうだったろうか。

きょうの俳句(12/22)ー寒さ     

2007-12-22 08:08:52 | Weblog
傷痕の疼きし夜半の月の冴え
寒暁の障子の軋み月残る
染まりゆく暁いろの寒さかな

この2~3日急に寒い日が続いている。日中は0℃位だが朝夕は寒い、最低温度は-10℃以下だ。つい先日まで水鳥が戯れていた湖も結氷して14㎝余りになり、明日からは風物詩のワカサギの寒釣りが始まるそうだ。水鳥たちは何処へ、もう温かい所に着いたであろうか。

きょうの俳句(12/17)ー浮氷     

2007-12-17 07:36:13 | Weblog
浮氷大きくなるやら消えるやら
爪立ちし足につめたき根雪かな
冴え冴えと均らす枕に雪の音

今週はずっと真冬日が続く天気予報、冬が定着した感じだ。今朝は-7℃、流石に寒い。贈答新巻鮭の発送を終え、昨夜は残った一尾の荒を久しぶりに三平汁にしたが美味かった。冷える夜は温かいものに限る。