きょうの俳句

癌と闘う自分への応援詩
--志賀たいじ[花冠同人]の俳句ブログ

きょうの俳句 /蝉 

2006-08-31 06:27:02 | Weblog
落ち蝉のいのちと触れし縁(えにし)かな
落ち蝉の来世に還す土やわし
千万のコスモスの彩地を揺する 

遠軽町太陽の丘秋桜公園に行って見る、1000万本の花が風に揺れる光景に目を見張った。まるで大地が揺れ動いてる様だ。途中の峠の森で蝉声を聞く傍らで落ち蝉に出会った、何か神聖なものに触れた気がした。

きょうの俳句 /秋桜  

2006-08-30 09:41:21 | Weblog
秋桜の揺れて車窓のわれを追う
検診の結果待つ間の秋時雨
秋澄めり亜浪碑への坂のみち
青森にねぶたを跳ねし娘の便り

弘前のキャンパスに通う孫娘より青森ねぶたの跳ね人 (ハネト)に参加の写真届く。学生生活の余暇を結構楽しんでる様だ。卒業後は故郷に就職したいとの希望、家族としては嬉しいことだ。

きょうの俳句 /鉄道草  

2006-08-28 09:43:33 | Weblog
花盛る鉄道草や廃線路
叢なかの眩しき色に女郎花
暮れなずむ駅舎廃れぬ月見草

隣市の華展に行ってる妻を迎えに、たっぷり時間の余裕を取り、裏農道を路傍の秋草や廃線跡や農家の庭先の花などゆっくりと眺めながら行く。途中下車で今まで見過ごしていた季節の移ろいを沢山見つけた。

きょうの俳句 /秋の風  

2006-08-26 07:29:21 | Weblog
薄れゆく茜の川に秋の夕べ
山萩の叢に埋もれぬ秋の風
野の花の小さく咲きぬ秋のいろ

利き手が大分回復してきたが、若い人に比しその遅さに加齢をしみじみ感ずる毎日です。只、左手でも不自由ながらPCを打鍵が出来、オ-トマの御蔭で車の運転も出来る、30年前にも怪我で手の使えない事があったが当時には考えられない有難い事だ。

今日の俳句 /花木槿

2006-08-22 06:10:02 | Weblog
<利き手の治癒長引いて>
利かぬ手の餌につく金魚よく動く
花木槿標しに遠来の友来たる 
栗拾う日まで存がらえむ苗木植う

<甲子園球児へ>     
熱球の汗よ泪よ風となれ
延長再試合となった決勝戦の駒大苫高は三連覇の夢は果たせず敗れたが最後まで諦めぬ不屈の闘志は多くの人に感動を与えた。田中投手の目に泪はなく、泣きじゃくるナインの肩を抱き慰める姿が感動的だった。負けを知り、強さと優しさが人間を一回り大きくさせたと思った。また観客も疎らになった甲子園で監督やナイン一人一人の健闘を讃え胴上げする球児たちには戦い抜き満ち足りた爽やかな笑顔があった。球児達よ感動を有難う。