キレイな風景写真を誰かがSNSにアップして、
よく見るほめ言葉
「プロみたい!」
これが、イヤでねえ…。
プロの技術は、非常に細かく、果てしない。
撮る前、撮る時、撮った後に、様々な面から写真を作り込む。
そういう技術を持っているのが、プロ。
その手間隙と、技術を身に付けてきた時間と鍛錬に対して
シロートはお金を払うのだと思う。
先日、信州のとある村の林道の奥で、60歳くらいの男女に出会った . . . 本文を読む
[あらすじ] 他人の評価を気にし過ぎると、やる気が落ちる。
それくらいならうぬぼめしよう。
自分の評価は自分でする。
自分がしっかりやっていることは自分が全部見てくれている。
こんなすてきな味方がほめてくれたら嬉しい。
ただ、自己評価って難しい。
ついついほめ過ぎてしまったりする。
甘くなっちゃいけないってんで今度は厳しくなり過ぎて、
必要な休憩もサボりと見たりする。
どうもさじ加減が難しい。 . . . 本文を読む
まわりが自分をどう言っているか、気になる。
人間として、他の人間も有象無象いる中で生活してりゃあ
そんな思いも避けられないだろう。
けれど、あんまりそちらに傾くと、どうも自分というものが揺らぐようで。
「ほめてもらいたい」と思う。
ほめてもらえると、嬉しい。
嬉しいから、やる。
しかしこれは逆に言えば、ほめてもらえないと動機が無くてやる気になれない、
というところに陥りがちだ。
こんなにやっ . . . 本文を読む
20年くらい前の型のスズキのエスクードに乗っている。
まだ四角い頃のエスクードだ。
子どもの頃、車の絵というと凸の字みたいに四角いセダンを描いたけれど、
今の子どもはどんなふうに自動車を描くんだろう。
それに、幼児語では「ぶーぶ」と言うけれど、
近頃のハイブリッド車は音も無く現れる。なんと呼んでいるのだろう。
11年ほど前に中古で買って、思ったより長く乗れた。
そして車検を迎えるにあたって、積 . . . 本文を読む
半紙からはみ出るかという勢いで墨痕黒々と文字が溢れている、
というようなのを、子どもの書道でよく見る。
良い良い。
小学一年生は一年生なりにでっかく。
中学一年生は中学生なりにでっかく。
子どものうちに、半紙に一字や二字の大きな文字を練習する意味はあるだろう。
けれど、日常生活の様々な場面、たとえば熨斗袋に表書きするとか、
芳名帳に名前を書くとか、
筆でなくとも、何かの書類にサインするとか、送 . . . 本文を読む
やりたいと思いながら、後回しにしてきた事がたくさんある。
習い事をあれこれやって、曜日ごとにあちこち飛び回る、
なんていうお子様がいらっしゃるようだが、
私は至極のんびりと子供の頃を過ごした。
それでも興味はあちゃこちゃに散らかっており、
十代の頃にもなるとやりたいことだらけになっていた。
それが今も続いている。
しかし、二十代はバンドで音楽をやることに集中した。
昼間外で軽労働をして、夕方に高 . . . 本文を読む
1年半くらい前からだったか、易の勉強をダラダラやっている。
こんなもん、モノにするにはやたらな時間がかかるものだ、と思う。
毎日何時間もかけて短期集中速攻マスター!なんてことで
できたと思ったらニセモンだろう。
というのを言い訳に、ダラダラやっている。
また、やめられないものが増えてしまった。
陰陽が三対で八卦(はっか)。
八卦と八卦を掛け合わせて六十四卦。
それにそれぞれ六爻(ろっこう)、
. . . 本文を読む
旧式な冷蔵庫が現役で働いている。
廊下の奥にちんと収まって、まるで旅館の冷蔵庫みたいだ。
昨今、健康だ食育だと言うけれど、
人間の身体とそれを動かしている気は食べ物から得ている、
新鮮な物を食べるのが肝要、と考えている。
冷蔵庫なんかがあるから、新鮮でない物まで食べるようになってしまったんだ。
とかなんとか言い放っても現代都会人ですもの、
冷蔵庫は必需品。
冷凍庫ももちろんのこと。
小さい . . . 本文を読む
達磨大師が梁の武帝と交わした問答の言葉、 「不識」(知りましぇーん、わっかりましぇーん) の文字を団扇に作るために、 宋の三大書家である米芾(べいふつ)の字を使った。 http://blog.goo.ne.jp/su-san43/e/fe9eb38fb5dabee9c2acd4c1e3f8b826 米芾は行草で知られるが、実は小楷が得意だったそうだ。 大事に書いたので、あまり出回っていないとかな . . . 本文を読む
珍しい鳴き声の鳥がいる。
よくいる鳥の声に似てはいるが、声が違う、調子が違う、
なんとなく違う、一羽しかいない様子だ。
声を追って鳥の姿を目で探すと、見慣れた鳥がいる。
モズだ。
ちぇっ、モズか。
モズは百舌と漢字で書くように、
他の鳥の鳴き声を真似る。
ところが、巧妙でないのだ。
どこか違う。
特に、音色が違う。
ちょっとしゃがれているのだ。
だから、聞き慣れた鳴き声に似て非なるしゃがれ . . . 本文を読む
[まとめ] 新宿末廣亭、柳家権太楼の高座の最中、
隣のオバちゃんの携帯が鳴った。2度。
休憩時間中、向こう隣の男性から注意されたが、オバちゃんは
「やりたくてやったんじゃないんだから」と逆ギレ。
そんな注意をされて、自分は「気分良く笑えない」。
非常識なのは注意するほうか電話をかけて来るほうか、というイキオイ。
玉の輔はそんなオバちゃんを見通したかのように、高座であしらってくれた。
オバちゃん . . . 本文を読む
[あらすじ] 新宿末廣亭。高座の最中に携帯の着信音が2度鳴ったオバちゃん、
仲入り中に他の客から注意されるも逆ギレ。
「うるさいね、やろうとしてやってんじゃないんだから!」
「あんなこと言われて、気分良く笑えないよ。」
「マナーモードなんてどうやるか知らないもんアタシ。」
仲入り直後の高座は、やりにくいという。
トイレなどから席に戻っていない人もいる、
弁当をつかっている人もいる、
何かとガサ . . . 本文を読む
[あらすじ] 新宿末廣亭、お目当ての権太楼さんの高座の最中、
隣の席のオバちゃんの携帯が鳴ること2回。
そして迎える仲入り。
※
仲入りに入ってすぐのことだった。
私からオバちゃんとその夫を挟んで向こう側にいる年配の男性客が、オバちゃんに向かって
「うるさいよ、迷惑だぞ」とキツく言った。
するとオバちゃん
「うるさいわね!電話かかってきちゃったんだからしょうがないでしょ!」
とキャンキャン吠 . . . 本文を読む
新宿末廣亭に、時々行く。
左後方に喫煙室があるため、そっち側はケムたいので、
大概は右の桟敷席に陣取る。
先日、着いた時にはもう9割方の席は埋まっていた。
桟敷の先客の脚をよけつつ、座布団の上に腰を落ち着ける。
高座が誰だったか忘れたが、着いたなり楽しく笑った。
すると、私の前のオバちゃんが、笑いながら振り返る。
しまった、笑い声が大き過ぎたかな。
と思うが、楽しけりゃ声をあげて笑う。そのた . . . 本文を読む
隠居さんの家に長屋の八ッつぁんだか熊さんだかがやってきて、
「タダの酒があるって聞いて来たんだ、飲ませろ」
というようなはなしが落語にもあるが、
ことほど左様にのんべはあつかましい。
灘の酒と言ったら、うまいからというので江戸で人気だったという。
しかし長屋の八ッつぁんにとっては、うまいまずいはさほど問題ではなかっただろう。
タダで一杯飲める、なんならおかわりおかわりと重ねられりゃあもう言うとこ . . . 本文を読む