[あらすじ] 同居母86歳要介護2パーキンソン病認知症状少々、ショートステイ中。
いないうちに家の補修をする。
朝4時、犬が起きてソワソワと室内を歩き回る。
毎朝、散歩に出るのは6時頃だ。
まだ早いだろ。おかしいだろ。寝ろ。
もう六時?ジーロ
と声をかけた。
声に出してみたら、「もうろくじじい ろ」と聞こえた。
どちらにしても意味は同じだな。
※
5年前の6月にものすごい雹が降って以来 . . . 本文を読む
[あらすじ] 同居母86歳要介護2パーキンソン病認知症状少々、ショートステイ中。
いない間に物置の上の屋根の波板の張替えをしたい。
物置の周辺には、ストーブを使えなくなったので残った薪がたまって朽ちている。
そのせいで柱の根元も朽ちていたのを、修繕。そして
登って、劣化した波板を剥がしてみると、横木も一部朽ちかけている。
物置の上に、長い角材が何本か置いてある。ずっと置いてある。
古いけれど、ま . . . 本文を読む
[あらすじ] 同居母86歳要介護2パーキンソン病認知症状少々、ショートステイ中。
今のうちに家の補修をするのだ。
物置の上に作ってある屋根の波板が、5年前の雹以来ボロボロ。
物置のわきに薪が積んであった。
屋根が無事な頃はここも乾いていたわけだが、
屋根がボロボロになったので水に濡れ、おまけにストーブを使わなくなったことも重なって
薪が朽ちたわけである。
その薪と接していた、屋根の柱の根元が腐 . . . 本文を読む
[あらすじ] 同居母86歳要介護2パーキンソン病認知症状少々、ショートステイ中なり。
母がいる時に家の補修などやろうもんなら、何かと厄介だ。
私ばかりが仕事することを申し訳なく思ってあれこれ言うし、
自分も何かせねば、と動いて、棚の中身を整理して、
結果的にごちゃごちゃにしたりする。
家や庭の手入れは、なるべく母にバレないうちにしたほうが、
平安なのである。
※
家に、クリーニング屋さんが . . . 本文を読む
[あらすじ] 同居母86歳要介護2パーキンソン病認知症状少々、ショートステイ。
お迎えの14時に向けて、私は荷造りをしていた。
午前中に買い物に出たらワインが安売りになっていて、
ほくほくと友人Vに写メして誘ってみたりして。
ふと見ると、母が着替えている。
昼ご飯の途中にエプロンをかけてあげたのだが、
それまでその後か分からないが、こぼして汚したのだろう、
どこやらをごしごし洗っている様子だっ . . . 本文を読む
[あらまし] 同居母86歳要介護2パーキンソン病認知症状少々。
今日からショートステイに入る。
ショートステイ初日は、ステイ期間として扱われるので、
普段お世話になっている巡回介護は来ない。
だから、朝一番の服薬やトイレや着替えなどの介護は、私がする。
やってみてあらためて、これを毎日はやれないな、と思う。
犬の散歩に行って帰って来てみて、
いつもより一時間遅いことに気付く。
介護にそれだけ . . . 本文を読む
去年の正月、正確に言えばその前の年の暮れに、 友人Mが、犬の帽子と「鏡餅」を毛糸で編んで持って来てくれた。 かわいい。 ペットに何かをして写真を撮ってかわいいかわいいと言う趣味は 私にはまったく無いのだが、 ミニチュアの工作品には興奮する。 これはちょっと楽しい。 そこで、毎月やろうじゃないか、ということにして友人Mを巻き込んだ。 偶数月は私が作るから、奇数月をやってくれ、と。 https: . . . 本文を読む
[あらすじ] 映画「私の男」を観た。
中学生から二十代半ばを二階堂ふみさんが演じ、
獣ぽさと優しさを兼ね備える男を浅野忠信さんが演じた。
映画として、このキャスティングが力を発揮し、
世界観ができ上がっていた。
ただちょっとストーリーの中でいくつか気になる点が有ったので、
原作を読んでみることにした。
原作者の桜庭一樹さんが家族を描いたものとして、
『赤朽葉家の伝説』が紹介されていたので、そち . . . 本文を読む
[あらまし] 同居母86歳要介護2パーキンソン病認知症状少々。
老母の介護生活について書くことが多くなっている。
他に、自分の興味の有るあれこれについて書きたい。
しかし、脳みその多くの部分を介護生活のことが占めてしまっている。
他の事を考えて文章にまとめようと思っても、うまくいかない日が有る。
目の前の課題というのは存在感が大きいものだ。
日々、老母の介護の話題を書いていると、気が引ける。
. . . 本文を読む
庭の草木の伸びるのの速いことときたら。
夏場うっかり2週間も放っておくと、
草はすっかり繁ってしまう。
何か植えて手入れする気が、今は起きない。
何年か前に植えてそのままにしてしまった鉢植えやプランターが
荒れてしまっている。
こまめに庭に出れば、こんなに鬱蒼と繁ってしまわないで、
手入れがしやすい。
わかっているが、庭に出る気になれない理由も、くだらない。
※
庭仕事をすると、母が恐縮す . . . 本文を読む
何年か前、加入している自動車保険にもロードサービスが含まれるようになったので、
それまで頼りにしてきたJAFを退会するか、迷った。
数年前、車のバッテリー上がりで、続けてロードサービスを受けたことが有る。
最初の時は、林道の登山口付近だった。
迷わずJAFに依頼した。
1時間ほどで駆け付けてくれた。
検査をして、処置をして、この後どうするのが良いかなど、
詳しく説明してくれた。
翌日の夜にまた . . . 本文を読む
何度も繰り返し紹介している。
腰痛は、心の奥深くに押し込められた、
幼時からの怒りなどの感情から目をそむけるために
目先の大問題として脳がでっち上げているものであって、
実体は無い。
ここからが重要だ。
しかも、この、痛みは脳のでっち上げである、という仕組みを
知るだけで、痛みは消える。
※
一発解消が難しかったとしても、
痛むたびに繰り返し、「これは脳の作戦」「これは脳の作戦」と
自分 . . . 本文を読む
[あらまし] 同居母86歳要介護2パーキンソン病認知症状少々。
母が以前、編著に関わった本の一つを電子化するので
ついてはひとまず些少ながら礼金を振り込む先を教えろよ
という封書が出版社から来た。
私は記入してすぐに返送した。
こういった作業は今の母には難しい。
※
過去の書類や手紙を、食卓の上に山と積み上げて、
それを整理するのが毎日の日課である。
全体の量はさほどでないのだが、
毎日出 . . . 本文を読む
あるSNSで見た投稿とそのコメントの概略。
投稿者は女性。
電車の中でハングルで書かれた本を広げて読めない。
どうやら以前、暴言や暴行に遭った経験が有るらしく、
怖いのだ。
何語の本でも堂々と読めるのが、本当に治安の良い社会ではないか、
と投稿者は問いかける。
※
この投稿に対してのコメントに、唖然とするものが多かった。
まあ、日本のインターネットで匿名や仮名のコメントなんて、
それこそ気に . . . 本文を読む
十年ほど前から、左耳に耳鳴りを持っている。
当時、鍼灸学校の学生だった。
自分に耳鳴りが出たなんて、こんなに興味深くいじくり放題な患者はいない。
しかし、うまく治すことができず、なんだか諦めモードになってしまって、今に至る。
※
聴力検査をすると、左耳だけある周波数のところに聴力が低い部分が有る。
「そこの音域で耳鳴りが鳴っていて、邪魔で聞こえにくいんでしょう。」
と、近所の爺医が言う。
ジ . . . 本文を読む