夜更けに階下で犬が吠える。
吠え続ける。
うるさい。
何か庭にいるのか。
吠え続ける。
老母が起きてきて、こちらへ声をかけてくる。
「どうすればいいの」
知るかいな。
人が一番うるさいわ。
階下へおりてみる。
「天井裏に何かいるの、どうすればいいの」
おばあちゃんに知恵袋は無いんかいな。
二階へ戻り、足音の聞こえた場所の上の部屋に行くと、
目の前の屋根の上に動物が駆け出た。
2匹。
太く長 . . . 本文を読む
[あらすじ] 夢を詳細に記録すると、夢の内容が変わる。
潜在意識と表層の意識の連携が良くなる。
人間ならではの精神活動がある。
順序立てて考えること、わきまえて行動をすること。
論理的思考、理性的行動。
理という文字は「ことわり」と読む。
ことをわる。
おおきなものをちいさくわけて、理解していく。
ものごとを大きく捉えるのではなく、部分ごとに整理して、考える。
「分かる」という言葉も、「分け . . . 本文を読む
炎は生き物だ。
見飽きない。
松明は、それこそ富士をかたどったように、裾が少し広がった束になっており、
それを盛土の上に乗せただけで自立している。
上から燃えていく分には無事なのだが、
下に落ちた木切れなどを、誰かが松明の根元に寄せかけたりなんぞすると、
下からも燃え始める。
下の火がいつか勢いを増して、松明の土台を燃やしていく。
そして、ある時耐えられなくなり、
一気に崩れる。
こたえら . . . 本文を読む
河内音頭の大きな会場で踊っていたら、
数m先に人だかりができている。
つい今しがた、自分も通り過ぎた場所だ。
どうも、この1分足らずの間に人が倒れたようだ。
人垣の中に、男性が倒れているのがちらっと見えた。
何人かの人が、ステージに向かって合図を送るが、気付く様子は無く
大音量の演奏は続く。
外側の輪は、踊り続けている。
倒れた人に心臓マッサージをする人の姿が見える。
私が出ばって行くことも . . . 本文を読む
昼まで雨が降っていたので、肌寒くてちょうどいい。
それでも燃え進んだ松明のわきを歩くのは、肌を焼き、熱い。
4時間くらい、火は燃え続ける。
街から少し離れると、湿度96%などと言って、霧が垂れ込めている。
しかし、町の中は燃えている。
人々は、当たり前のように、炭火を蹴散らかして歩いていく。
家々の前にも、かがり火が焚かれる。
鎮火大祭と銘打っている。
鎮火を願うために、たくさんの松明に点火 . . . 本文を読む
[内容と関係無いけどあらすじ] ますむらひろしの展覧会を見るために、
静岡県は三島まで出かけた。
他にも観光せねば。と
柿田川湧水群へ。
富士山の雪解け水が、古富士の水の浸みない層の上、
スカスカの層を通って、山麓で湧き上がる。
水底の砂をまき上げる様子は生き物のようだ。
水は澄みきっており、水中には固有種であるミシマバイカモ(三島梅花藻)が
ちまちまと白い花を咲かせている。
トンボが飛び . . . 本文を読む
雑草と一括りに呼ぶのも雑なことだ。
ひとつひとつの草に、名がある。
私が「雑草」と呼ぶ時、それは「強い繁殖力と速い成長で滅多矢鱈と増えるヤツら」
という意味だ。
けっして「名もない草」という意味ではない。
たとえ観賞のために植えられた草でも、「強い繁殖力と速い成長…」という特徴を
持っていたら、それは雑草だ。
雑草は、抜く。
とは言え、今日の話題の主人公はやっぱりタダの「雑草」だ。
街路樹の . . . 本文を読む
中学生の頃に知って以来、ますむらの描く
アタゴオルの世界のファンだ。
Gペンで緻密に猫の毛を描く。
幻想的と言えばきれいだが、
誇大妄想と言ったほうが近いような、
植物の景色。
私には共感できない、
植物や鉱物と一体化する恍惚感。
違和感も含めて、アタゴオルは魅力的だ。
静岡県三島での展覧会に足を運んだ。
はるばる来た甲斐のある、たくさんの原画。
漫画の原画展がわりに好きだ。
印刷したもの . . . 本文を読む
[あらすじ] 寝言で叫んでグーでパンチ!というレム睡眠行動障害らしきことが
夢を記録することでおさまったばかりか
ただ夢を記録すればいいのではない。
「空を飛んだ。あんパンを食べようとしたら目が覚めて食べそこなった。」
なんてのじゃ、ダメなんだ。
細部まで克明に記すのだ。
ストーリー、登場人物、場所、いつなのか。
そう、いつどこでだれがどうした、というのは物語の骨だ。
じゃあ、いつという . . . 本文を読む
栗田博士は、ちょいと発想が良くて、おもしろい。
手の指を組んで、両手の同じ指を立て、くりくりと回すことで
集中力を高める、なんていう体操はけっこう知られているのじゃないだろうか。
それに、速読を教えている。
たくさん本を読みたい私としては、読むスピードが上がるんならこんな嬉しいことは無い。
取り組むべきと思いながら、やっていないことのひとつだ。
あざといけれど、なんとかブックスなんていう新書 . . . 本文を読む
もうひとつ、私の良くなった話をしたい。
認知療法の詳しい話はちょっと、後回し。
昼間、眠くて、疲れた感じが抜けない。
眠れないかというとそうでもなく、寝つきは良く、
途中で目が覚めてしまうわけでもなく、
朝までしっかり眠れる。
なのに、昼間眠い。
眠りの質が悪いのではないか。
心当たりと言えば、寝言癖があった。
ただの寝言ではなく、
ぼやいてぼやいてぼやいてぼやいて
怒鳴ってパンチが出る。
. . . 本文を読む
[あらすじ] 「心配よ」なんて呪いの言葉にしかならない、
「うるさい」にはワケがある、「当たり前」と思ってるのは自分だけ。
何気なく使う自分勝手な言い回しを捨てて身軽にいきたい。
http://blog.goo.ne.jp/su-san43/c/c8648c531fd858f1f555c70aa084535c
「あんたに言われたくない」と言う理由はなんだろう。
あんたは私と同類だから。
あん . . . 本文を読む
車両の右折の方法に、二種類ある。
交差点内を弧を描いて曲がって行くのは、小回り右折と呼ぶ。
多くの車両がこれで行けるので、わざわざ「小回り」なんていう
呼び方はあまり知られていないように思う。
一方、軽車両は二段階右折をする。
交差点を直進して、方向を右に変え、いま来た道に交差する道を直進する。
原付も、原則的にこの方法だ。
原付つまり原動機付き自転車、言いかえれば排気量50cc以下のバイク . . . 本文を読む
東京は、連日の猛暑からはやっと解放され、
されたらされたで、涼しいことに身体はすぐに慣れることができない。
元気ならすぐにも対応できるのだろうが、
猛暑で疲れている。そこへの涼しさ。
自律神経、追いつかない。
もともと弱っている自律神経だと、めまいや頭痛を起こしたり、
健康と思っている人でも、風邪を引いたり肩がこったりお腹をこわしたり、
しがちなので、秋口の今はやっぱり気を引き締めたい。
そう . . . 本文を読む
[あらすじ] 鬱的あるある。
やる気出ない、動けない、眠い、眠れない、集中力無い、持久力無い、
食べても味しない、希望無い、現実感無い、消えてしまいたい、どうしようもない。
今日は本の紹介に徹しようと思う。
私が泥沼から脱け出す大きな助けになった本だ。
本を買う時、私は「まえがき」と「目次」と「あとがき」を読む。
著者がその本を書いた心(思い・意味・目的)が伝わるからだ。
「まえがき」だけで . . . 本文を読む