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犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
犬のこと、人の心身のこと、音楽や自作のいろいろなものについて

舌鋒の急

2016年10月05日 | よみものみもの
[あらすじ] 新宿末廣亭。高座の最中に携帯の着信音が2度鳴ったオバちゃん、
仲入り中に他の客から注意されるも逆ギレ。
「うるさいね、やろうとしてやってんじゃないんだから!」
「あんなこと言われて、気分良く笑えないよ。」
「マナーモードなんてどうやるか知らないもんアタシ。」


仲入り直後の高座は、やりにくいという。
トイレなどから席に戻っていない人もいる、
弁当をつかっている人もいる、
何かとガサガサしている。
そういう中、噺に注意を向けさせるのは、ひとつ
腕の見せどころでもある。

落語は、本題の前に「枕」といって、
世間話のようなことだったり小噺だったりをする。
この日の仲入り後は、五明楼玉の輔だった。
そして、枕は世間話、いまどきの世の中は、という話題だった。

話題の中心というのは、"携帯電話"である。
「今はみなさん、誰でも持っていますね。
大人はもちろん、小学生からお年寄りまで。
機能もどんどん進化している。
若いうちはいいですけど、年を取るとついていけなくなる。

と言っても、お仕事で使ってるオジサンはまだいいです。
ダメなのは、オバチャンです。
使いこなせない。

電車の中なんかで、着信音が鳴っちゃう。
で、他の人に注意されたらふつう『すみません』となるけど、
堂々としてる人もいますね、
今日いないから言いますけど。」

なんと胸のすくことだろう。
五明楼玉の輔、私はすっかりファンになってしまった。
隣席のオバちゃんは、相変わらず正座して聞いている。
笑ってはいる様子だが、なんとなくその姿はお説教を食らっている様子にも見えてくる。

玉の輔の高座が終わったら、帰り支度を始め、
そして次の漫才を聞いたら席を立った。
帰り際、注意をくれた男性の肩に手で触れて、
「すみませんでしたね」と言って、出て行った。


2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
すごいなぁ (後藤69)
2016-10-05 08:33:21
五明楼玉の輔 すごいな 勇気ある 英雄ヒーロー
なかなか 火中の栗を拾えるもんではない

さっそく聞いてみました
https://www.youtube.com/watch?v=FIXPmqWIuUQ

こちらには 落語の定席 寄席は消えてますもんね
神戸新開地につくる話しもありますが 
肝いりがでてこない むつかしいようです
返信する
そうそう (す~さん)
2016-10-08 06:55:02
この日も、この枕から「紙入れ」でした。

そうか、上方には定席無いんですね。
漫才に押されてしまった形ですかねえ?
浅草には東洋館がありますが。
返信する

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