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地名アラカルト

各地の難読地名や珍しい地名についての由来やエピソードなどについて調べてみたいと思います。

難読駅名を楽しむ いくつ読めますか 六輪,博労町,吹浦,豊後国分,新発田,比婆山,日向大束,止別,白沢

2016年01月22日 22時08分22秒 | Weblog
 ①六輪 (名鉄)尾西線。愛知県稲沢市平和町須ヶ脇。
②博労町(JR西日本)境線。鳥取県米子市博労町一丁目。
③那古船形 (JR東日本)内房線。千葉県館山市船形
④吹浦 (JR東日本)羽越本線。山形県飽(あく)海(み)郡遊佐(ゆざ)町吹浦。
⑤豊後国分 (JR九州)久大本線。大分市国分。
⑥新発田(JR東日本)羽越本線・白新線。新潟県新発田市諏訪町一丁目。
⑦比婆山(JR西日本)芸備線。広島県庄原市西城町大屋。
⑧日向大束 (JR九州)日南線。宮崎県串間市奈留(なる)。
⑨止別 (JR北海道)釧網本線。斜里郡小清水町(ちょう)止別。
⑩白沢 (JR九州)指宿枕崎線。鹿児島県枕崎市白沢西町(まち)。

読みと由来等

①ろくわ 6ヵ村が合併して成立した旧六輪村名(明治22~39)から。
②ばくろうまち 牛馬の売買を行う博労(馬喰)業者が居住していたことに因む。
③なこふなかた 那古観音の門前町である旧那(な)古(ご)町(明治26~昭和14)と,漁業の町である旧船形村(明治22~明治30町制~昭和14)との間に立地したことによる。那古の町名は「なご」であるが,語呂の関係か,駅名は「なこ」と清音である。ナコは海がなごやかの意,船形は背後にある堂山(107m)の形状が転覆した船に似ていることによるという。
④ふくら 川や海に近い袋状の土地に由来するのでないかという。
⑤ぶんごこくぶ 駅近くに,豊後国分寺跡があることから。
⑥しばた  諸説がある。①柴が生えていた地を開拓し水田とした。②アイヌ語「シビタ」(鮭のとれる場所)説。③湿地を意味する「州(す)の端(はた)」の転訛。④柴田勝家の祖先の地に因む。⑤古代豪族斯波氏に関係した地に因む。
⑦ひばやま 比婆郡の北部,比和町と西城町の境にある山名(1246m)から。比婆は檜葉に由来するとの説がある。
⑧ひゅうがおおつか 古墳に因む説や,束が作物の収穫と関係があるとみられることから,広い畑の台地に因む説などがあるという。日向を冠したのは,JR山手線の大塚駅(東京都豊島区)と区別するため。束の間の束。
⑨やむべつ アイヌ語「ヤム・ペッ」(冷たい・川)の当て字。⑩しらさわ シラス土壌の土地に因むという。 

難読駅名を楽しむ いくつ読めますか 余部,船引,茂木,本俣賀,南巽,滑川,柚須,三次,白木山,増毛

2016年01月22日 14時38分41秒 | Weblog
①余部 (JR西日本)姫新線。兵庫県姫路市青山北一丁目。
②船引 (JR東日本)磐越東線。福島県田村市船引町(まち)船引。
③茂木  真(も)岡(おか)鐵道真岡線。栃木県芳賀郡茂木町。
④本俣賀(JR西日本)山口線。島根県益田市本俣賀町
⑤南巽  大阪市営地下鉄千日前線(終着駅)。生野区巽東二丁目。
⑥滑川 (JR西日本)北陸本線・富山地方鉄道。富山県滑川市辰野。
⑦柚須 (JR九州)篠栗線(福北ゆたか線)。福岡県糟屋郡粕屋町柚須。
⑧三次 (JR西日本)芸備線・福塩線・三江線。広島県三次市十日市南一丁目。
⑨白木山(JR西日本)芸備線。広島市安佐北区白木町三田。
⑩増毛 (JR北海道)留萌本線。増毛郡増毛町(ちょう)。

読みと由来等

①よべ 律令制で50戸を「郷(里)」としたが,はみ出した場合は10戸をめどに「余部」と称したことに由来するとみられる旧飾(しか)磨(ま)郡余部村名から。
②ふねひき 大滝(おおたき)根(ね)川の川幅が狭く,船を引いて運行していたことに由来するという。坂上田村麻呂が東征の際,戦病死者を舟に乗せて引いたという伝承説もある。
③もてぎ 中世期の統治者八田(はった)知基(とももと)(後に茂木に改姓)が植えたケヤキが繁茂したことに因むという。
④ほんまたが 川の合流点(股川)に因むともいう。
⑤みなみたつみ 巽は大阪城の東南方に位置していることから付けられた地名。駅名は巽の南に位置することから。
⑥なめりかわ 当地を流れる川の川底が石についた藻や苔などでつるつるすることによるとか,日本海の荒海が河川に入り込むことから,波入(なみいり)川と称されたものが,転訛したのではないかなどの説がある。
⑦ゆす 砂洲の土地に柚子が植えられていたことに因むという。
⑧みよし 諸説がある。①語源は3つの宿を意味する「みすき」の転訛。②古代朝鮮語のスキ(村)から水が落ち合う水村(みすき)の転訛。③川流が集まる所「ミヨセ(水寄)」の意の転訛。
⑨しらきやま 駅の北部にそびえる白木山(889m)に因む。
⑩ましけ アイヌ語「マシケイ」(カモメの多い所)の転訛。豊漁でカモメが群生したという。 

難読駅名を楽しむ いくつ読めますか 加須,咲花,小菅,下総松崎,御影,秦野 ,堀内 ,新河岸,三角

2016年01月22日 13時38分58秒 | Weblog
①大安  三岐鉄道三岐線。三重県いなべ市大安町大井田。
②加須  東武鉄道伊勢崎線。埼玉県加須市中央一丁目。
③咲花  (JR東日本)磐越西線。新潟県五泉市佐取。
④小菅  東武鉄道(東武)伊勢崎線。東京都足立区足立二丁目。
⑤下総松崎 (JR東日本)成田線(我孫子支線)。千葉県成田市大竹。
⑥御影 (阪急)神戸本線(神戸市東灘区御影山手一丁目)。阪神電気鉄道本線(同区御影本町一丁目)。
⑦秦野  小田急電鉄小田原線。神奈川県秦野市大秦(たいしん)町一丁目。
⑧堀内  三陸鉄道北リアス線。岩手県下閉伊郡普代村。
⑨新河岸 東武鉄道東上本線。埼玉県川越市砂。
⑩三角 (JR九州)三角線の終着駅。熊本県宇城市三角町(まち)三角浦。

読みと由来等

①だいあん 古代に奈良の大安寺領に属していたことに因む。 ②かぞ 往古,「加増」と書いた。治水工事や新田開発などで石高が増加したことに由来するとの説がある。「増」に何故「須」の字を当てたかは不明。
③さきはな 咲花温泉名から。湯花(湯の華)が噴出していたことに因むという。
④こすげ 「菅」は「カヤ」の意。昔,カヤやアシが低地のこの付近に繁茂していたことに由来するという。
⑤しもうさまんざき 下総は旧国名。松崎はかつての郷。まつ(曲)・さき(丘の先端)の意で,小橋川の曲流部の丘陵の先端をさすという。
⑥みかげ 古代,この地に鏡を作る職人集団・鏡(かがみ)作(つくり)部(べ)が住んでいたという。鏡を御(お)影(かげ)見(み)といったことに因むという。阪急電鉄と阪神電鉄の御影駅は約1.2キロ離れており,阪急電鉄の駅周辺は住宅地,阪神電鉄の方は商業地域となっている。 
⑦はだの 渡来人系の秦氏が開発した地と伝えられる。所在地の秦町は「たいしん」と読むが,京都市の秦は「うずまさ」と読む。
⑧ほりない ナイはアイヌ語(川や沢の意)とみられることから,アイヌ語に因む地名ではないかといわれている。
⑨しんがし 駅の東を流れる新河岸川から。同川は岩淵水門(東京都北区)の少し下流で墨田川に注ぐ。
⑩みすみ 宇土半島の隅(=先端)に因むという。また,山に大蛇が住んでいたので“巳(み)住み”と呼ばれ,これに三角の字を当てたとの伝承もある。
  

難読駅名を楽しむ 何と読みますか 抜海,箕面,堅下,姪浜,三国港,目出,八柱,楠久,御崎

2016年01月22日 11時56分38秒 | Weblog
①抜海 (JR北海道)宗谷本線。稚内市抜海村クトネベツ。
②箕面  阪急電鉄箕面線の終着駅。大阪府箕面市箕面一丁目。
③昆布 (JR北海道)函館本線。磯谷郡蘭越町。
④堅下 (近鉄)大阪線。大阪府柏原市大県(おおがた)二丁目。
⑤姪浜 (JR九州)筑肥線・福岡市営地下鉄。福岡市西区姪の浜四丁目。
⑥三国港 えちぜん鉄道三国芦原線。福井県坂井市三国町宿(しゅく)1丁目。
⑦目出 (JR西日本)小野田線。山口県山陽小野田市小野田字目出。
⑧八柱  新京成電鉄 新京成線。千葉県松戸市日(ひ)暮(ぐらし)1丁目。
⑨楠久  松浦鉄道西九州線。佐賀県伊万里市山代町楠久。
⑩御崎 (JR北海道)室蘭本線。室蘭市御崎町2丁目。

読みと由来等

①ばっかい アイヌ語「pakkay-pe,パッカイ・ペ」(子を背負う・もの)の当て字。
②みのお 渓谷の滝の流水が「箕のおもて」に似ていることから付けられたという箕面滝(日本の滝百選)に因む。
③こんぶ アイヌ語「トコンポ・ヌプリ」(小さなコブ山)の転訛。昆布を産したことに因む説があるが,山中に昆布はおかしいという(山田秀三)。 
④かたしも 『続日本紀』養老4年の条にみえる堅下郡に因む。
⑤めいのはま 「メイ」は「メフ(海布)」で,海藻が採れた浜説など諸説がある。 
⑥みくにみなと 三国は九頭竜川河口部に位置し,かつて北前船でにぎわった港町。三国の由来は河口一帯が湿地であったことから,水(みず)国(くに)と呼称されるようになり,いつしか,三国に転訛したともいわれる。
⑦めで 免田(めんでん)の転訛ではないかという。 
⑧やばしら 現地名に残る紙敷(かみしき)・田中新田など8ヵ村が合併して成立した旧葛飾郡八柱村名(明治22~昭和13)から。田中新田には,昭和10年,墓地不足で悩んだ東京市(当時)が開設した広大な東京都立八柱霊園がある。
⑨くすく 楠が生えていた地か。沖縄語の城(グスク)と関係があるのかもしれない。城があった地の意か。
⑩みさき アイヌ語「エサシ」(岬)を意訳したものといわれているが,異説がある。   

難読駅名を楽しむ いくつ読めますか 杵築,三里,三門,河内磐船,下徳富,後免町,下山門 ,箕谷,戸田

2016年01月21日 21時54分02秒 | Weblog
①杵築  (JR九州)日豊本線。大分県杵築市八坂野添。
②三里  三岐鉄道三岐線。三重県いなべ市大安町平塚。
③三門  (JR東日本)外房線。千葉県いすみ市日(ひ)在(あり)。
④河内磐船 (JR西日本)片町線(学研都市線)。大阪府交野市森南一丁目。
⑤下徳富 (JR北海道)札沼線。樺戸郡新十津川町(ちょう)花月。
⑥後免町  土佐電気鉄道後免線の電停・土佐くろしお鉄道阿佐線(ごめん・なはり線)。高知県南国(なんこく)市大(おおそね)。
⑦東雲  北近畿タンゴ鉄道(KTR)宮津線。京都府舞鶴市水(みず)間(ま)。
⑧下山門 (JR九州)筑肥線。福岡市西区下山門四丁目。
⑨箕谷  神戸電鉄有馬線。神戸市北区山田町下谷上字箕谷。
⑩戸田 (JR西日本)山陽本線。山口県周南市夜(や)市(じ)。

読みと由来等

①きつき 八(や)坂(さか)郷木(き)付(つき)の庄と呼ばれていた。木田の舟着き場の転訛説や高所にキ(接頭語)ツキ(築)の語源説などがある。正徳2年(1712)幕府から朱印状を拝領した時,「豊後国杵築」となる。
②みさと 高柳・平塚・石(いし)榑(ぐれ)下(しも)の3ヵ村が合併し成立した旧三里村名(明治22~昭和34年)から。
③みかど 夷隅川の支流江場戸川で寸断され,三方が角地になっているからとの説もある。なお,所在地の日在は難読地名。  
④かわちいわふね 舟形巨岩を御神体とする磐船神社に由来する旧交野郡(後に北河内郡)磐船村名から。河内を冠したのは,JR両毛線の岩舟駅と区別するため。  
⑤しもとっぷ 徳富川の下流にあるため。徳富はアイヌ語「トッㇰ」(小山)の転訛という。
⑥ごめんまち 年貢や諸役などを免じたこと(御免)に因む。荒廃地を開発させて商人や職人などの居住地とした。
⑦しののめ 由良川(大雲川)の東岸に由来する旧東雲村名(明治22~昭和3)から。 
⑧しもやまと 山門とは,西にある毘沙門天の山門を指すという(『JR・第三セ』)。門は名乗りで「と」読む。
⑨みのたに 「水の谷」と呼ばれていた処が「ミンノタニ」となり,転訛したという。
⑩へた 田の端(はた)か,川のほとり開けた集落の意か。静岡県沼津市戸田は「へ」と読む。

難読駅名を楽しむ いくつ読めますか 神水,安来,向島,志布志,香呂,道上,唐の原,美里,介良通

2016年01月20日 15時59分44秒 | Weblog
①神水・市民病院前(電停) 熊本市交通局(熊本市電)。中央区神水本町(まち)・東区健軍二丁目。
②安来 (JR西日本)山陰本線。島根県安来市安来町。
③向島 (近鉄)京都線。京都市伏見区向島東定(じょう)請(うけ)。
④志布志 (JR九州)日南線。鹿児島県志布志市志布志町志布志二丁目。
⑤香呂  (JR西日本)播但線。兵庫県姫路市香寺町中屋。
⑥道上  (JR西日本)福塩線。広島県福山市神辺(かんなべ)町道上。
⑦唐の原 (西鉄)貝塚線。福岡市東区和白四丁目。
⑧相良藩願成寺 くま川鉄道湯前線。熊本県人吉市北泉田町(まち)。
⑨美里  (JR東日本)小海線。長野県小諸市市(いち)。
⑩介良通(電停)土佐電気鉄道後免線。高知市高須本町(まち)。

読みと由来等

①くわみず・しみんびょういんまえ 「神水」は,「美しいきれいな水」の意で,神聖な水としてこの名が当てられたという。「神」を「くわ」と読む地名は他にないようである。
②やすぎ 須佐(すさ)之(の)男(おの)命(みこと)がこの地に来て,「吾が御心は安(やす)来けくなりぬ」といった神話に因むという。
③むかいじま 秀吉が伏見城に在城の頃,当地が宇治川を挟んで伏見指(し)月(げつ)(現伏見区桃山町泰(たい)長老(ちょうろう))の対岸に位置したことに由来するという。
④しぶし 濁った湿地に因むとか,アイヌ語説(大きな川口の意)や滞在中の天智天皇に布を織りあげて献上した伝承説などがある。
⑤こうろ 旧神崎郡香呂村名(明治22~昭和29)から。市川の右岸にあり,川原の転訛という。また,かつて郡の中心で郡(ぐん)家(け)と関係のある郡(こおり)の転訛ではなかろうかともいう。
⑥みちのうえ 『福山志料』に「今按ニ,ムカシノ山陽道ハコゝニテ,イマハ石州銀山ノミノ路トナル,ソノ道ノ上ナルユエ,コノ名アリ」に因むという旧道上村名(明治22~昭和29)から。
⑦とうのはる 唐人塚があるからといわれているが,周辺の地名を塚の元・塔の元ということに因むともいう。
⑧さがらはんがんじょうじ 相良藩の菩提寺名から。成は呉音。成仏の成。
⑨みさと 地名ではない。美しい里の意から。
⑩けらどおり 江戸期に介良村とみえる。介良は「ケ(食)ラ(接尾語)」と思われ,食物の生産に適した所とみられるという(『吉田・語源』)。

難読駅名を楽しむ いくつ読めますか 信貴山下,日原,八色,三毛門,二和向台,金田,北俣,美唄 ,耳成

2016年01月20日 15時10分30秒 | Weblog
①信貴山下(近鉄)生駒線。奈良県生駒郡三郷(さんごう)町(ちょう)勢(せ)野(や)西二丁目。
②日原 (JR西日本)山口線。島根県鹿足(かのあし)郡津和野町(ちょう)枕(まくら)瀬(せ)。
③八色 (JR東日本)上越線。新潟県南魚沼市五箇(ごか)。
④三毛門 (JR九州)日豊本線。福岡県豊前市三毛門。
⑤二和向台 新京成電鉄 新京成線。千葉県船橋市二和東五丁目。
⑥金田 平成筑豊鉄道。福岡県田川郡福智町金田。
⑦牟礼 (JR東日本)信越本線。長野県上(かみ)水内(みのち)郡飯(いい)綱(づな)町豊野。
⑧北俣 (JR九州)日豊本線。鹿児島県曽於(そお)市財(たから)部(べ)町北俣。
⑨美唄 (JR北海道)函館本線。美唄市東1条南2丁目。
⑩耳成  (近鉄)大阪線。 奈良県橿原(かしはら)市石(いし)原(はら)田(だ)町。

読みと由来等

①しぎさんした 信は「し」と読む。信貴山は437m。
②にちはら 当地が小高い丘で日が良く当たるからとも,総鎮守大元社が日池ヶ原にあることから,その転訛によるともいわれる。
③やいろ 当地の八(や)色(いろ)原(はら)と呼ばれる地域名に因むと思われる。八色原の由来は「春から秋にかけて八色の草花(こぶし・桜・つつじ・藤 ・ チューリップ・椿・ひまわり・コスモス)が咲き乱れる原」によるという。
④みけかど 上代は,この地方は御膳(みけ)部と呼ばれ,三毛作(稲・麦・粟)が実る肥沃な土地であったといわれ,当地は御膳部の門(もん)戸(こ)であったことに由来するという。
⑤ふたわむこうだい 二和は,明治新政府が殖産興業の一環として推進した下総牧の開墾で,入植の順序が2番目であったことや開拓民の和を組み合わせ,明治5年に立村した二和村名に由来。
⑥かなだ 「かねだ」ではない。
⑦むれ 群れの意ではないか,また「ムラ(村)」の転訛ではないかともいわれている。他説には,古代朝鮮語の「ムレ(山)」に由来するという。
⑧きたまた 北の方にある谷筋の意ではないかともいう。俣は国字。⑨びばい アイヌ語「pipa-o-I,ピパ・オ・イ」(カラス貝の多い処)の当て字という。
⑩みみなし ミミ(耳)は突出部を意味し,ナシ(成)は生(な)しで,大和平野に隆起する独立の小丘の意ともいう(『地名伝承論』)。 

難読駅名を楽しむ いくつ読めますか 中田平,逆瀬川,撫養,社町,実籾,但馬三江,向洋,分倍河原,松尾寺

2016年01月20日 13時56分43秒 | Weblog
①中田平  松浦鉄道西九州線。長崎県平戸市田平町下(しも)亀(がめ)免(めん)。
②逆瀬川  阪急電鉄今津線。兵庫県宝塚市逆瀬川二丁目。
③撫養  (JR四国)鳴門線。徳島県鳴門市撫養町南浜。
④社町  (JR西日本)加古川線。兵庫県加東市河(こう)高(たか)大谷口。
⑤二股  (JR北海道)函館本線。山越郡長万部町(ちょう)双葉。
⑥実籾   京成電鉄本線。千葉県習志野市実籾。
⑦但馬三江  北近畿タンゴ鉄道(KTR)宮津線。兵庫県豊岡市日撫。愛称は「コウノトリの郷駅」。
⑧向洋 (JR西日本)山陽本線。 広島県安芸郡府中町(ちょう)青崎南。
⑨分倍河原(JR東日本)南武線・京王電鉄。東京都府中市片(かた)町(まち)二丁目。
⑩松尾寺 (JR西日本)小浜線。京都府舞鶴市吉坂(きちさか)。

読みと由来等

①なかたびら 由来等不明。
②さかせがわ 武庫川西岸の支流で,海水がここまで逆流したことによるとか,また,武庫川の増水時によく逆流したからともいわれている。
③むや 港に船を係留する意の「もやい(舫い)」の転訛説や南海道の水駅として設けられた室屋の転訛説,藻屋(もや)の転訛説などがある。
④やしろちょう 佐保(さほ)神社に因むという。
⑤ふたまた アイヌ語「pet-auペタウが少し訛って,ペタヌ」(川・股)の意訳。長万部(おしゃまんべ)川と知(ち)来(らい)川とが合流し,二股になっていることに由来するという。
⑥みもみ 籾のよく実る水田があったことに由来するのではないかといわれる。「御籾」「神籾」の転ではないかともいう。家康が名付けたとも伝えられる。
⑦たじまみえ 三江はかつて地内に3つの入江があったことに因むという。但馬は兵庫県北部の旧国名。国名は橘を伝えた伝説上の人物・田(た)道間(じま)守(もり)に因むという説がある。
⑧むかいなだ 駅は府中町にあるが,駅名は近接した広島市南区の地名から。
⑨ぶばいがわら 分倍は六所の神を分配してまつる六所分配に由来する説や国府の背後という意の府背が転訛した説などがあるという。
⑩まつのおでら 西国二十九番札所の真言宗醍醐派松尾寺から。当駅からお寺まで徒歩50分かかるという。「まつおでら」ではない。

難読駅名を楽しむ いくつ読めますか 永犬丸,下郡,布崎,相見,鹿折唐桑,仁方,三代橋,宝積寺,三郷

2016年01月20日 12時21分22秒 | Weblog
①永犬丸 筑豊電気鉄道筑豊電気鉄道線。福岡県北九州市八幡西区里中一丁目。
②下郡  (JR東日本)久留里線。千葉県君津市山本湯名下。24
③布崎   一畑電車北松江線。島根県出雲市園町。
④相見  (JR東海)東海道本線。愛知県額田郡幸(こう)田(た)町(ちょう)菱(ひし)池(いけ)。
⑤鹿折唐桑(JR東日本)大船渡線。宮城県気仙沼市新浜町一丁目。
⑥仁方  (JR西日本)呉線。広島県呉市仁方本町二丁目。
⑦山城   三岐鉄道三岐線。三重県四日市市山城町。
⑧三代橋  松浦鉄道西九州線。佐賀県西松浦郡有田町(ちょう)南原(なんばる)。
⑨宝積寺 (JR東日本)東北本線・烏山線。栃木県塩谷郡高根沢町宝積寺。
⑩三郷  (JR東日本)武蔵野線。埼玉県三郷市三郷一丁目。

読みと由来等

①えいのまる 昔,海であったといわれ,船の名前からとったともいう。
②しもごおり 古代~近代の郡名「望(もう)陀(だ)郡」の中で,上・中・下に分けて下に当たる地に由来するという。駅は君津市にあるが,駅名となったは下郡の地名は現在隣接の木更津市にある。
③ぬのざき 由来等は不明。
④あいみ 中世に相見荘と称されていた周辺の村が合併して誕生した旧相見村名(明治22~39)に因む。
⑤ししおりからくわ 鹿折にはかつて鹿が多く生息していたため,「ししおり」と称し,「鹿居」が鹿折に転訛したという。唐桑は平泉藤原時代に唐・の交易船が海岸に漂着し,唐木を伝え,そのうち桑の木が成長したことによるという伝承がある。駅開設時は鹿折駅,昭和61年観光地の唐桑半島への最寄り駅であることから改称。平成23年3月の東日本大震災で被害を受け,現在,BRT区間となっている。
⑥にがた 大洪水の際に新しい潟が生まれこと因むともいわている。
⑦やまじょう 朝明(あさけ)川中流右岸の字源氏の山城跡に由来か。「やましろ」ではない。
⑧みだいばし 由来等不明。
⑨ほうしゃくじ 木曽義仲(源義仲,1154~84)の室妙清尼が夫の菩提供養のため,当地に妙清山宝積寺を建立したことに因むという伝承がある。積は呉音。
⑩みさと 昭和31年に東和村・早稲田村・彦成村の3村が合併した三郷村(昭和47年市制)に因むが,特に,郷の字を用いたのは,この地が二(に)郷(ごう)半領(はんりょう)の郷と呼ばれていたためである

難読駅名を楽しむ いくつ読めますか 楡木,佐土原,松橋,信木,中三依温泉,野幌,佐伯 ,立川目,後免

2016年01月19日 12時27分07秒 | Weblog
①楡木 東武鉄道 日光線。栃木県鹿沼市楡木町(まち)。
②佐土原(JR九州)日豊本線。 宮崎市佐土原町下田島。
③松橋 (JR九州)鹿児島本線。熊本県宇城市不知火町(まち)御領。
④信木 (JR西日本)三江線。広島県安芸高田市高宮町佐々部中信木。
⑤知立 (名鉄)名古屋本線・三河線。愛知県知立市栄二丁目。
⑥中三依温泉  野岩鉄道会津鬼怒川線。栃木県日光市中三依。
⑦野幌 (JR北海道)函館本線。江別市野幌町。
⑧佐伯 (JR九州)日豊本線。大分県佐伯市駅前二丁目。
⑨立川目(JR東日本)北上線。岩手県北上市和賀町竪川目。
⑩後免 (JR四国)土讃線。高知県南国市駅前町二丁目。

読みと由来等

①にれぎ 南北朝期からみえる地名。足利氏の贄木城に由来か。
②さどわら サト(いたどり=虎杖の地方名)・ワラ(原)。虎杖が茂っていた一ツ瀬川河畔の小平原に因むという。江戸期は佐土原藩(2万7千石)の城下町。
③まつばせ 昔は松馳とも記されたが,後に大野川の渡河点に,橋が架かったことから松橋になったという旧下(しも)益(まし)城(き)郡松橋町名(明治22~平成17)から。
④のぶき 毛利の家臣佐々部氏の重臣信木氏の居城地に由来するという。
⑤ちりゅう 諸説がある。①知立神社の創設者とされる伊(い)知(ち)理(りゅう)生命(のみこと)に因む。②知立神社の祭神(さいじん)として祀られている木花知流比売命の知流からとった。③茅(ち)の繁茂する土地を開拓した所。④アイヌ語の低湿地を意味するチリップを語源とする。
⑥なかみよりおんせん 三依の名称は日光天領・会津藩領・宇都宮藩領の三つ領域が隣接していたことによるという。
⑦のっぽろ アイヌ語「ヌポロペッ」(野の中の川)の転訛という。
⑧さいき 古代末期~中世期の豪族佐伯氏に因むという。
⑨たてかわめ 駅の所在地は同名の「竪川目」。「竪」の代わりに「立」を用いたのか。目は和賀川の水を引いて出来た集落(場所)の意か。
⑩ごめん 土佐藩の家老・野中兼山(1615~63)が荒廃していた当地を開発させて,住民に対して年貢や諸役を免じたこと(御免)に因む。後に「後免」と改められたという。