潜在意識＝水面下の氷山……で？からの、肝心なハナシ。

あなたも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか？「人間の意識は海に浮かぶ氷山のようなもので、うち90％が水面下にあって気づかない【潜在意識】である」的な例え話。

で、残りのたった10％の【顕在意識】だけで何とかしようとするから限界があるんだ、もっと潜在意識を使おう！……みたいな。

一見とても魅力的なアプローチだし、実際そのような「自己啓発本」や「スピリチュアル本」もたっっくさんありますよね。わたしも一時期よく読んでいました。「引き寄せの法則」という言葉を世に知らしめた「ザ・シークレット」とかね

ただ、当時はその切り口の面白さに気を取られて見落としていたんですが、冷静に考えると【自分では気がつかない】から【潜在意識】なんですよねえ……ということは、


どうやって【気がつかない】ものを「使う」のさ？


っていう。笑

そもそも「使う」という「意志」が明確である以上、それはもはや【潜在意識】じゃないですよね。氷山の例えがあまりにも流通しすぎて、まるで脳内が２つのエリアに分かれてるような錯覚を起こしやすいんですが、そうじゃない。

どっちかっていうとむしろ「全部海の中に沈んでいる」状態が脳内活動のデフォルトで、その時々で一部が【自覚】できる→【顕在意識／意識の顕在化】と呼ぶ状態ではなかろうか、と。

顕在意識と潜在意識、あるいは単に【意識】と【無意識】と呼ばれるこの２つは、あくまでも「トータルではひとつ」のものであり、我々が意図的にアクセスできるのは【意識】でしかありえない。ということは、冒頭の「もっと潜在意識を使おう！」といった試みを有効化させるには、結局のところ


何をどう【意図する】か？


に尽きる、ということになりませんかね。

そして仮に意識的な【意図】によって、潜在意識が何らかの「働き」をして、それが現実に影響を与えるのだとしたら。その影響が、あまたの書籍やサイトが語るように、多大なものなのだとしたら──少なくとも


自分にとって【望ましいこと】を意図するのが、大・大・大前提！


と、なりませんか？

さらにその【望ましいこと】が「〜〜だったらいいなあ」という【願望】ではなく、情熱を持って本気で望んでいる【目的】でないと、いくら願望を増幅させたところで、起きる現実は「〜〜だったらいいなあ＝今はそうじゃない」を強調するだけにならないでしょうか。

とはいえ、ダイレクトに【目的】を意図できるほど「前向き」な心理状態でない人もいるでしょうし、そもそも自分が何を「本気で望んでいる」のかが明確でない、という人も多いと思うのです。

わたしはずっと、そういう人たちが真の【目的】を意図できるようにサポートしていきたいと望んできました。そのために様々なメソッドを学び、探求を続けてきたのだと、今なら明言できます。そしてただ「何が目的なのか」を明らかにするだけでなく、自分はそれを望んでいいのだという【自己肯定感】をまず高めたいのです。

自分が自分をどう定義づけているか、は非常に重要なポイントだと思います。人生を好転させることが出来るかどうかは、ここにかかっているといっても過言ではない。という、確信があります。


「どうせ自分なんて」とか「なぜ自分だけが」という否定的な【設定】をまず変えましょう。


すべては、そこからです。