もずの独り言・goo版

半蔵ともず、gooでも独り言です。『もずの独り言』はこれからも戦い続けます。

【みんな生きている】携帯電話普及編

2011-12-23 09:54:36 | 日記
《「ケータイが無いのは犬と私だけ」。北朝鮮住民の携帯電話普及事情》

北朝鮮は2002年、タイのロックスリー社と提携し、北朝鮮と中国との国境地域にある羅津・先峰で携帯電話事業を開始した。
しかし、2004年に発生した竜川駅爆発事件の現場で携帯電話の破片が発見されて以降、携帯電話の使用を全面的に禁止した。携帯電話が起爆装置あるいは爆発事件の関係者同士の通信に利用されたと判断されたためだ。
北朝鮮は2008年、エジプトの通信大手・オラスコムと合弁会社・高麗リンクを立ち上げて携帯電話サービスを再開した。持ち株比率はオラスコム75%・北朝鮮の逓信省が25%とした。北朝鮮は外国の資金を導入し、短期間で無線通信基盤を構築するという方法で後れを取ったIT分野の押し上げを狙っていた。
ただし、オラスコム製の特定の端末だけを使わせた。この端末機は盗聴しやすく、国際通話が出来ない。オラスコムは独裁国家のエジプトで通信に関する検閲のノウハウを積み上げて来たのだ。
国境で中国と取り引きする北朝鮮の商売人たちは、国際通話用に中国製の携帯電話をこっそり持ち込んだ。北朝鮮での出来事を外部に知らせる「消息筋」も中国の携帯電話を使う。彼等は外部の人と通話する時間をあらかじめ約束しておき、電波妨害が少なく安全な山の中で密かに通話した。
最近では中国が基地局を増やしたため、国境から50Km以内であれば家の中でも通話出来る。だが、北朝鮮は中国製の携帯電話の使用者にスパイ罪を適用して処罰を始めたため、最近では商人たちは中国の業者に北朝鮮の携帯電話を渡して通話している。
2009年に7万人だった北朝鮮の携帯電話使用者は昨年は30万人にまで増加し、さらに今年9月末には80万9000人に達した。
オラスコムは実績報告書で「最近3ヶ月間で14万人増加し、年末には100万人を超える見込みだ」と説明した。携帯電話端末の価格が大幅に引き下げられたものの、依然として350ドル(約2万6900円)程度と勤労者の平均月給15ドル(約1,154円)の20倍にも達する。それでも携帯電話使用者が急増しているのは、住民たちが地下経済で稼いで隠し持っている外貨と中古携帯電話の取引網があるためだと分析されている。
商売人たちが中心だった北朝鮮の携帯電話は、今や若い層にも拡大している。平壌では「携帯電話が無いのは犬と私だけ」という言葉も流行っているという。
北朝鮮の携帯電話普及率は100人当たり1.24人のミャンマーに次いで世界最下位レベルで、スマートフォンは使えない。しかし、盗聴が可能な携帯電話とはいえ、100万台を超えれば統制するのは難しい。
携帯電話が北朝鮮にどのような旋風を巻き起こすのか見守っていきたい。



※「親北勢力は胸に手を当てて考えて欲しい。もし、あなたの子供たちが食べ物に飢えて栄養失調になり、骨だけの痩せ細った体で勉強を諦め、市場のゴミ捨て場を漁っていたら、どんな気持ちになるだろうか。そうせざるを得ない社会に憧れを持つことなど出来るだろうか」
(脱北者Aさん。脱北者手記集より)
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【みんな生きている】拉致問... | トップ | 【みんな生きている】暴風軍団編 »
最新の画像もっと見る

日記」カテゴリの最新記事