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【みんな生きている】中産階級脱北編

2010-08-10 18:45:40 | 日記
《金正日政権なんて、もうまっぴらだ!北朝鮮の中産階級が相次いで脱北》

昨年12月に北朝鮮で貨幣改革(デノミネーション)が実施されて以降、脱北者の類型に変化が見られることがわかった。
貨幣改革以前は、北朝鮮で社会的身分が低く生活が苦しい階層が主に脱北を試みる傾向があった。
脱北者の間では

「北朝鮮で飢え死にするのも逮捕されて殺されるのも同じ」

という考えを持つケースが多かったという。
ところが、貨幣改革以降に関して韓国安全保障部処(省庁)のある政府関係者によると

「中産層以上が脱北するケースが増えている」

という。
北朝鮮のある情報筋も8月3日、

「貨幣改革の失敗で民衆は政府に嫌気がさしている。また、ビデオやDVD等を通して韓流ドラマが北朝鮮にも普及する中、中産層以上の脱北が増え始めた」

と語った。
北朝鮮でも生活に支障はないものの、金正日(キム・ジョンイル)総書記が支配する体制に嫌気がさし、より自由な生活を求めて脱北を目指すということだ。
金策工業大学を卒業した26歳の脱北者も「他の勉強がしたい」という理由で北朝鮮を脱出した。
この脱北者は

「朝鮮労働党は電子工学を勉強するよう命じたが、私はそれに興味がない。今は自分がやりたかった生化学の勉強をすることが出来てとても嬉しい」

と語る。
とりわけ、最近は貨幣改革の影響で財産を失った市場勢力(街中の市場等でカネを稼いだ人たち)の間でも脱北を試みるケースが増えているという。
韓国政府当局者は

「最近は監視が厳しくなっているため、脱北するにはブローカーや北朝鮮の国境警備隊にかなりの賄賂を握らせなければならない。そのようなカネがあるということは、中産層以上の身分か韓国に親戚がいるということだ」

と述べた。
こうした中、北朝鮮の地方保衛部幹部といった上流階層出身の脱北者が非公開で韓国にやって来るケースも増えている。彼等は一般の脱北者のようにハナ院(脱北者定着支援施設)には入所しないため、脱北者の統計には表れない。
今年に入って北朝鮮が脱北者の取り締まりを強化しているのも、中産層以上の脱北を深刻に受け止めているためと見られる。
北朝鮮の二大公安機関、人民保安部と国家安全保衛部は今年2月に「連合声明」を発表し、その中で脱北者を「人間のクズ」と表現した。
3月には民族和解協議会の報道官が談話を発表し、韓国国内の脱北者団体全てを名指しした上で「最初の処断対象になるだろう」と脅迫した。
また6月からは中国等に「脱北者逮捕組」が派遣されているという。
韓国中央大学のイ・ジョウォン教授は

「北朝鮮としては後継者世襲を前に、体制が動揺するのを放置しているわけにはいかないのだろう」

とコメントした。



※ハナ院については
【みんな生きている】
ハナ院開院10周年編
(au版・2009年7月17日掲載)
も合わせてご覧下さい。
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