もずの独り言・goo版

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【みんな生きている】金格植編

2011-11-23 19:40:58 | 日記
《延坪島の罪無き4人を殺害した金格植第4軍団長、平壌に異動》

昨年11月に延坪島砲撃を主導したことで知られる朝鮮人民軍第4軍団の金格植(キム・ギョクシク)軍団長(71歳。軍の大将)が総参謀部副参謀長に起用されたことが11月16日までにわかった。
韓国政府関係者はこの日、

「金格植軍団長は1、2ヶ月ほど前から第4軍団の管轄地域(黄海道周辺)で姿が見えなくなったが、最近、平壌で執り行われた朝鮮人民軍首脳部の行事に何度か登場していた。追跡調査を行なったところ、どうやら副総参謀長の職務を担当している可能性が高いことがわかった」
「2009年から相次いで発生していた北朝鮮による挑発行為は全て金軍団長の仕業と考えて間違いない。このように朝鮮人民軍強硬派の顔とも言える人物が異動した背景については、現在調べているところだ」

等と語った。
西部方面の最前線を管轄する第2軍団長を1994年~2007年の13年間務める等、現場での戦闘に詳しいとされる金軍団長は2007年4月、韓国の合同参謀議長に相当する総参謀長に就任した。
ところが、2009年2月に突然解任されて黄海道や黄海北方限界線(NLL)を管轄する第4軍団長に降格人事となったが、北朝鮮による黄海での軍事挑発が相次ぐようになったのは、まさにこの直後からだ。
金格植氏が第4軍団長となった直後の2009年2月24日、朝鮮人民軍はNLL周辺で海岸砲訓練を行なって韓国側を緊張させた。
また、2009年11月には大青海戦で韓国海軍に敗れたが、昨年は1月にNLL周辺を狙った海岸砲による砲撃、3月に哨戒艦・天安爆沈、8月にNLL南側に向けた海岸砲による砲撃、そして11月23日の延坪島砲撃等と相次いだ。
しかも、延坪島砲撃直前には金正日(キム・ジョンイル)総書記と金正恩(キム・ジョンウン)中央軍事副委員長が黄海道を訪れて金軍団長と会っていたこともすでにわかっている。
金軍団長が総参謀部に再異動したことについて、かつて北朝鮮政府関係者だった脱北者のA氏は

「これまで現場で結果を残したことへの見返り人事という意味合いがあるのではないか」
「栄転かどうかはまだわからないが、少なくとも更迭ではないだろう」

とコメントした。
韓国政府筋は

「(金総書記の後継者として)正恩氏が現場の軍団長を若返らせるにあたり、金軍団長も交代させたのではないか」
「金軍団長が第4軍団長から退いたというだけで、北朝鮮が韓国に対話を求めて来ると考えるのは時期尚早だ」

との見方を示した。
北朝鮮の戦時の指揮系統からすると、最高司令官の金総書記から直接の指示を受ける総参謀部は、いわば朝鮮人民軍による作戦を総指揮する立場にある。総参謀部はその配下に9つの正規軍団、2つの機械化軍団、平壌防御司令部、空軍司令部等を置いているからだ。つまり、実際に作戦を遂行する陸・海・空軍は総参謀部の指示を受けて動くことになっているというわけだ。
総参謀長の李英鎬(リ・ヨンホ)次帥はここ2年間で一気に昇進し、昨年9月には金総書記たちとともに朝鮮労働党政治局常務委員にまで上り詰め、現在は次の金正恩時代に代表的な軍の実力者になるものとして注目を集めている。
現在、その配下には金正哲(キム・ジョンチョル)・金正恩兄弟のバスケットボールコーチだった崔富日(チェ・ブイル)大将や元空軍司令官の呉金哲(オ・グムチョル)上将たち5、6人が副総参謀長になっていることがわかっている。

【階級について】
次帥=大将の上、元帥の下に位置します。
上将=中将に相当します。



※北朝鮮による延坪島砲撃事件から11月23日で丸1年を迎えました。
砲撃以来、韓国軍は黄海上で北朝鮮と向き合う島や周辺の防衛態勢を強化しています。
韓国国防省は「再び挑発があった場合には戦闘機を含む戦力で北朝鮮側の攻撃拠点等を破壊する」としています。
延坪島では攻撃を受けた建物の再建が進んでいますが、住民たちの不安は今も消えていません。

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