テリー・イシダの『独酌酔言』。

夜な夜な酒場で一人飲み、酔った勢いであれこれ、一言、申し上げます。

なるべく分かりやすく!コロナウイルスの事95~全国の陽性率は13.4%漸減、全国で医療逼迫は続く、首都圏はピークアウト半ば、新学期始まる、緊急事態宣言は延長?

2021年09月07日 | コロナウイルス2020

なるべく分かりやすく!コロナウイルスの事95~全国の陽性率は13.4%漸減、全国で医療逼迫は続く、首都圏はピークアウト半ば、新学期始まる、緊急事態宣言は延長?

【今週のまとめ】

先週の全国の陽性率は13.4%と漸減

全国的にはピークを迎えた感じ、首都圏はあきらかに感染拡大のピークを越えた模様、

全国の重症者数はピークを迎えています、医療逼迫、今が踏ん張りところ、

中京圏の感染はピーク、関西圏はピークアウトの兆し、

ワクチン接種は国民のほぼ半数が2回目完了

9月12日までの緊急事態宣言は残念ながら延長か?

対COVID-19戦略の新たなフェイズへの転換はまだ準備不足、

病床確保、医療体制の抜本的強化を急ぐべし

そして『ワクチン・検査パッケージ』構想、やっと具体的な施策が出てきた、

菅さんは退陣、ありゃ、次の総理は?

◆陽性率は13.4%、漸減傾向が観てとれます

検査数が微減、それで陽性率も低下している、

これは実際に陽性者が減ってきていると観て大丈夫かと考えます、

WHOが昨年示した数値なので、現状で有効な指標かどうか判然としないのですが、

一応、“陽性率が12%以上だと、検査数が十分ではない可能性がある”という目安で考えると、

来週は12%を切ってくれると嬉しいのですが、、、


                   陽性率  検査数  新規陽性者数
3月21日  2.3% 375025  8765人 ※21日緊急事態宣言全面解除
3月28日  3.0% 364712 11211人
4月4日    4.1% 383080 16018人 ※大阪・兵庫・宮城にまん延防止措置等適用
4月11日  5.4% 381306 20536人
4月18日  5.8% 456329 26426人 ※大阪府、緊急事態宣言発出を政府に要請
4月25日  6.0% 539640 32585人   ※大阪東京他、4月25日~緊急事態宣言発出
5月 2日      6.4%    542061   34811人
5月9日    7.8% 457873   35802人  ※緊急事態宣言5月31日まで延長・地域拡大
5月16日  6.8%    658101 44961人    ※5月16日北海道、広島、岡山に非常事態宣言
5月23日     5.5% 659869 36286人 ※5月23日から沖縄に緊急事態宣言
5月30日  4.6%    589322 27400人 ※緊急事態宣言6月20日まで再延長
6月6日    3.1% 602455 18649人
6月13日  2.9%    467753    13499人 
6月20日  2.5% 411848   10178人 ※6月20日沖縄以外の緊急事態宣言解除
6月27日  2.6% 405628   10457人  ※小池知事休養中
7月4日    2.6% 416705 10919人 ※都議選で自民党実質敗北
7月11日  3.4% 394418 13314人 ※東京12日より4回目の緊急事態宣言
7月18日   4.1% 474414   19742人  
7月25日    7.0%     386623   27234人 ※東京五輪開幕
8月1日  10.5% 580346   61157人   ※8月2日より6都府県に緊急事態宣言
8月8日  14.1%    646433   90958人 ※五輪閉幕
8月15日  16.6%    672232  111601人  ※緊急事態宣言9月12日まで延長
8月22日  18.3% 814829  149057人  ※パラリンピック開幕
8月29日  16.8% 931891  156931人 
9月5日  13.4%    915614  122628人 ※菅総理退陣決まる
(厚労省HP日報から算出)

◆全国的にはピーク~ピークアウトの入口

千葉県の減少傾向が弱いですが、首都圏は概ねピークアウトに入ったと考えます、

関西圏はピークを迎え、ピークアウトに向かう兆候が見られます、

それでも大阪は9月1日に最多を更新(3004人)、油断出来ません、

中京圏もやや遅れてピークを迎えた感じ、来週減少に転じるか?

沖縄もやっと、という感じで減り始めています、

人口比からの予測ピーク(東京都を100として)

東京都 1400万人  5773人(8月13日)
          人口    人口比 予測ピーク これまでのピーク
神奈川県  925万人  66.1 3816人 2878人(8月20日)
千葉県   628万人  44.9 2592人 1778人(8月20日)
埼玉県   735万人  52.5 3031人 2169人(8月19日)
大阪府   884万人  63.1 3643人 3004人(9月1日)
愛知県   753万人  53.8 3106人 2347人(8月27日)
沖縄県   145万人  10.4   600人  809人(8月25日)

先週は大阪だけが過去最多を更新(9月1日)しましたが、全国的にはピークアウトの入口にさしかかっています、

重症者数もピークを迎えています、

今少しの踏ん張りです、医療現場はホントに良く頑張っておられます、感謝、

◆ピークアウトの要員は?

全国的にピークを迎えた今回の感染拡大、このままピークアウトして欲しいのですが、

感染者減少の原因はなんだろう

先週書いた疑問の答えはどこからも出ていません、

こういう分析はずいぶん時間が経ってから出てくる、評価されるのが通常、

でも、それでは科学の貢献度合いは少ない、遅い、

いま、誰かが評価してくれると嬉しいのですが、

感染予防の基本動作(マスク・消毒・3密回避)が効いたのか?

緊急事態宣言・まん延防止措置の効果か?

ワクチン接種進捗の影響か?

それとも、COVID-19の自制心が働いたのか?

おそらくはすべての合わせ技か

ここのメカニズムが分ると出口戦略が立てやすいと思うのです、

◆ワクチン接種、国民のほぼ半数が2回目を完了

(首相官邸HPから転載)

2回目完了率が全世代で47.9%、高齢者で87.2%、

(8月15日まで)1029万回
(8月22日まで)840万回、
(8月30日まで)911万回、
(9月6日まで)827万回

なんとか、1日@100万回接種以上のペースで進んでいます、

このまま接種は進んで欲しいです、

高齢者への接種に一定の目処がつき、

接種現場は働き盛りの方、新学期が始まる学生への接種へとシフトしています、

と同時に新学期が始まった9月、

日数は未だ少ないですが9月に入って10代以下の感染者の増加傾向が観てとれます、

新学期が始まり、これからさらに小学生や園児と行った低年齢層の感染拡大が危惧されています、

ちなみに、8月の東京の新規感染者の内、4人に1人が家庭内感染です

これから家庭~児童~学校~児童~家庭という感染リンクが多くなるかもしれません、

10代へのワクチン接種も急がねばなりません
(子供への接種に関しては、より慎重であるべきですが、今のところワクチンに重大な被害はまだ報告されていません)

◆ワクチン効果のエビデンスも出てきました

9月2日、国立感染症センターが国内のワクチン接種の効果について一定のお墨付きを出しました

コロナワクチン“2回接種の有効性90%以上”という主旨の発表です、

概ね、これまで海外で確認された結果と似た結論ですね、

ますます巧妙化している“反ワクチン フェイクニュース”

遺伝子操作、流産不妊化、COVID-19への感染、etc、

こんな荒唐無稽な物語を無責任に発信する人が多い中、

こういうエビデンスのあるワクチン効果の情報発信はとても貴重で大切です、

◆デルタ株~ラムダ株~そして、ミュー株も登場

変異を続けるCOVID-19、

COVID-19の利口で狡猾な点、とにかくどんどん変異していきます

有効な変異(人にとっては有害な変異)かどうかは関係なく、とにかくたくさん変異します、

その中で、COVID-19の生存に有利な(人にとっては感染力が強い)株だけが生き残っていきます

ダーウィンの進化論を地でいくCOVID-19の変異、易しい相手ではありません、

南米ペルー由来のラムダ株に続き、コロンビア由来のミュー株も国内で確認されています、

6月にはすでに検疫で確認されていたとか、

これらの変異株の実力はまだ未確認です、

しかし、なぜ2カ月以上経った今頃発表されるのか

ま、分析に時間が掛かるのなら仕方ないですが、情報共有が出来ていなかったのであれば反省点です、

◆さて、緊急事態宣言・まん延防止措置は延長?解除?

これまでの感染対応の3本の矢=

① ワクチン
② 感染予防基本動作(マスク・消毒・3密回避)
③ 緊急事態宣言(酒類販売抑制)

これだけでは、一時制御不能状態に陥ってしまった国内の感染爆発ですが、

なにが効いたのかは判然としませんが、とにかく全国的にピークアウトの入口にさしかかっています、

そして迎える9月12日、

緊急事態宣言・まん延防止措置はまたもや延長されるのか?それとも解除されるのか?

先週、独酌酔言的な提案として、

『緊急事態宣言・まん延防止措置は解除しても良い』と書きました、

もちろん以下の条件付で、

絶対条件は2つ、

① 新規感染者数がこのまま減少傾向にあること
② 病床・医療体制が確保、入院保証されること

さらにワクチン接種が進んでいるのが前提になります、

減少の原因は不明ではありますが、①は確認出来ます、

ワクチン接種も一応進んでいます、

しかし、緊急事態宣言は延長の方向で調整されているようです、

これは、やはりまだ②が出来ていないから、ということになると思います、

ここをしっかりやるのが政治の最優先課題だと思うのですが、、、残念、

延長は2週間程度、という噂も、、、

小出し小出しの戦力の逐次投入、もっとも負けパターンの戦術のようにも見えますが、

現状では同じ事の繰り返し、一旦低めに押さえ込んでも、また再拡大するのは避けられない、

ワクチン接種がある程度進み、医療体制が抜本的に強化し

一定の社会経済活動を開放していかなければ、出口(新たな対COVID-19との共存フェイズ)が見えてきません、

◆最優先は病床数のさらなる確保と医療人員の確保

とにかく、抜本的な医療体制の構造改革をやらない限り

ワクチン接種が進んでも、感染拡大が一旦下火になっても、

COVID-19との新たな向き合い、新しいフェイズには入れません

すべての感染者に医療が行き渡る体制、これが必要です、

今、政府や自治体がやるべきことは「病床数の確保」と「医療人員の確保」です、

そのためには国を挙げての医療体制の格段の充実、今までの枠組みにとらわれない新たな仕組み作りが総理の仕事です、

仕事なんだからやりきってもらわないと困ります、

が、、、その菅さんは退陣を表明、、、ありゃ、、、いきなりの退場です、

次の総理には、ここのところをしっかりと取り組んで欲しいです、

そして、2022年には対COVID-19との新しい向き合い方、新しいフェイズ、COVID-19との共存フェイズに入って欲しいです、

◆新しいフェイズの第1歩、『ワクチン・検査パッケージ』

尾見さんが9月3日に『ワクチン・検査パッケージ』の考え方を発表しました

これはCOVID-19との共存フェイズの一例です、

まずは「ワクチン・検査パッケージ」とは?の説明ですね、

説明の順序はこちらから行きますか、

ワクチン接種率と緊急事態宣言との関係について、

上の段のワクチン接種率=60代以上で90%、40代から50代で80%、20代から30代で75%が接種した場合には、

感染予防基本動作(マスク・消毒・3密回避)のみでOK

緊急事態宣言を出す必要は無い!!という考え方がベースです、

ところが若年層ほどワクチン接種に消極的な傾向にあるので、

現実的な数字としては下段の数字程度ではないか、というのが分科会の予測

そこで、この下段の接種率程度でワクチン接種が停滞した場合に、

ワクチン接種や検査により感染リスクが低いことが確認された人に限って

限定的に日常生活を緩和しても良いのでは、というのが『ワクチン・検査パッケージ』です、

ワクチン接種がある程度進むと、緩和できる日常生活が上段、

緩和するのはちょっと未だかな?というのが下段です、

あまり大きな緩和内容ではないなあ~、というのが正直な感想、

ワタシはもっと緩和すべきだと思いますが(医療の充実という条件付きで)

でもね、大切なのはこういう具体的な“新しいフェイズ”の姿カタチを初めて示したことでしょう、

COVID-19を完全に排除することは当面不可能

ならば、COVID-19と共存する新しい生活のカタチを模索しなければ仕方がない、

是非もあり、今後の議論が必要ですが、こういう発想が新しいフェイズの1例です、

『全力を尽くしてとにかく押さえ込む!!』という戦略はもう成功の予感がしません

COVID-19を(短期的に)絶滅させるのは無理!!

COVID-19との共存戦略を具体的に立案すべきです、

それが出来そうなのは???

次の総理には河野さんの前評判が高いようですが、ワクチン担当大臣になった当初、

“ワクチン輸入担当大臣”と勘違いされていたようで、

接種のガイドラインや大規模接種方法の立案が遅れたという実績を観ると、

彼もまた、戦略立案が不得意な人物では無いかと恐れています、

◆マスクを外せる日は・・・は、間違っていました、スイマセン

最後に一応ルーティーンなので、いつマスクを外せるのか?数式を掲載しておきます
(実はマスクは外せないんですが、、、それは最後に書いています)

1日@100万回接種、接種目標を全国民の80%に設定します

8月30日までの総接種回数約1億2742万回、
仮に80%の人が接種完了でマスクが外せるとすると、

(必要接種数) 1億2536万人×0.8×2回接種=2億57万回の接種が必要

(1日の接種数) 仮に今後の1日接種平均回数を100万回と仮定すると

(2億57万回-1億3569万回接種済)÷1日100万回接種=65日

今日(9月6日)から65日後は、、、2021年11月9日です、

この時期にワクチン接種がどれくらい進んでいるか?

でも、『ワクチン・検査パッケージ』が適用されても、前述の通りマスクは取れないのです、

この項のタイトルは間違っていました、スイマセン

先に日常生活規制の緩和があります、感染予防基本動作は継続して必要、との専門家の意見です、

基本動作(マスク・消毒・3密回避)が緩和されるのは2022年春頃かな、、、

同窓会とかもまだまだ無理みたいですね、

ワタシ、幹事なのですが、、、



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