テリー・イシダの『独酌酔言』。

夜な夜な酒場で一人飲み、酔った勢いであれこれ、一言、申し上げます。

独酌酔言:人はなぜ山に登るのか?それは・・・

2023年09月20日 | 世の中

先週末の連休に北アルプス白馬岳を登ってきました、

1日目はトラブルあり、雨にも降られましたが、それもまた思い

2日目は晴天、素晴らしいパノラマを存分に味わうことが出来ました、

岩だらけの下山道では膝が笑いました、筋力不足だなあ、、、

山を始めてまだ8年、まだまだひよっこですわ、

でも、山は本当に楽しい、苦しいけどまた登りたくなる、これだけは間違いない、

で、今日の独酌酔言は『人はなぜ山に登るのか?』という哲学的な問いについてです、

人はなぜ山に登るのか?

そこに山があるからだ、

という哲学的な問答が有名ですね、

これについてはのちほど書くとして、、、

人はなぜ山に登るのか?

実際に登ってみるとその理由は簡単に実感できます、

あくまでワタシの場合ですが、その理由は、、、

観たことがない風景を観ることが出来るからです、

山の上の風景はホントに素晴らしい、

でも、ガスの中や雨天では風景も見えません、

何度も登っている山の風景は観慣れている?

それでも、また登りたくなる

ならば、、、付け足すと、、、

苦しい思いをして登った後には、観たことがない風景が拡がっているから、

この“苦しい思いをして”というところも重要なようです、

苦しい思いがあるからこそ、その後のご褒美がより素晴らしく思える、

山頂で食べるおにぎりはいつもメチャ美味しいのは、

この“苦しい思い”をしているからだと思います、

“苦しい思い”があるから達成感も大きい、

こちらのサイト ⇒ の説明がわりと近いような気がします、

さらにこちらのサイト ⇒

「楽(らく)」と「楽(たの)」しいの違いについて考察されています、

興味深いですね、

「楽(らく)」は「楽(たの)」しくない場合が多いのですね、

もちろん、山を登る理由は十人十色、いろんな理由があると思います、

極端なケースはこちらの映画「クレイジー フォー マウンテン」

こちらでは“命を懸ける”ことで自らの存在を確認出来る、

という極端に危険なモチベーションが紹介されています、

ま、これもまたあり、

ワタシは怖くてこの映画を観ることができませんでしたが、、、

もう一つの視点、

毎度お馴染みNHKのチコちゃんに教えていただきました、

詳しくはこちら ⇒ 、

よく似た命題ですが、『人はなぜ旅にでるのか?』

ここでは、東京大学の教授が以下の3つの要因を挙げられています、

・知恵
・情報ネットワーク
・好奇心

詳細はお読みいただくとして、

この3つのうち、人が旅をする最も大きな原動力は“好奇心”だそうです、

唯一、好奇心で旅をする動物がヒト、らしいです、

うんうん、分ります、

日本に来る海外からの観光客の大きなモチベーションはやはり“好奇心”のような気がします、

ワタシが登ったことがない山に行きたくなるのも“好奇心”

何度も同じ山に登るのは“苦しい思いの後にあるご褒美”かな、

さて、冒頭に書いた有名な哲学的問答、

これは1923年、英国の登山家マロリーがNYタイムズの記者の質問に答えた言葉だそうです、

人はなぜ山に登るのか?

そこに山があるからだ、

う~ん、如何にも哲学的で面白いのですが、

これがどうも実際のやりとりのニュアンスとは違う!?というお話があります、

こちらのサイト ⇒ が分かりやすいです、

この質問の原文は、

Why did you want to climb Mount Everest?
なぜあなたはエベレストに登りたいのですか

Because it’s there.
それがそこにあるので

質問はエベレストに登る理由を訊いています

それに対しての答えは、

itがそこにある=エベレストがそこにあるからだ、というニュアンスです、

真意は分りませんが、それほど哲学的な話では無いような感じです、

エベレストは世界最高峰、世界で最も高い山、それに登りたいという、

いたってリアルな動機が語られていただけかも知れません、

それが日本語に訳されたときに、

人はなぜ山に登るのか?

そこに山があるからだ

という、とっても哲学的でロマンティックなフレーズに変換されたようです、

ま、よくあるお話、

なぜワタシは山に登るのか?

それは好奇心とご褒美のため

うん、今のところワタシはこれが一番しっくりきています、