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民主党惨敗!!

2010年07月12日 16時47分48秒 | 世の中の出来事
昨日行われた参議院選挙。
前評判では民主党の過半数維持が厳しく・・・なんてあったが、蓋を開けてみれば、厳しいどころか大敗、惨敗であった(山梨は大激戦の末、民主党候補が薄氷の勝利)。

その要因は消費税と言われている。
もちろん消費税は国民の家計を直撃する訳だから、説明の仕方が悪いというのは票を減らした一要因であることに間違いない。しかし、そればかりではないと思う。

自民党は最初から消費税10%と言っても議席をUPさせ大躍進した。弱小であるが「立ち上がれ日本」も段階的UPを提唱しながら、1議席を確保し、亀井さんの党のように0にはならなかった。

この敗北は、やはり政権10ヶ月における実績と国民への姿勢が原因であったように思える。
有権者の中にはまだ「10ヶ月で判断を下すのはどうか・・・」といった意見もある。
確かに長期的に見なければならない政策もあるが、いかにせん何年政権を担当しようが無理のある「バラ色公約」を多く掲げすぎ、結果出来ずに嘘をついた事への怒りであろう。

実際政権を担当してみると当然ながら出来ない。それを謝ればまだ可愛げもあるが、屁理屈をつけて居直るような弁明を繰り返す。騙されたと思った有権者は多い。

また自民党政権時に汚職疑惑のある自民党議員を猛攻撃し、クリーンをアピールした民主党であったが、政権をとると「政治と金」問題が起きる。すると、逆に自分たちが言っていた責任の取り方を示すどころか、衆議院での圧倒的な数の力で逃げまくり、自民党以上に往生際の悪い始末。証人喚問や予算委員会など開催せず、逃げまくった。有罪が確定しないと責任を取らない始末。辞職という隠れ蓑に隠れ、まともな説明責任をとっていない。
国民へ姿勢が悪すぎる。
さあ、今度は鳩ポッポ、キャミ大臣、小沢君説明してもらおうか・・・。

この他にも、明確なプランがないまま、普天間問題や消費税など難しい問題に対し、安易に考えているとしか思えないような対応を繰り返し怒りを買った。

基地問題、消費税問題のような国民への負担(痛み)を伴うような場合、事前に徹底した現状分析や対策など綿密な設計と、説得する為の丁寧な説明を要する。しかしどれも見えないし、実際それがないからブレた発言を繰り返したのだろう。

消費税を国民に提案するに当たり、党内すら十分な議論していないのは、言語道断だ(民主党議員も首相に不満が大きいという)。小沢さんは、全く逆のこと演説してる始末だし。
マニフェストにも載ってないし、国民に話すにしてもプランがなく、野党案に便乗する(報道ではクリンチ作戦というらしい)情けなさ。
これでは、この問題に限らず、先のバラ色公約違反含め、国民に対し誠意が全く感じられない。

更には昨年の衆議院圧勝を受けて驕り、難しい問題に対し、十分審議せずに強行採決を繰り返す乱暴な国会運営も目に付いた。

これら「わずか10ヶ月だから・・・云々」といった問題ではなく、政治家としての品だと思う。だいたいついこの間まで小沢さんに対し批判すら出来ない。批判すれば副幹事長を降ろされるといった、どっかの「将軍様」がいる国のような政党であることを有権者は見ていた。

これら要因が重なっての結果と思う。
とにかく国民の「常識」と乖離してしまっている。
国民から昨日の選挙で痛いパンチをもらっていながら、落選した大臣を公然と続投するとか・・・。アホ過ぎて、正気なの?って感じがする
殴られすぎてパンチドランカーになったのだろうか?

それにしても僅か10ヶ月での迷走の原因であるが、これまで悪く書いてきたが、もしかしたら民主党は人数こそ多いが、実は人材がなく、よって政権担当能力がないのかもしれない。必死にやっているが、出来ないから、小手先でごまかすような対応、結果的には誠意のない対応を取らざるをえないのかもしれない
でもそんな政府では困る

今回の結果でネジれ国会となり、実力のある党からは連携を断られ、内では小沢軍団の火種があり、更には普天間が迫り、バラマキマニフェストも未だ生きていて袋小路に見える。おそらく民主党ではもう乗り越えられないだろう。

民主党は、分裂するかもしれないが衆議院を解散し、ガラガラポンして、
もう一度人材を育て、騙し討ちのバラ色公約を掲げなくても議席を増やせる方針を採った方が国民の信頼を取り戻せると思う。

そして自民党、みんなの党、公明党も同様、奢らず国民に訴えたことの実現をしてほしいと思う。
いずれにせよ、動乱の始まりだ。まずは民主党党首選までの2ヶ月の様子を見たい。