今朝の『カムカムエブリバディ』で,ロバート・ローズウッドが安子に,「木漏れ日」というのは,英語にはない日本語独特の美しい表現だと話していた。
和英辞典で「木漏れ日」を引いてみると,”sunbeams streaming through the leaves of trees”とあり,即物的な説明で,「木漏れ日」にこめられた美しさは表現されていない。
その意味やニュアンスが外国語では表現できない日本語をネットで調べたところ,「木枯らし」,「いただきます」,「お疲れさま」,「切ない」,「初心」,「懐かしい」,「わびさび」,「(ものの)哀れ」,「粋な」などが挙げられていた。「棚引く」,「薄墨」を和英辞典で調べたら,ぴったりした表現はなかった。
「萌え」,「ヤバイ」,「マジ」,「推し」のような若者の言葉も,日本語独特と言えるかもしれないが,わたしには馴染めない。
日本の歴史,伝統,文化の中で育まれた,日本人独特の心遣い,感性,風物を愛でる心,それらを表現する言葉を誇りに思い,大切にしたい。
木漏れ日
筑波山万葉の小径で,1月撮影。
「木漏れ日に妻のおくれ毛かがやきて」30年前,井之頭公園にて吟ず。羽花山人
棚引く
自宅ベランダから11月撮影。