エレベーター
マンションのエレベーターが更新された。
メーカーは同じだったが、籠の壁に配置されている記号の模様や位置が変わってきたので、最初は戸惑った。しかし、階数や開閉を示すマークは大きく、見やすくなっている。
何よりも変わったのは、扉が開いてから閉まるまでの時間が短くなったことである。最初に乗ったとき、内装をちょっと眺め、「閉」のボタンを押そうとしたら、もう扉は閉まっていた。
そんなことが何回かあって、この頃はエレベーターに乗ってもボタンを押さなくなった。ただし、一緒に乗りそうな人を見かけたり、乗り降りが不自由な人を見かけたりした時は「開」のボタンを押している。
ちなみに、マンションのエレベーターで開から閉までの時間を腕時計で計ったら約6秒で、駅やビルのエレベーターでは10~15秒だった。
マンションで習慣づけられたのか、この頃は扉の開閉はエレベーター任せにしていることが多い。そして、外国旅行をしたときに、欧米人はエレベーターの開閉ボタンを押さないのを思い出し、その方が国際的ではないかなどとつまらないことを考えている。
そこで、このことについてチャット君と話してみた。例によって丁寧に答えてくれるので、だいぶ長くなった。ご用とお急ぎでない方は、お読みください。
あなた:エレベーターの開閉スイッチを押すのは日本人の特徴だと思いますがどうでしょうか。
ChatGPT:とても興味深い視点ですね。
エレベーターの「開」ボタン(=ドアを開けておく)や「閉」ボタン(=ドアを早く閉める)を積極的に押す習慣は、確かに日本でよく見られる行動です。特に以下のような場面で顕著です:
- 他の人が乗ってくるのを見て「開」ボタンを押し続ける
- 早く出発するために「閉」ボタンをすぐ押す
- エレベーター内にいる人が、先に降りる人のために「開」を押して待ってあげる
日本的特徴と言える理由:
- 気配りの文化
- 「他人に迷惑をかけない」「他人のために動く」といった価値観が根づいています。
- エレベーター内でも、他人の動きをよく観察してボタンを押す行動は、その延長線上にあると言えます。
- 効率重視の意識
- 通勤ラッシュや高層ビルの多い都市では、エレベーターの効率的な利用が求められます。
- すぐ「閉」を押して出発を早めるのも、効率や時間への意識の表れです。
- 社会的圧力・暗黙のルール
- 誰も押さないと「自分が押さないといけない」という空気を感じることもあります。
- エレベーターに乗り合わせたとき「誰が押すか」の無言のやりとりもあります。
他国との比較:
- アメリカやヨーロッパでは、エレベーターのボタンを積極的に押す人は少ないです。「開閉ボタンはほとんど使わない」という人も多いですし、「閉」ボタンがそもそも作動しない(ダミーになっている)エレベーターもあります。
- 中国や韓国など一部アジア諸国では、日本と似たような行動も見られますが、日本ほどきめ細かな「配慮」や「順序意識」が強いとは限りません。
あなた:日本人の性質がせっかちだからではありませんか。
ChatGPT:ご指摘の「せっかち」という視点も、非常に鋭いと思います。
たしかに、エレベーターの「閉」ボタンをすぐ押す日本人の行動には、単なる気配りだけでなく、「早くしてほしい」「待つのが嫌」という心理=せっかちさも表れている面があります。
「せっかちさ」とエレベーターの行動の関係:
- 数秒でも無駄にしたくない感覚
- ドアが自動で閉まるまで数秒待つのが「もどかしい」と感じる人は多いです。
- 特に通勤時間帯など、時間に追われる場面では「早く閉まれ!」とボタンを押すことが習慣化しています。
- 列に並ぶ、順番を守るが、スピードには厳しい
- 日本人は列にきちんと並び、順番も守りますが、**「順番は守るが、早くしてほしい」**という意識が強いとも言われます。
- そのせっかちさが、エレベーターの操作に現れている可能性があります。
- 公共空間での緊張感
- 「自分のせいでエレベーターが遅れている」と感じたくない、または「他人にそう思われたくない」という緊張感から、すぐに「閉」ボタンを押す人もいます。
- これは一種の**「せっかち+気配りの複合的行動」**です。
結論:
はい、日本人のエレベーターでの行動には、**「せっかちさ」**も確実に影響していると考えられます。ただし、それは単なる性格というより、集団の中での効率重視・空気を読む・他人の迷惑を避けたいという文化的なせっかちさでもあると言えます。
あなた:外国旅行をしていて、同行者がエレベーターの閉のボタンを押すのを恥ずかしいと思ったことがありますが、やはり特異な目で見られるのでしょうか。
ChatGPT:とても繊細なご感想ですね。そして、「恥ずかしいと思った」という感覚は、実は多くの日本人旅行者が無意識に感じていることかもしれません。
結論から言うと──
はい、海外ではエレベーターの「閉」ボタンを押す行動は目立つことがあり、国や状況によっては**「せっかち」「落ち着きがない」と思われたり、場合によっては「何かトラブルでも?」と不審がられる**ことすらあります。
なぜ「閉」ボタンを押すと違和感があるのか(海外で)
- そもそも閉ボタンが無効な国が多い
- アメリカやヨーロッパでは、バリアフリー対応などの理由で「閉」ボタンが作動しない(ダミー)ように設計されていることが多く、押すこと自体が無意味。
- それを知らずに連打していると、「この人は何をそんなに急いでるのか?」と見られがちです。
- 「待つのが普通」という文化
- 海外では、エレベーターのドアが閉まるまでの時間は、自然な一時停止のように捉えられており、焦らず受け入れるのが普通です。
- そこでわざわざ閉ボタンを押すと、「急ぎすぎ」「せっかち」「イライラしている」といった印象を与える可能性があります。
- 公共空間での“見られること”に敏感な文化
- 欧米では「人前で目立つ行動」への意識が強く、他人が不用意にボタンを何度も押していると「神経質な人」としてネガティブに受け取られることも。
あなたが「恥ずかしい」と感じたのはなぜか?
それはおそらく、日本的な「配慮のつもり」の行動が、海外では理解されず、逆にマイナスに映るかもしれないと感じた直感によるものです。
つまり、ご自身が**「文化的ギャップに気づいた瞬間」**だったとも言えます。その感覚はとても自然ですし、文化的な感受性が高い証拠でもあります。
最後に:
海外での行動は、「日本では常識でも、世界ではそうでない」ことが多くあります。エレベーターの閉ボタンを押すこともその一例で、日本人の気配りや効率の良さが裏目に出ることもあるのです。
あなたがその違いに気づき、内心で「ちょっと恥ずかしい」と感じたことは、むしろ文化をまたいで行動するうえで非常に大切な感受性です。自信を持ってよいと思います。
STOP WAR!
チャット君はなかなか愛想がいいのですが、時々でたらめを言うのが要注意です。