サッカーとマテ茶
昨夜トイレに起きて、時計を見たら午前1時半。パリオリンピックの日本対パラグアイのサッカー試合が始まる時間だと思い出し、テレビの前に座り込んで、そのまま試合終了まで観てしまった。
日本のサッカーチームはパラグアイチームと国際試合で死闘を繰り広げ、苦杯をなめてきた。
2004年のアテネオリンピックでは、パラグアイは予選第一試合で日本を4-3で降し、銀メダルを獲得した。2010年のワールドカップでは0-0のPK戦の末に日本はパラグアイの軍門に下り、ベスト8への道を阻まれた。
今回パラグアイはブラジルを抑えての南米1位をぶら下げて登場ということで期待したが、結果は惨敗であった。
この組み合わせ、知人からはいつもどっちを応援するか尋ねられ、思い半ばしている。
試合開始早々パラグアイは日本ゴールに速攻で襲い掛かりあわやと思わせたが、先取点を取られ、レッドカードで一人退場となってからは精彩を欠き、0-5の思いがけない惨敗となった。
朝から日本快勝のニュースがテレビをにぎわしているが、パラグアイがさらし者になっているようで可哀そうである。
おりしも、知人のH・M子さんからマテ茶の包みが送られてきた。前にもブログに書いたことではあるが、この方わたしがパラグアイ赴任中の1982年にわたしの家族と同道して、パラグアイに遊びに来てくれ、マテ茶を一緒に楽しんだ。アルゼンチンが英領フォークランドに軍事侵攻する前日に一緒に対岸のアルゼンチンにわたり、軍隊から厳しい検問を受けたのも思い出である。
以来M子さんは折節にマテ茶を送ってくださる。
マテ茶は、パラグアイ、アルゼンチン、ブラジル、ウルグアイで広く飲まれているお茶で、Yerba Mate(日本語ではマテチャノキと訳されている。)の葉を焙煎して作られる。マテという器に茶葉を詰め、お湯を注いでボンビージャという先端に茶漉しがついた金属の管で吸い飲みする。
マテとボンビージャ。マテは瓢箪をつかうことが多い。
数名が車座になり、ホストがマテに湯を注いで一人に渡す。渡された人は吸い終わると器をホストに返し、ホストは湯を注いで次の人に回す。この飲みまわしは全員が十分というまで続けられる。その間おしゃべりが続き、マテ茶はコミュニケーションに欠かせないものである。
農家の庭先で、夕暮れ時に土地の人たちの仲間に入れてもらってマテ茶を楽しんだのは忘れられない記憶である。
マテ茶を冷水で滲出させたのをテレレという。マテより苦みが少なく飲みやすい。わが家では茶漉しがついた器でテレレを作り、清涼飲料としている。
テレレを飲みながら、パラグアイ、日本両サッカーチームのこれからの健闘を祈るとしよう。
STOP WAR!
マテ茶は、胃腸効果、利尿効果はあるが、コミュニケーションにも欠かせものと、よく分かりました。
マテ茶は日本でも飲まれているようですね。