洒 落 男
前にも書いたことだが,何かの拍子に,昔歌っていた歌を口ずさんでいることがある。
ここ2,3日,エノケンこと榎本健一さんが歌っていた,「俺は村中で一番,モボだと言われた男-------」を,気がつくと口ずさんでいる。ここでモボというのは,死語かもしれないが,モダン・ボーイの略,モダン・ガールはモガである。
この歌,1番の歌詞はしっかり覚えているのだが,2番以下はすこぶるあやしい。そこで,ネットで調べようと,「モボの歌」で検索したところ,この歌について全く知らなかったことがいろいろ出てきた。
この歌の由緒はアメリカのルー・クライアン作詞,フランク・クルーミット作曲によるポップス・ジャズで,1928年にクルーミットが歌ってレコードが作られ,大ヒットした。原題 は”A Gay Caballero”で,日本には1929年に紹介され,坂井透さんが「洒落男」という題で翻訳した。二村定一さんやエノケンさんが単独あるいは掛け合いで歌い,1930年に大ヒットしたとのことである。なお,坂井さんの訳詩では,モボは東京の銀座に登場するが,元歌のCaballeroは,ニューヨークではなく,ロスアンゼルスにやってきたそうである。
YouTubeで聴いたら,あの端正そのものの歌手,藤山一郎さんが,おちゃらけで歌っているのでびっくりした。
こんなことでも,知識が増えると,人生が豊かになったような気になる。
洒 落 男 ルー・クライアン作詞,坂井透訳
カクテルにウイスキーどちらにしましょ 遠慮するなんて水臭いわ
この後まだ4番続き,モボの運命は悲喜劇に終わるが,元(あるいは今も)田舎者のわたしが馬鹿にされたようで好きでない。だから省略する。
珍 客
畑で摘んだ紫蘇の葉にくっついてお出でになった。丁重にお引き取りいただいた。
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