【スイング再生工場】絶滅危惧種のゴルフクラブ造ります

重いヘッド&柔らかシャフトを通し、ゴルフを考え スイングを学べるクラブを追求! 誰よりも振らず誰よりも飛ばすをモットーに

ヘッド▼重心位置とスイングの関係 後編

2023年07月14日 20時02分27秒 | ゴルフ


少々オーバーではありますが、
小さなアプローチショットで、クラブを以下の
2種類の動かし方をして見ます。
bd169146-sadc717b3-s






同じトップの位置から切り返して
ヘッドもグリップも似たような方向に、似たような量だけ
ボールに対し斜め上から移動させてみると
クラブの重さによって、その進行方向に似た慣性の
力が働きます。

一方、グリップは動かさず、ヘッドだけを振り子に振ると
斜めにスライドさせたものよりも、外に対し膨らもうとする
遠心力と言う外力が働きますから、
その作用に対し、グリップの位置が動かないようにするため
上に吊るような、上に上がるような力の調整が必要です。

ふたつは クラブの、クラブヘッドの重さの作り出す力
…不可抗力の量も方向も異なる為、全く違う反応を
打ち手である人間はして置かなければなりません。

スライドさせてくる方の動きにも
勿論、外へはらもうとする力は掛かりますが、
それ自体は振り子で振っているものよりも少なく
ヘッドやクラブの重さは、ボールを打って行きたい方向と
大まかですが、似たような方向になります。

スナップショット 2 (2013-04-13 23-00)


振り子でボールを捉えようとする限り
ヘッドの動いていく方向と、グリップの動いていく方向、
グリップの動かしていかなければならない方向は
立体的に真反対に成り易く、
ヘッドが下がっていく過程では
遠心力が掛かり、運動分だけ重くなる外力に対し
グリップエンドはあげる方向に調整しておかないと
同じ位置を保てませんし
進行方向に対しても、ヘッドが前に進む分だけ
グリップエンドを
後ろに下げる力を掛けておかなければなりません。

さて、もう一つですが

グリップエンド基準にヘッドがグリップを追い越す振り子打法 と
グリップとヘッドがほぼ同じ関係を保ったまま打つ正規の打法
とでは、想像通り シャフトの働きが違います。
真反対と言ってよいでしょう。

シャフトの捻じれ の話は割愛しますが
adc717b3-s振り子打法の場合、
しなって グリップに対し、
後ろに反った(遅れたヘッド)が
復元し、ボールを弾く…ヘッドを動かすことに使われます。


bd169146-s正規の打法の場合、
撓ったシャフトが、
戻ろうとする働きによって
同じような方向に動いている 
グリップ部を更に前に押すコトが
シャフトの撓りの働きになります。
            ・・・・・・あれ? 話の難易度が高いでしょうか???

そうなると。。。。
クラブヘッドの重心深度の働きは
全く異なった、逆の作用になってしまう?!
でしょ!

振り子に振っている限り
重心の深さはヘッドを前に出そうとする働きが
強くなってしまうので
イメージよりも、軌道は早めに上昇軌道に成り易くなります。
ヘッドがグリップを追い越す ということは
グリップを進行方向に対し、後ろに下げる
のと同じになりますから、
グリップの支点(基準点)は
イメージしているよりも右にずれやすく
急激なヘッドの上昇軌道を作りやすくなります。

クラブへっどを上下に…振り子に振るイメージの強いゴルファーが
奥行きがあり、重心深度の深いフェアウェイウッドを
苦手としている理由がここにあります。

勿論、ヘッド重量が軽く、ヘッドのエネルギー不足を
運動のスピードと量でカバーしている分や、
シャフトの硬すぎによって、トゥダウンせずに下に振らなければ
ならないやシャフトを撓らせなければならない
という物理的条件&人間の反応の話はあります。
概ね、物質先にありきで、それをこなすために
スイングは憶えていくものです。

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〇『見かた』が変わればスイングは変る

2023年07月13日 22時53分55秒 | スポーツ

〇『見かた』が変わればスイングは変る

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ヘッド□重心位置とスイングの関係 前編

2023年07月13日 19時37分14秒 | ゴルフ

クラブヘッドは重心位置が深いほど易しい と言われます。

それは何故か? と言うと
✪ヘッド重量がしっかりしている
✪シャフトが硬くない(運動する)
と言う条件の上で、  
(ゴルフクラブの当り前の筈ですが)
運動中には、その掛かる遠心力と重量は直線状に
BlogPaint並ぼうと働きがあり
重心が深いほど、ヘッドはシャフトに対し
前に出ようとします。
一般的には、ですが。
(プログレッションが強くなると言います)
ゴルフクラブを簡単にする
というのは 一発解答 ⇒ ロフトを大きくする
ということなのですが、
重心が深くなりやすい箱型のウッドには
インパクト時のロフトを大きくしてやさしくする というコトと
ある意味、それに相反する「飛距離」というのがありますね

この重心深度というのは、実はそれを双方満たすことの
出来る働きを持っています。

スナップショット 2 (2013-06-28 2-10)


ちょっと話が逸れますが、
この手のゴルフの話をする時に、多くのゴルファーの頭の中から
「あるコト」がすっぽりと抜け落ちてしまっている!でしょ?!

それは ゴルファーは機械でなく
人間だというコトです。
モノの作用、反作用が働くと人間はそれに対し
必ず反応します。

例えば、少し柔らかいシャフトのクラブを振った後で
硬いクラブを振ると、殆どのゴルファーは
シャフトを撓らせようと、柔らかいシャフトを振っている時より
頑張ります。 ヘッドスピードなどで計測すると
その硬さの差 にもよりますが
硬いシャフトのクラブに持ち替えた時、
始めの内だけ、2%程度速いスピードになります。
10~15球もすると、元に戻ってしまい、
30球もすると、今度は柔らかいシャフトを振っているよりも
遅くなってしまったりするのですが。。。


重心深度の深いクラブが
インパクト時に実質ロフトも増え
相反する筈の距離も満たすのは
ヘッドが前に出ようとする働きによって
ヘッドそのものがほんの少しですが、
アッパー気味の軌道に変化するからです。
(勘違いしないで頂きたいのは、アッパーに振りなさい 
というコトを指しているのではありません)
それにより、打ち出しは高くなっても、
スピンの減る弾道に”成り易く”、距離と安定を
両立しやすくなるのです。

はい!
打ち手も機械であれば
ここで話はお終い です。
ところが、打ち手は必ず作用に対し反応する、
しかも 機械では到底追い付かないほどの
演算スピードで、瞬時に反応する人間です。

この話だけに限りませんが、
多くのゴルファーは クラブのなにがしかの変化や作用が
変わったり、整ったりすれば、それでその効果を得られた
というコトで、思考が止まってしまいますが、
反応する人間 というコトを考えて
その先を考えてみると、実はとても面白く
ゴルフクラブの形や重量配分、クラブの機能
そして、スイングと言うものが見えてきます

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ミスショットの原因はクラブ「セッティング」

2023年07月12日 23時53分18秒 | ゴルフ

同じメーカーの、同じ機種を、同時に揃えたから
と言って、セッティングが流れ になっているとは限りません。
その場合であっても、
 9割がた ミスを誘発する要因は潜んでいます。

お客様の持ち込みのクラブを
長年見てきました。
数千セットは見たのではないでしょうか?

ある程度データを取って
そのデータと フェース面のボール跡、傷、
ソールの傷、グリップの傷み具合などを照らし合わせます。

IMG_3232


スイングやショットを見る前に
おおよそ どのクラブが苦手、もしくは上手く行き難い か
どのクラブはよく使っているか、使っていないか、
ショット全般に置いての悩みも見当がつきます。
001doraiba









ものすごく硬いシャフトを使っている(好きな)人の傾向は
セットの中に
❶シャフトの柔らかい
❷ヘッドが重い/重く感じる
❸ヘッドが大きい、シャロー形状、重心距離が長い
❹ロフトの寝ているモノ
そう言うものが入っていると
 あまり得意な番手ではないようです。

逆に柔らかめなシャフトを使っている(好きな)人の傾向は
❶シャフトの硬い
❷ヘッドが軽い/軽く感じる
❸ヘッドが小さい、ディープ形状、重心距離が短い
❹ロフトの立っているモノ

市販のゴルフクラブの傾向としては
 総じて…ですが、同じ機種であっても
ドライバーよりもフェアウェイウッドの方が
ヘッドが軽め・シャフトが硬め が多く、
硬いシャフトの好きな人にとっては
 そのウッド系の中では ドライバーが苦手になります。

✋そのパターンだと その傾向の方は
 フェアウェイウッドよりもユーティリティを好みます。

✋同じ機種の同じ銘柄のアイアンセットであっても
 シャフトのセッティングにはかなりばらつきがあり、
 シャフトの硬さが玉石混交、
 数種類の硬さが混在するセットが殆どです。
 その傾向は
 均一なモノを作りにくい軽量スチールが強くなります。

スナップショット 8 (2015-10-15 19-55)



硬めのシャフトを好んで使う人は
現在の一般的なゴルフクラブセットの組みあわせ

 デカヘッドのドライバー/グラファイトシャフト
 小振りな軟鉄のアイアン/スチールシャフト

というこの奇妙奇天烈なセットと呼べない
組み合わせでは
 スピードで解決できる 中距離系のクラブは得意 ですが
✊ヘッドが大きく、シャフトがアイアンに比べ
 極端に柔らかいドライバーはなかなか上手く行きません。
✊困ったことに 硬いシャフトを好み方は
 スピードで解決する傾向は強いので
 スピードで解決できない ロフトの寝たウエッジなどを
 不得手としているケースが多く、
 スコアの伸びの歩留まりはかなり早いです。

本来、スチールシャフト、特に軽量スチールは
番手が下になるほど 硬めになって行きます。
5番アイアンに比べると ウエッジが
1フレックス硬めの「同じ銘柄・同じ硬さ表示」
のセットと呼ぶもの、が標準品です。
ですので、硬いシャフトが好きな人にとって
好都合の筈なのですが、ウエッヂは万事が万事
スピードで解決できません。
煽り傾向も非常に強いので、
ウエッヂがロフト通りには距離が出ず、
番手の流れの中で
 ロフトが寝てくると どんどん距離差が広がります。

IMG_0459


ヘッドが軽く、シャフトの硬いクラブの特徴は
(使う人の特徴…ですね)
インパクト付近で クラブだけが動いていることです。
(ショットの、インパクトの慣性モーメントが低い)

ですので ラフやバンカー、ベアグランドなど
ヘッドにボール以外の負荷がかかるショットに弱くなり
それをさらにスピードで解決しようとして
動作が速くなったり、大きくなったり してミスるのです。

また 硬いシャフトを好み人の場合、
ヘッドスピードを上げても 高さが増す、スピンが増える、
余りにもロフトを寝かして煽っていると
逆にボールが低く、緩く、遅くなったりもするので
ヘッドスピードと距離の関係が確立できないため、
 グリーンに近づくほど苦労したりします。

と同時に シャフトは硬いの(ドライバーと比べ)に
 そのヘッドの形状が苦手なので
 フェアウェイウッドを嫌う人が多いですね。
バックにはユーティリティの花が咲いています^^



全体的に 練習量・練習頻度でゴルフを良くするので
ある年齢になると体が痛み始め、
その練習量と頻度に比例して、ゴルフの向上が止まります。

その時になって クラブに頼ろうとしても
兎も角 速くクラブを動かしてしまいたい人には
ゴルフクラブの、クラブヘッドのお助け機能は
邪魔のモノになるだけですから、
買い替えても、結局、同じ毛色のモノになるだけです。

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もっこ〇君の『伸びたり縮んだり』

2023年07月11日 23時53分09秒 | ゴルフ



Mさん「 それは、長い間悩んでいますねー。

 伸びあがると回転が止まってしまう。

 切り返しでの沈み込みの反動か? 

 回転の止まりか? 

 どちらも必要なのかと思いますが、

 その前の意識=自分でヘッド下ろそうと意識するから?

 はたまたスライスボールになりがちで
 無理やり捕まえようとするのが原因か?」

店長「確かに この箇所辺りから からだの向きは止まり








 リリースだけの動きになってますよね。
 ですので 多分、望んでいないと思うのですが
 要らないフェースローテーションになってしまっている。
 ショットに中で たびたび そのヘッドの回転を嫌う
 フォロー、フィニッシュになってますよね。」

Mさん「はい。」

店長「なるほど。
 事象だけとらえると分かり易いですが

 ダウンスイングの 丁度ここら辺を境に
 前半をカラダの向き、回転だけ、で腕は動かず、
 後半は腕のリリース、腕の伸ばしだけ、
  からだの回転は止まっている

 ダウンスイングが2パートに分れています。

 伸び上がり と言うトコロだけにスポットを当てると
 その箇所から からだを止めて
 たたまれていた腕とクラブを長くすれば
 …遠心力もかかりますから
 当然、と言えば当然ですが、
 ボールと自分との空間が足りないですから
 伸び上がって 空間を確保している訳ですね。
 防衛本能みたいなモノもありますので
 人間の自然な反応 とも言えます。

 スイングの各部各部のパーツ、
 それぞれの動きはとても正常だと思うんですね。

 一番ベースになっている問題 は
 ボールのつかまえ方がピンと来ていない と言うか、
 動きとしてどれが正解なのか掴めていない、

 と言う点なんじゃないか と思います。

 ボールをつかまえるのは
 フェースの開閉、
 開いている ヘッド・フェース を 閉じる、
 左右の回転させて 行うんじゃない✊ ってのは
 理解しているんですよね⁈」

Mさん「一応 頭では分かっています。」

店長「私の実感としては
 腕を伸ばす、リリースする、
 たたまれていた腕とクラブの長さを長くする

 そこに固執している気がするんですね。

 ぴょこん と伸び上がるのと
 腕のリリース、特に右腕の伸ばしが
 動きとして同調しているように見えるんですね。
 まあ 当然と言えば当然なんですが…。









 ボールをつかまえる、
 からだの回転でボールをとらえる、
 そのドリルは…アプローチ形式になりますけど
 のちほど説明しますが、
 まずは 頭のドリルとして
 ダウンスイングの 
 『右を向いている内に』
 というのを 削除、除去して貰いたい、
 もう少し極端に言えば
 特別な動作 としての
 ダウンスイングは要らない です。」


Mさん「???????

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もっこ〇君のモヤモヤ

2023年07月10日 21時02分20秒 | ゴルフ

Mさん「スイング映像送りました。
 なにか 改善点ありますか❓」

店長「そうですね~。
 ご本人がソレを悩んでいるか、はわかりませんが、
 とても目につく部分で
 多くの人は ソレ を治すのに間違った道に
 余計な道に侵入してしまうので そのお話し、から。」

Mさん「あい。」 

店長「YOUTUBEにスイング動画アップし始めたなぁ~
 と思って、数か月前から 毎回スイングを見ていたんですが
 気になっていた、気になっている点があります。
 とっても目につくんですね。

 まずは 動画を見て頂きましょう。

 スイング全般からすると
 ぴょこんと伸び上がるのが目につきます。

 頭や目線が トップオブスイングからインパクトにかけて
 5㎝から10㎝弱 高くなるんですね。
 コレって 傾斜地でフルショットしたり
 アプローチに苦労するんじゃないか と思うんです。
〇もっこす君の練習 - frame at 0m55s〇もっこす君の練習 - frame at 0m56s











 上手に当たっているのなら
 頭を動かすな✊ とは言いません。
 ただ 伸び上がり を治したい と思っているゴルファー向けに
 その原因と間違った対処法の話しです。

 伸び上がり、頭が高くなるのを
 単純に 伸び上がらないようにしよう、
 頭を動かさないようにしよう、
 という対処、治療は『間違い』です。

 まどろっこしいかも知れませんが
 誰もが 伸び上がりながら打とう、
 頭を動かしながら打とう、としている訳では無く
 『ソレ』が必要だから必然でしている、ので
 もしも 原因を根治せず、伸び上がらないように、
 頭の高さを変えないようにしたら、
 別のコト…
 例えば もっとヘッドターンを強くする とか
 右サイドをさげる とか
 より悪い方、より複雑、深入りしてしまう方に
 行ってしまったり、
 場合によっては 首や腰を痛めてしまう場合も
 決して少なくありません。
 また 伸び上がらない為に 無駄に深い前傾になったり
 より根深い問題にすり替わってしまうかも…です。


 また この伸び上がり、頭の上がり、の加減、量は
 振り加減に比例します。
 同じクラブ、アプローチショットであったら
 70ヤード打つのと、40ヤード打つのとでは
 この伸び上がり加減も変わるので
 ミスの原因になり易い と思います。
〇もっこす君の練習 - frame at 0m19s〇もっこす君の練習 - frame at 0m43s









 まあ Mさんの場合、急激な伸び上がりは
 微妙にインパクト以降ですので 問題はないのかも知れませんが、
 伸び上がりの原因が… おそらくですけれど、
 最大の悩みにつながる箇所なんじゃないでしょうか❓」

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ロングアイアンとユーティリティとフェアウェイウッド

2023年07月09日 14時06分27秒 | ゴルフクラブ

勿論、それぞれ人によって異なりますが
一般論では、アマチュアの平均的な運動能力であると
アイアンとして楽に取り扱えるのは
28~30度位のロフトまでです。

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それ以上(27度より立ったロフト)のアイアン
俗に言うロングアイアンとなると
明確な意図が入ります。
アイアンの場合、単純発想では
そのロフト分の距離を打ちたい というのが
ありますが、ロフトが立ちすぎてしまうと
弾道の高さや十分なスピンが得られずに
その距離が満たせない可能性が否めません。
27度より立ったロングアイアンの場合
距離を満たすというよりも
「低めの弾道を打ちたい」という意図の方が
強く入ります。

そのロフト分の距離を打ちたい
という事であれば
ユーティリティと言う名前の付いた
中空のアイアンタイプの方が
その望みは満たしやすいと思います。

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まあ ユーティリティと名付けられていますが
実際は 中空なアイアンで
通常のロングアイアンとの明確な違いは
重心の深さです。
かなり深めの重心のアイアンで 重心深度は5mm前後です。
中空のアイアンの場合 重心深度は15mm程度になります。

概ね正しくクラブが使えるのであれば
この違いは インパクト時の重心点の一致と言う現象から
ヘッドの前への出方の違いになります。
1センチもヘッドが前に出る方が
実際のインパクトロフトは大きくなり易く
その上、クラブの長さからもインパクト入射角度が
緩くなり易く、高打ちだし~ロースピン という
ボールを飛ばす能力の高い 中空アイアンの方が
150~200ヤードまでの距離を簡単に
打つのには適しているかと思います。

単純には飛ばしやすい ということですね。


一方 今度は
ロフトの寝た(20度以上)フェアウェイウッドと
ロフトの立ちめのユーティリティは
用途というよりも どう使うか(どう振るか)の方で
選ぶべきだと思います。

008


クラブを正しく使う と言う条件の元では
フェアウェイウッドの方が
同じ距離を打ち続けるという能力は高く
ミスの許容性も高いとは思います。
グリーンでも止めやすいと思います。


ただ多くのアマチュアの場合
最終的にはクラブを手で振ってしまうので
フェアウェイウッドの形状としての奥行きが
地面と干渉しやすく、使いにくいのだと思います。

ユーティリティの方が形状として
奥行きがないですから
ロフトを寝かして、上に振ったとしても
ソールが地面と干渉にしくいのです。

フェアウェイウッドがあまり好まれず
ユーティリティが増えていくのは
ここなんだと思いますね。

004


ただ 加齢においては
だんだん球が上げにくくなる というのは
少なくないので、出来るだけ早めに
フェアウェイウッドとは仲良くしておいた方が
良いと思います。

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初めてのゴルフクラブ

2023年07月08日 00時38分52秒 | ゴルフ

ゴルフを始めて、初期の頃は
借り物で練習場というのはお約束のパターンです。
仲間のだれかがクラブを持っていたり
仲間の誰かのお父さんのクラブだったり
そんな場合も多いかと思います。

そして、ゴルフに興味を持ち
「よし!自分もゴルフをやってみよう」となった時に
初めて 自分のクラブを購入するわけですが、
その初めてのクラブ、初めてのセットが
それからのゴルフ人生に大きく影響を及ぼします。

クラブを売る立場の人間が言うと
手前味噌感が強くなってしまうかもしれませんが、
ゴルフクラブにはある法則がありまして
初めてのセットを買うであろう
あまり予算のない方用のゴルフクラブ
例えば、、、バッグも含めて全部で『〇9800円』
と言うセットの場合、
とても硬いシャフト、
軽いヘッドが装着されていることが
多いと考えてよいと思います。

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シャフトは総じて 硬いものの方が強度は高く
壊れにくくなっています。
ヘッドは廉価なものは鋳鉄、ステンレスが多く
なぜか明確な理由はわかりませんが、
驚くほど軽量なものも少なくありません。

メーカーロゴなどが入っていても
多くのものは オープンヘッド・オープンシャフト
と言って、ロゴの入っていない部材メーカーものに
メーカーがロゴを入れているに過ぎません。

その軽いヘッド、硬いシャフト
そして セッティングと言って
ドライバーからパターまでの流れ を
完全に無視した 単に本数としてバッグに収まっている
セットを使う弊害は
かなり大きなものです。

軽いヘッドはボールを遠くに飛ばす力を
クラブが持っていませんから、
打ち手がどの位 強く、速く振れるかの教育の道具です。
上手く当たったとしても
ボールと衝突時の減速、衝撃は
十分な重さのあるヘッドのクラブと比べると
かなり大きいですから、かなり痛く
特に冬は練習したくなくなりますね。

現場へ出た時に だふってしまったり
ラフからボールを打つ場合など
ボール以外のモノも一緒にどかさなければならない場合
更に その軽いヘッドの悪い効果は発揮されてしまうので
非常にミスヒットに弱く
悪環境にも弱くなります。

故に 多くのアマチュアゴルファーは
バンカーが嫌いか 苦手であったりする訳です。

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硬いシャフト装着のクラブでゴルフをはじめた場合
本来 ゴルフクラブの一番の特徴は
棒の先に打点である重さの付いた棒 な筈なのですが
(軽いヘッドというのもありますが)
単に棒状の物体を振る という事を覚えてしまうので
それはかなり大きな違いです。

ゴルフクラブは 各番手間が数度の角度の違いで、
それによって距離を打ち分けるゲームなのです。
しかし、それには
その角度の付いているヘッドの位置や姿勢などが
ある程度把握できなければいけない筈なのですが
軽いヘッド、硬いシャフトでゴルフを覚えてしまうと
そういったことは二の次、三の次で
兎も角 棒を速く動かすことが スイングの主
になってしまうのは、大きな弊害です。

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厳密には廉価盤のクラブは仕方ないかも知れませんが
クラブのセッティングの流れ というものが
存在しないクラブでゴルフを覚えると
ドライバーはこうやって打つ
アイアンはこうやって打つ
と クラブの機種などによって打ち方を変える
という事を覚えてしまうというか
そういうものだと誤解してしまうのもよくないと思います。

クラブが ウッドやアイアン 長さや角度などが
違うのは、一つの方法でクラブを変えるだけで
距離や球筋、弾道などが変わるためのモノで
それをスイングやボールの位置、構え方などを
変えていたので、本来クラブが何本も存在する意味が
なくなってしまうのです。
流れがある程度あるセットで覚えれば
クラブは一つの打ち方で クラブを変えて
距離など対応する という事を覚えていきます。

しっかりした重量のあるヘッド、
そのヘッドの位置や姿勢などを感知することのできる
柔らかさのシャフト
それでゴルフを覚えていけば
ただ 打った弾道で良し悪しを決めるのではなく
人間の感覚、感触がそれとマッチし
クラブの重さ感などでスイングを形成して
行けるようになりますし、
それが目安となって、反復することができるようになります。

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左グリップの重要性

2023年07月06日 22時50分23秒 | ゴルフ


その人のクラブの扱い方や持っているクラブの質
などによっても異なりますが、
スイング中のゴルフクラブの重さは
かなりのモノになると思います。

平均的な猫の重さが 3~4キロ
トイプードルも同じくらいです。
この位なら暴れてもあまり問題なさそうです。

ミニチュアシュナウザーが 6~7キロ
かなり大型の猫もこの位でしょう。
ここら辺になると 抱き方次第では
人間もふらついてしまいます。

フレンチブルドッグになると重さは
10キロを超え、大きなものは13㌔以上
抱いている最中に暴れられたら抱いていられません。
もろとも転んでしまうかもしれません。

使い方にもよりますが、ゴルフのクラブは
瞬間的には シュナウザーとブルドッグの間位の
重さになると思います。



多くのゴルファーは
スイングをイメージするのに
クラブの重さが掛かることを想定に入れていません。
まずは 自分の動作のことばかりを気にかけます。
✋クラブを持たなければできるのに…。
✋ボールを打たなければできるのに…。
もう既に 万を超えるほど繰り返していませんか?


クラブは腕(手)で持ち、その腕は体から生え、
腕とクラブというモノは長さを持っていますから
どう扱うかによって その重さの変化は激しくなります。
プロであっても、クラブのある場所やその姿勢
の重さを影響を色濃く受けています。

体をどう動かすか
 ばかりを考えては
実際のスイング・ショットをする時、
クラブの重さの奴隷になってしまいます。

キッカケは与えてあげるにしても、
クラブによって重さを受けることからは逃げられないのですから、
逆に その重さによって
動かされてしまうことの方が簡単な筈です。

腕がクラブの重さを受け、
体はクラブも含めたその腕の重さを受ける。

腕がクラブの重さによって動かされれば
体はその腕の重さによって動かされる。

どうせ避けられないのですから
望ましくない不可抗力ではなく、
上手く打たされる不可抗力を造ってしまう ことを
考えてたほうがアマチュアには良いでしょう。

体の回転と腕の使い方を別々に考えるのではなく
クラブの重さによって、腕が動かされ
それそのものが体の回転になっていく方法が
アマチュアには適していると思います。

ですので、クラブの重さが運動で増した時、
支えらていられないグリップ、
ホールドしないグリップを造っておいて
その重さで腕を動かし、
その重さで体を回さざるを得ない
グリップを造っておく方が 結果シンプル です。

クラブを支えておけるグリップ
ホールドしておけるグリップを造り
クラブの重さが運動で増している最中に
腕や体を意のままに動かそうとするのは
おじさんアマチュアゴルファーには
 不可能に挑戦するに等しいと思います。



そこで そのためのポイント「左グリップ」
に付いてですが、注意点は3点です。

IMG_0772


中指と薬指の2本で握る が基本
 これは右手グリップも同じですが、
 握るメインになるのは この2本です。

IMG_0534


 ですので 手のひらはこのような形になります。

IMG_0532


②グリップは二度握りません。
 スイング中は仕方ないですが、アドレス時、
 手のひらはグリップに触れません。
 第三節は伸ばしたまま、手の甲にこぶしを造りません。
 中指と薬指で握ったら、それ以上握りません。
 親指はシャフトに添えるだけです。

IMG_0531


③手首に角度を付けてはイケマセン
 握手のような自然な形。
 手首が甲の方に折れないように注意です。

IMG_0529



ここを我慢して、スイングは重さに任せるか
クラブをがっちり握って
 自分で動作を管理するか
どちらかしか選択は無いと思います。

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ゴルフクラブ◆ヘッドの重さ

2023年07月05日 23時09分41秒 | ゴルフ

夏の湿気を含んだラフ

090804_01
この位の状況ならまだいいですが

こうなったら 厄介ですね(>_<)

090726_01

ラフからのショットやアプローチには
重いクラブが良いと言われますが…

ヘッド 50g & シャフト200g
ヘッド200g & シャフト 50g

果たして、どちらの方がこの状況に適している
と思いますか?

ボールの重さは静止状態で45g強
飛ばす距離によりますが、最大で1トンを超える
重さ(作用・反作用)になります。

夏の湿ったラフや湿気を含んだバンカーとなると
ボールを望みの距離を打つ以上に
砂や芝など、ヘッド(クラブ)には負荷が掛かります。

ボールは当り前ですが、無機質なモノです。
例えば、ラフにあるボールは何かがぶつかった時
それがゴルフクラブなのか、それとも別なモノか
当然、判断なんかしません。
単に、物理的な負荷、重さや方向などに応じて
跳ねたり、移動したりするに過ぎません。

ボールにボールをぶつける様なイメージが分かりやすい?

となると、打撃(衝突部分)の重さが
ボールに与える影響としても、最も大きくなりますから
ヘッドは出来うる限り、重い方が
その場所から移動するエネルギーを作りやすくなります。
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よくゴルフショップに行くと
「お客さんは○○だから、重いクラブが良いですよ」
なんて、言葉を掛けられると思いますが、
果たして、重いクラブとはいったい何なんでしょう???

一般論で言うところ
メーカーや機種に限らず、女性用であっても
シニア用であっても、ヘッドの重量は
一定…ほぼ同じです。

となると、重くするのには、シャフトの重量の違い
というコトなのですが、
シャフトはあまり例外無く、重くなると、硬くなります。

これも弊社のテストですので、絶対とは言いませんが
同じヘッドの重さであっても
硬いシャフト装着のものほど、ヘッドは軽く感じます。

即ち、重いシャフトを装着すると
目方(計量)と言う意味では、重くなるのですが
感覚としては、軽くなっていく というコトです。

シャフトが重くなって、シャフトが硬くなって
振り難い イコール 重い というのは
確かにありますが、ボールを打たなければならない
ボールに当てなければならない 打撃部分(ヘッド)が
軽くなって、何か良いことがあるのでしょうか

シャフトが重くなり、硬くなるよりも
ヘッドが重くなった方が、安定した動作も繰り返し易い
と思いますし、何よりボールを飛ばすエネルギーを
クラブそのものが持つようになる訳です。

シニア用 と言われる 軽いシャフトの装着された
軽いヘッドのクラブは振りやすい かも知れませんが
所詮、ボールを遠くに飛ばす魅力からはゴルファーは
逃れられないのですから、軽くなったことによって
「より振らなければいけない」軽いクラブは
本末転倒だと思います。

また、打撃部分の軽いクラブは
それそのもののモーメント(動きを続けようとする力)が
低い為、インパクトの衝撃を受けやすい
…ヘッドの減速が激しく 体に故障を生み易い モノです。

慣れ の部分は否定できませんが、
クラブそのものに飛ばす力を持っていて
ボールに当てなければいけない部分の把握もし易く
扱いの違いも認識しやすい・・・
重いクラブ…と言う意味 位
自分の頭で考えても損は無いと思いますよ^^
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