【スイング再生工場】絶滅危惧種のゴルフクラブ造ります

重いヘッド&柔らかシャフトを通し、ゴルフを考え スイングを学べるクラブを追求! 誰よりも振らず誰よりも飛ばすをモットーに

重心位置との付き合い方③

2023年09月08日 23時29分40秒 | ゴルフ


現在は 一般的なアイアンヘッドとドライバーに
重心距離の格差が広がっているのも懸念材料ですが、
重心深度(重心位置がフェースより奥にある)も
意外に厄介なシロモノです。

スナップショット 1 (2014-07-21 12-32)



忘れ去られていますが、
ゴルフのクラブを設計する際、
ゴルフクラブの機能を説明する際、
『スイングは体の回転によって!』
『スイングの円弧は体の回転で!』
というのが基本条件で造られ、考えられています。

ですので 昨今の手振りスイング、
多くのプロを見てもそうですが、
からだの回転は単なるきっかけで
からだの回転で腕を引っ張りますから
肝心のインパクト付近は 腕でクラブを振るしかありません。
この振り方ですと、
正式な体の回転よりも 入射角度は緩く、
多くの場合は 入射(上から)ではなく、
仰射(下から)、読んで字のごとく 煽る"入り"になります。
👉クラブはこの振り方で有効に働くようには設計されていません。

重心深度が深いと
重心位置が 重さが一直線になろうとなる傾向から
ヘッドが進行方向の前にでやすくなります。
ヘッドが返り易くなる傾向も強いです。
それによって、自然に入射が緩くなり、打ち出しは取れるが
スピンは少なくなり易く、飛距離が出易い や
(無駄なスピンを抑制できる)
ボールが上がり易い が「売り」なのですが、
元々緩い入射や仰射でインパクトに入る方が
重心深度が深くなると 体が右に傾き、
スイングの円弧の最下点が右にズレすぎてしまいます。

会田20210701_Moment(2)


空中に浮いているドライバーはまだ良いのですが、
これでは 地面から打つフェアウェイウッドなどは
ダフッたり、トップしたりし易くなってしまいます。

これが 昨今、フェアウェイウッドが敬遠され気味、
ユーティリティ形状の奥行きのないクラブが
主流になっている 小さくない、一つの要因と思われます。
(単品価格差の問題もありますが…。)

昔ですが、ロイヤルコレクションと言うメーカーの
フェアウェイウッドが人気があったのが、
この ダフッて、地面に突っかかってしまう部分が
カット・削除されており、俗に言う抜けが良い構造に
尻もちをつきにくい形状になっていたからでしょう。

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ですので 一概に重心深度が深いモノが易しいとは言えず、
上がり易いのを重視するのなら
 大きなロフトを選べば良いですし、
飛ばしたいのなら 重いヘッドを選べば済みます。

正しく 体の回転通りに、もしくは同期して
クラブの円弧を描ける人にとっては
重心深度は恩恵となりますが、
手で振る、振り遅れのゴルファーにとっては
深ければ良い…訳ではないので、
検討の余地のある部分です。
〇左向きと左腕のつながり - frame at 0m39s〇左向きと左腕のつながり - frame at 0m4





ただ 同時に 重心深度は重心角度を形成します。
重心が深いほど重心角度が大きくなりますので
振り遅れの人にとっては ヘッドの返しやすい要素 に
なりますから 悩ましいところです。
ヘッドを返す行為は ロフトを減らしますが、
同時に 尻もちを誘発するヘッド先行を作り出しますので
どちらが優先するか微妙なところ…。
空中にあるボールを打つドライバーを優先させるため
地面にあるボールを打つコトを蔑ろにするか、
そして その振り方は 必ずアプローチ、
特にバンカーショットを得意にさせません。
どうしたものか…。

…そんなことをしなくてよいスイングにするのが一番でしょう

コメント
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