Mt.BのMTB

自転車、特にMTB中心のピンクな生活日記

木島平その2

2007-10-25 22:23:50 | 自転車
 てことで2周目。1週目と同じ舗装路、林道、下りのシングルと前にも後ろにも誰もいない一人旅。村に出てはるかかなたに人影が見えるだけ。シングルの押し上げもへろへろしながら押し切る。2車線の舗装路に出てまもなく一人にパスされる。やはり押上げで詰められたのだろう。抜かれてからはそんなに離れることはなく淡々と舗装路を登る。 
 1週目の激坂ゲレンデ前のチェック&フィードポイントへ到着。とにかくバナナやリンゴを補給して出発。ここから1週目と違い激坂ゲレンデ、登山区間には行かず、右隣のゲレンデへ。ニヤニヤするおじさんに誘導され見えてきたには壁。通称「根性坂」といわれる今までに走ったことのない斜度の簡易舗装の坂。すでに先では4人が押し上げているのが見える。乗るのは辛いが押すほうが後々ダメージが大きいので根性を出してみることに。最初のうちは直登していたが徐々に斜度がきつくなりジグザグ走へ。3人目を抜いた真ん中あたりで更に斜度が増し、根性も体力も萎え押しへ。顔を上げて先をみてったって上げても路面しか見えないような坂。
 登り切ってまもなく1週目と同じ下りへ合流。村内を抜け、1,2周目とは別方向のラストループへ。
 もうここまでくると本当に周りに人がいない。集落をひたすら登っているともう登りは終わりだよーとおばあちゃん。気力が戻り平坦路を少しで登り坂にいざなう誘導員。見えたのは彼方まで続く舗装路。確かに集落の1番上まで来た。しかし、おばあちゃんの知らない山道がそこにはあった。はるか前にもライダーは見えず、後ろにも確認できない。非常に寂しい区間であった。 
 どこまで行くのか、と、道が途切れシングルの入り口示すマーク、しかしかなりの登り。当然1mで押し開始、だんだん山は深くなりつづらの登りへ。すると山の上のほうに同じように自転車を押す人影が。追いついて抜きたい気持ちより、人恋しい気持ちで歩を進める。ピーク近くで追いつきファイトと言うつもりが「ふぁー」としか言えず返ってきた言葉も「うぁ」。
 シングルを下り始めたらすぐ近くで下手なおやじのカラオケが聞こえる。ほどなく馬曲温泉に下り、舗装路をDH。途中で登り返されるが基本的には下り。水路横やあぜ道を下りながら少し登るを繰り返す。たいしたこと無い登りだが、疲労した体と下るもんだと思っている気力に意外とくる。直角カーブで水の無い水路に落ちたりと気を抜いたのか危ない場面もあった。それでも民家が多くなってくるとゴールが近いことがわかり自然と気持ちも緩んでくる。スポーツ公園に戻りゴールゲートが見えたとき王滝以上の達成感を覚えた。ゴールではすぐにフィニッシャーシャツが手渡され、846さんに「すごいやろーこのコース」と迎えてもらった。日本のMTBの父に知らないMTBを教えられたレースだった。知らなければよい世界もあるが、知ってしまった以上飛び込まなくてはいけない気がしてくるのは日にちが経ってきてしまったからか。 
 とにかくレースは厳しかった。王滝とはまったく別物。どちらが辛いかではなくカテゴリーの違う別物。王滝は走力を試され、木島平はMTBを試されるという感じか。
 天気もよく、ロケーションもよく、実は交通アクセスも悪くなく、なにより木島平の人がよかった。このようなイベントを行うには裏では大変なこともあろうが、ぜひ続いてほしいイベントと思う。公道で、それも町中で行われる貴重なレース、来年も・・・それは来年考えよう。
 このレース、MTB愛が試される。


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