3年7カ月ぶりとなる総選挙の投票が7月3日に行われるタイは、選挙戦の真っ最中です。今回の選挙では、与党の民主党(the Democrat party)と、最大野党であるタイ貢献党(the Pheu Thai party)の激突となっています。
民主党を率いるのはアピシット・ウェチャチワ(Abhisit Vejjajiva)首相(46)。対するタイ貢献党はタクシン・チナワット(Thaksin Shinawatra、丘達新)元首相の実妹、インラック・チナワット(Yingluck Shinawatra)氏(44)を比例名簿1位に指名し、首相候補と位置付けています。
2006年にクーデターで追放されたタクシン元首相の出身地となるチェンマイでは、タイ貢献党のポスターが民主党のポスターを圧倒的に上回っていました。
一方、候補者と一緒に写るアピシット首相の顔の部分がすっぽりと切り取られるなど、現政権への反感が強いことをうかがわせました。
こうしたいたずらはバンコク市内でも見うけられ、アピシット首相の顔を鋭利な刃物で切り裂いたり、カラースプレーで「暴君」と落書きしたポスターも。
さまざまな選挙予測では、タイ貢献党への支持が民主党を上回っていると伝えられています。タイ貢献党が多数派となれば、タイ初の女性首相が誕生する可能性が大きくなります。
亡命中のタクシン元首相は、今年11月に帰国すると宣言しています。タイ貢献党の勝利を前提にした発言と受けとめられています。
日本では、タイをいまだに「微笑みの国」と形容するマスコミが多く見うけられます。しかしタイでは、選挙絡みの殺、傷害、発砲事件が多発してきました。今回も運動員が殺害されるという事件がすでに起きています。
昨年、放火されたバンコクのショッピングセンターの一部は営業を再開していますが、大きな被害を被った部分は今も改修工事が続いています。
タクシン派と反タクシン派に分断されているだけに、今回の総選挙は開票結果が発表された後、民主党が政権を維持すればタクシン派によるデモが再び起きるのではないか。タイ貢献党が政権をとれば軍がクーデターを起こすのではないかという噂が流れています。
両派とも、選挙で負ければその結果をすんなり受け入れるとは考えられない。また混乱が起きるのではと心配するタイ人がいました。
民主党を率いるのはアピシット・ウェチャチワ(Abhisit Vejjajiva)首相(46)。対するタイ貢献党はタクシン・チナワット(Thaksin Shinawatra、丘達新)元首相の実妹、インラック・チナワット(Yingluck Shinawatra)氏(44)を比例名簿1位に指名し、首相候補と位置付けています。
2006年にクーデターで追放されたタクシン元首相の出身地となるチェンマイでは、タイ貢献党のポスターが民主党のポスターを圧倒的に上回っていました。
一方、候補者と一緒に写るアピシット首相の顔の部分がすっぽりと切り取られるなど、現政権への反感が強いことをうかがわせました。
こうしたいたずらはバンコク市内でも見うけられ、アピシット首相の顔を鋭利な刃物で切り裂いたり、カラースプレーで「暴君」と落書きしたポスターも。
さまざまな選挙予測では、タイ貢献党への支持が民主党を上回っていると伝えられています。タイ貢献党が多数派となれば、タイ初の女性首相が誕生する可能性が大きくなります。
亡命中のタクシン元首相は、今年11月に帰国すると宣言しています。タイ貢献党の勝利を前提にした発言と受けとめられています。
日本では、タイをいまだに「微笑みの国」と形容するマスコミが多く見うけられます。しかしタイでは、選挙絡みの殺、傷害、発砲事件が多発してきました。今回も運動員が殺害されるという事件がすでに起きています。
昨年、放火されたバンコクのショッピングセンターの一部は営業を再開していますが、大きな被害を被った部分は今も改修工事が続いています。
タクシン派と反タクシン派に分断されているだけに、今回の総選挙は開票結果が発表された後、民主党が政権を維持すればタクシン派によるデモが再び起きるのではないか。タイ貢献党が政権をとれば軍がクーデターを起こすのではないかという噂が流れています。
両派とも、選挙で負ければその結果をすんなり受け入れるとは考えられない。また混乱が起きるのではと心配するタイ人がいました。