別 胡 説 八 道!

    真 是 豈 有 此 理!

変わらない体質

2011-04-12 05:20:41 | Weblog
福島県の佐藤雄平知事が東京電力の清水正孝社長が福島県庁を訪れたことに対し、「謝罪に来たとは聞いていない」と不快感を示したと報道されています。

確かに、ニュースを見る限り、あの発言や態度では謝罪とはとうてい受けとめられないと思いました。現地に行ったという既成事実を作るために動いたに過ぎないとしか感じられません。

清水社長がまず最初にすべきことは、福島第1原子力発電所の事故発生で日々の生活を破壊され、将来の展望さえ持てない奈落の底に落とされてしまっている被災者の人たちに直接会って、謝罪し続けることだと思います。

ところが、清水社長は記者団の質問に、「近々のうちに予定をつくるつもりだ」と、そっけなく、実に悠長に述べるだけでした。緊迫感どころか罪悪感、問題を解決しようとする意欲などもまったく持っていない様子です。

謙虚になれないのでしょうか? この発言を聞いて、思い出したことがあります。

「あそこは特別だからな。常識が通じないことが多い。耐えろ、ひたすら耐えろ。耐えて、聞き出すんだ。怒りを押し殺して取材してこい」

駆け出しの時期、東電を取材するにあたって、先輩からこう忠告されました。

確かに、相手は傲慢、横柄、高慢。正直、頭に来ましたが、先輩の忠告通り、怒りだけは抑え込みました。ま、電力会社だから高圧的かと受け流すように。

しかし、こういう思いもありました。二度と取材したくない会社だ。

体質はまったく変わっていないようです。