『斬(ざん)』

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無断リンクについての雑感

2005年10月27日 | ブログの話
はてな各サービスの機能変更、お知らせなど - はてなブックマーク日記 - はてなブックマークにおけるリンクの考え方について
はてなブックマークの利用拡大に伴い、「はてなブックマークへの登録は無断リンクである」「robots.txtの設置により検索エンジンに表示されないようにも対策をしている」などの理由でウェブページ管理者からリンク削除のお問い合わせを頂くようになりました。
はてなブックマークにも「無断リンク禁止」による削除依頼があるようですね。そして
「で、みちアキはどうするの?」:みんな大好き無断リンク
では
他にもあると思うけど、「無断リンク」が嫌と思われる理由は、主には2つ考えられます。

1.否定的な記事を書かれて晒されるのが嫌だ。
2.こっそりやってるのに不特定多数の目に触れるのが嫌だ。
が主な原因と述べられている。オレもそう思う。

オレはPASS認証制のブログも運営しているので、この「無断リンク禁止」の気持ちも分かるし、「無断リンク禁止」と言う事がネットリテラシー不足なことであることも分かる。

1.については、公開している以上、観た人がどのような評価意見を持つかは仕方がない事。要は思った事を公表するかしないかの違いでしかない。公表される事で自分の気に入らない意見は欲しくないし見たくもないということなのでしょうが、それならやはり見られない工夫が必要であるのは致し方ないと思います。
[参考]
モヒカン族 - 二酸化モヒカン倶楽部 (otsune) - 「ホームページは自我の一部であり、そこに言及するのは自分をあげつらう行為である」というホームページは家だという感覚

記事へリンクすることの有無は、その記事への導線を引くだけであって、導線を引かれる可能性を有するところで公開している以上、そうされたくないなら導線を引かれない、または断ち切る手段で自ら防衛するしかない。

いくら禁止と言っても他人に強制できる事では決してないからだ。それは、やはり危険予知能力の欠如だと思う。どこかで読んだのだが、リンクされない自己防衛くらい手間ではない。そんな事より世の中にはいくらでも危険を予知し防衛しなければならない手間なことがある。単なる知識不足なだけではなく、もし防衛できる知識があってそんな事を言っているのなら、それは我侭で自己中心的と言わざるを得ない。とっとと防衛できるブログに移ればいいだけですからね。


2.の場合。これはオレも共感できる。公開はしていても目立ちたくないという主張はあっていいと思う。何も全てが目立ちたいサイト主ばかりではない。ひっそりとしたほそぼそ運営を望んでいるのを、無理やり晒して大騒ぎして運営者に迷惑をかけることは良くない事だと感じます。アクセスなんて多くは欲しくないし、通りすがりの一見さんには見て欲しくはない気持ちってのもよくわかります。所詮一時の騒ぎで、1つの記事を騒ぐだけ騒いで嵐の後は元に戻る。正直、そんな一見さんには来て欲しくないって気持ちもよくわかります。もちろん問題発言や挑発的な議論系の記事なら異論を受け入れるべきですが、ちょっとしたほのぼのとした疑問だとか違和感を感想として書いたものを晒してしまうのはどうかという気持ちもあるし、晒す事によって生じる運営者のストレスを考えれば、問い合わせる必要性もあるように感じます。これは相手の考えを汲む、心配りなどの心情的な意味でです。

オレのPASS認証制ブログの場合で考えると、騒がれたくは無いし、突然のリンク紹介によるサイレントアクセス(沈黙のオーディエンス)は欲しくない。一見さんやロムラーさんには悪いと思うが、所在の判らない方は閲覧を遠慮してもらいたいので、その防衛としてPASS認証制にしている。そういった突然のリンク紹介などによるサイレントアクセス(沈黙のオーディエンス)を望んでいないブロガーの気持ちも察してもいいのではないか?という事です。オレはそれさえなくて、ひっそりと目立たなければ認証制にする事もしないし、本来なら誰にでも訪れる機会は与えたいので、認証制は望んではいない。ここで矛盾が生じるのだが、それは未知からのリンク誘導アクセスという突発性がイヤなだけで、ジワジワ広がっていく楽しみを大事にしたいというサイト主の選択肢はあっていいのではないだろうか?ということです。知らない他者によるアクセスアップなど欲しくないという気持ちは有ってもいいと思うし。

知ってる交流先からリンクされるならまだしも、全く知らないところから突然リンクされるのは恐怖に感じることも分かります。不特定多数に見られる場所に公開している以上、防ぎようの無いことですが、それを望んでない運営者は、これはもうリンクされてもシャットダウンできる、または運営者に閲覧の許可の有無を選択できるシステムを用いなければいけないのではないかと思うのです。それが簡易で出来たらいいじゃないですか。全てブロックしておいて見たい人は運営者に何らかの見たいという情報を送り、それを運営者が確認して閲覧の可否を決める。

今のPASS制よりもっと簡単に、誰が見たかだけ分かるようなシステム。そういった簡易シールドを有するブログサービスがあれば、2の「無断リンク禁止」を謳う人の要望は叶えられると思います。

そこに在る事は宣伝したいが、内容については見る人を制限したい。それって我侭でしょうかね?看板は掲げて宣伝し、内容は興味のある人だけに条件付(相手を特定できる)で見せる。これって別に特別な事でも何でもないと思うし。

そんな事までして観たくないとかそこまでして観る価値がある内容かどうかというのは別の話だし、問題ではないと思います。見せる相手を特定したい。こっちはハンドルネームと居場所を教えているのだから、対等な情報を提供できる相手にだけに観る権利を与えるってのは差別とは異なると思うのですがね。ただ、その条件で見たいって方は、現状では敷居が高く、ほとんどの場合、そこまでして観たくはないというのが本音でしょう。これはソーシャルネットワークシステム的ですが、個人対個人を考えた場合、この考え方は尊重されても良いのではないかと思います。もっとその仕組みが簡単に出来るのであれば、その敷居も低くなると思います。

一番いいのは、ブログを持ってる事が特定できれば閲覧許可を与えるってのですね。そして、そのブログのアドレスとハンドルネームは運営者には分かるようにする。ただ捨てブログも作れるからなぁ~。その場合は閲覧拒否できる方法も付ければいいかな。その方法が簡単に出来るなら便利だよな。初期設定でそーゆーふーにしてあって、目立ちたい人はチェックを外せばいいのだし、別にそのブログサービスを選ばなければいいだけだしね。

ただ、運営者側でずるい使い方も出来てしまうというところがネックなんだよな。そしてこの場合は、公開ブログなのか、認証制ということで非公開扱いなのかも微妙だしなぁ。

要は、サービスサイドというかシステムをもう少し詰めてお互い心地よい住み分けができりゃーいいんじゃないのって話ですな。