ららみ先生のピアノのおけいこ

自閉症でも、発達障がいでも、
両手でピアノが弾けるんです♪
ピアノが弾けるって、素晴らしい!

H君との13年間

2016-09-24 | ピアノ教室

今日は、高校3年生のH君(6月7日と7月16日の記事に登場)のレッスンでした。

受験勉強真っ最中ですが、お母様の方針で、今でもレッスンに来ています。

最近は、ずっと同じ曲をレッスンしていたのですが、
今日は、今現在、暗譜で弾ける曲を、全部弾かせてみよう!と思いつきました。

すると、H君は「今、暗譜で弾ける曲は、6曲です。」
と言って、弾き始めました。

そのほとんどは、過去の発表会で弾いた曲でしたが、

「これは、◯年生の時の発表会で弾いた曲です。」とか
「これは、日本に里帰りした時の夏休みに、ららみ先生に習った曲です。」とか、

色々な事をよく覚えていて、びっくりしました。

そう、H君は、保育園の頃から習いに来ているのですが、
途中の数年間は、外国に暮らしていていました。

それでも、お里帰りする度に習いにきてくれていたのです。

H君を教え始めて13年位になりますが、その間には色々な出来事があり、
様々な思い出を紡いできたのだな~と、しみじみと思いました。

そして、習ったピアノ曲の数々が、受験勉強の合間の息抜きになっているようで、
本当に嬉しいことでした。

ありがとうH君!  ピアノ教師冥利に尽きる、今日のレッスンでした。

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自閉症児 N君のこと⑬コチョコチョ作戦!

2016-09-23 | 自閉症児 N君のこと

初めての発表会も無事に終わり、ノブ君も自信が付いてきたようです。

こんな時こそ、一気にモチベーションを上げて、
やる気を加速させなければなりません。

ノブ君はその期待に応えてくれて、
片手ずつの教則本は、とても順調に進みました。

色さえ付けると、ノブ君は すぐに理解して、
ピアノで弾けるようになりました。

しかし、ノブ君の集中力は短いので、
いかに集中させるかが、私の課題でした。

 

そこで私は【コチョコチョ作戦!】を思いつきました。

ノブ君は、くすぐられるのが大好きなので、
くすぐってあげると、本当に嬉しそうにニコニコします

なので、集中力が途切れてイライラしてきた時は、
くすぐってあげると、一気に緊張がほぐれます。

 

「一本橋コ~チョコチョ~♪  二本橋コ~チョコチョ~♪  
階段登って、階段登って、コチョコチョコチョコチョ~♪」

ノブ君は大笑いして、本当に楽しそうなお顔になります。

そして、その後は再び集中する、と云うわけです。

 

それで味をしめた私は
「ノブ君、これを弾いたらコチョコチョしてあげるから、
もう1度頑張って!」

と励ましたりしました。

するとノブ君は、渋々 もう1回弾いたりしました(笑)

コチョコチョしたり、手遊びをしたり~

そんな工夫をしながらのレッスンは、
私自身も楽しいものでした。 

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サザエさんのご先祖様、私のご先祖様

2016-09-22 | 日記

今日は、秋分の日。 お彼岸の中日です。
お彼岸と云えば、私が思い浮かべるのは、勿論!おはぎです。

ところで、国民的長寿アニメといえば、日曜の夜のサザエさんですが、
サザエさんのご先祖様と、ウチのご先祖様には、共通点があるのです!

 

以前、サザエさんを見ていた時のことです。

波平さんがカツオに
「我が家のご先祖様は、お彼岸の日に、お殿様の前でおはぎを38個も食べて、
お殿様にお褒めの言葉を賜ったのだ。」
と語りかけるシーンがありました。

その時に、
「えっ? サザエさんのご先祖様って、ウチのご先祖様の事??」
と、非常にビックリした覚えがあります。

私のご先祖さまも、おはぎが大好きで、大きなおはぎを11個食べて、
お殿様に褒められた~と云う、逸話が残っているのです(笑)

御維新の頃に、お殿様の御前で、臣下がおはぎを食べる~
と云う習慣が本当にあったのでしょうか?

今になってみれば、確かめる術もありませんが、
子どもの頃におはぎを食べながら、そんな話しを何度も聞かされました。

なんとも微笑ましいエピソードを持った、サザエさんのご先祖様と私のご先祖様。
今頃はあちらの世界でも、お腹いっぱい、おはぎを食べていることでしょう。

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祖母が歌う ABCの歌

2016-09-21 | 日記

昨日、母方の伯母のことを書きましたら、父方の祖母のことも思い出しました。

明治生まれの祖母は、ミッション系の女学校を出た、ハイカラさんでした。
色白の可愛いお顔で、常にお洒落さんだった記憶があります。

8月13日の記事にも書きましたが、着物が大好きで、
気に入った物はすぐに買う、大胆な面もありました。

でも、常に陽気で話しが上手なので、祖母の周りには、いつも人が居た、と記憶しています。

 

そんな祖母は晩年、骨粗そう症による骨折を繰り返し、寝たきりになってしまいました。

その祖母を見舞った時のことです。

祖母は90歳を超え、夢と現(うつつ)が一緒になっていました。
たどたどしい言葉しか喋れなくなり、幻覚が見えたりしていたようです。

あんなに話題が豊富で、博識だった祖母が。。。
と思うと、居たたまれなくなりました。

私は、少しでも気持ちを明るくしようと
「おばあちゃん。おばあちゃんは、ハイカラさんだから、ABCの歌知っているでしょう。
一緒に歌おう!」

すると、祖母は、私と一緒に歌い出しました。

祖母が歌うABCの歌は、たどたどしくも切なくて、
祖母の得意そうなお顔と共に、忘れられないものになりました。

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伯母の歌声

2016-09-20 | 日記

母方の伯母が、特別養護老人ホームに暮らしています。

伯母は、女学校を主席で卒業した程の才媛でしたが、
夫を亡くしたした後は、スナックを経営して1人息子を育てたました。

そしてその息子を、女手ひとつで大学を卒業させ、イギリスに留学までさせたのですから、
相当な頑張り屋さんと言えるでしょう。

その伯母を訪ねた時のことです。

私のことも、分かっているのか、分かっていないのか。。。
名前を名乗ると、嬉しそうなお顔をするのですが、すぐに夢の中に入ってしまいます。

お喋りするのも気怠そうだったので、もう帰ろうかな~と思った瞬間
歌の本が眼に留まりました。

そこで私は「リンゴの唄」を、小さな声で口ずさんでみました。

すると伯母が、パチッと眼を覚まし、一緒に歌い出しました。
何と!音程も、滑舌もしっかりとしていました。 

そしてお顔には赤みが差し、以前の、べっぴんさんの面影が戻りました 

これには、ホームのスタッフの方々も、ビックリしていらっしゃいました。

 

従兄(伯母の長男)に、「もう、あまり分からなくなっちゃったからね~」
と言われて、慌ててホームを訪れた私でしたが、
伯母の確かな歌声に、私はとても感動しました。

やっぱり、音楽のパワーってすごい

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