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女将の還暦祝いを「お得意様のクラブを貸切で開催してくれたのだ」
息子夫婦に心から感謝していた。
普通の親子なら・・・そのお金で「旅行や料亭での祝宴」も出来ただろうにといわれるが、
店が終わってから、クラブママも店の女の子を全員つれて・・・応援に来てくれるのだ。
田舎料理や、焼きおにぎりが人気だった。
どうしたのだろう。。。無性に寂しく悲しい。。。このような思いは、
息子の前で・・・つい。。。一度だけ涙を見せてしまっていらいになる。
親友がやはり涙で語った「夜逃げ・・・しなくては」との話から、
今まで事あるごとに用立ててくれた金銭の多さを少しでも返さなくては、
親友は、女将に一銭の返済を言い出したわけでもないのが、
なおさら・・・つらい。
その時は、父の一言で「兄に相談をして」納得しての家の売却だったのだが、
世の中には、手の平を返すように「心無い言葉やうわさ」、
昨日まで、来ていてくれた人達も「まるで船が沈む時に真っ先に逃げ出す。」
○○○のような無情な○○達も・・・何人かはいた。
しかし親友夫妻は、持前の実直さと努力で家業を盛り返して、
女将が自宅を売り過分に用立ててくれたお金で、ここまでこれたと、
毎年のように、女将の都合に合わせて全国の旅に招待してくれるのだ。
今になれば・・・不思議なのだけど何かを予見するように、
ご夫婦で店にきて、親友のご主人が初めて・・・女将の行きたい処をと言うのだ。
何十年の旅で・・・そんな事はなかったから驚いた。
昨年の秋にも、お得意様の漆器の先生のお勧めの石川県の山中温泉は、
どうでしょうかと遠慮しながら言い出すと、二人はそう言えばまだ行った事がないし、
そうしましょうと即決してくれたのだ。
漆器の先生に、お願いをすると「○○○やというホテルから飛行機の手配まで」、
すべて準備をしてくれたから、実に楽しく中身の濃い旅ができた。。。
書くことが多いので、何回かになりますが、
人の命のはかなさと、悲しみの深さを知ることになろうとは思いもよらなかった。