ソムタムのリーガルマインド涵養の旅

中央大学法学部通信教育課程で学ぶソムタムの日記

刑事訴訟法を追加履修???

2007-01-19 23:49:46 | 刑法
今日の朝日インターネット版で見かけた記事です。

”富山県警は19日、02年に起きた強姦(ごうかん)事件などで懲役3年の実刑判決を受けて2年9カ月服役した富山県の男性(39)が無実だったと明らかにした。県警は同日、この事件の容疑を認めた松江市西川津町、無職大津英一容疑者(51)=別の強姦罪などで公判中=を強姦容疑などで再逮捕。富山地検高岡支部は男性の裁判のやり直しのため、富山地裁高岡支部に再審請求する。”

”県警は02年4月に、当時氷見市内でタクシー運転手をしていた男性を強姦未遂などの疑いで逮捕、翌月に別の強姦容疑で再逮捕した。男性は起訴され、同年11月に懲役3年の判決を受けて確定。一昨年1月に仮出所した。”

”佐野仁志・富山地検次席検事は「様々な証拠を総合的に判断して起訴したが、振り返ってみると、男性を犯人と特定する客観的な証拠はなかった。基本に忠実な捜査を怠り、客観的な証拠に対する問題意識が足りなかった」と話した。
県警によると、男性の現在の所在は分からず家族に謝罪したという。”

刑法各論を勉強して、どのような犯罪行為に対して、どのような刑罰を科すかという
ことを学びました。ただし、只木先生も授業の中で留保されていましたが、
刑法各論の設問では、こうしたことが事実だとして、答えなさいというものでした。

この男性は、タクシー運転手をしていたところ、強姦罪という社会的にも
卑劣な犯罪で有罪判決を受け服役。事実上、社会から抹殺されたのにも等しい
ことになっています。記事によると、出所後の所在もわからないという、、。

刑法各論を受講された先輩の話では、是非刑事訴訟法も受けたらいいよ☆と
薦められていました。でも、中央大学では刑訴は鬼の刑訴と異名をとり、
7回もレポを落とされ続けた人もいると聞き、たじろいでおります。
でも、自分がいつ犯罪被害者になるかもしれないのと同様、いつ自分が
加害者の汚名を着せられるかもしれないという危機感。
刑事訴訟法のこと、勉強しておいてもいいかな。

今日、この記事を読んで、刑事訴訟法、思い切って追加履修して
挑戦してみようかな、なんて思いました(そんな余裕あるのか???)

でも。。中大通教に入る前の自分だったら、この記事を読んで、
「検察や裁判所は、 ((((((((((((*ノノ) ヒドイワーッ と思うだけだけで、
まさか「じゃあ刑事訴訟法も勉強してみようかな」などとは、絶対に考えなかった
と思います。

それだけでも、中大通教に入ったことで自分の思考方法が変わったことが
実感できて、いやあ、やっぱり入学してみて良かったなと思いました。