白樺小舎便り(しらかばごやだより)

北信濃の田舎暮らしの日々

窓を開けよう

2018年11月19日 21時49分32秒 | 日記

窓。

かつて自分は室内にいて、窓の外の自由な世界にあこがれていた。

それが今、自分は窓の外側の世界に居て、室内に燃える暖かい灯を切ないほど焦がれている。

窓。窓。それは何と豊かなイメージを呼び起こしてくれるのだろう。

 

僕らは小坂明子の「あなた」という曲を身近に聞いて過ごした世代だ。

『もしも私が家を建てたなら

 小さな家を建てたでしょう

 大きな窓と 小さなドアーと

 部屋には古い暖炉があるのよ』

と歌う。

 

今、ほとんどの新築住宅は窓が小さい。熱効率の問題なのだろうけれど、僕は好まない。

大きな窓とまでは言わないけれど、自作の隠れ家に窓を増やすことにした。

 

手前はロケットストーブの煙突。

南に面したこの壁に窓を付けることにした。

片付け下手で、小屋の周りはまだまだすっきりというわけにはいかないが、中はかなり思い切って整理した。

 

 

窓。外の世界と中の世界を繋ぐ魔法の扉。

冬になったら、窓の外の雪景色を眺めながら、日がな一日、ロケットストーブを燃やし、自家焙煎のコーヒーの香りを楽しみながら、過ぎた日のことやこれからのことなど思ってみよう。窓。それは過去と未来を繋ぐ扉でもあるのだろう。

専用の椅子に座ると、この窓から城山と呼ばれる近くの里山が見える。

もうすっかり晩秋の風情。

窓。心の窓を少し開けて、ほかの人の窓をそっとたたいてみようか。ちょっと寂しい晩秋の夜更け。

 

 

 


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