白樺小舎便り(しらかばごやだより)

北信濃の田舎暮らしの日々

一年が過ぎた

2013年07月12日 23時58分06秒 | 日記

夏の夕暮れ。

おたおやかなスカイラインを見せるのは飯縄山。

一年契約の契約社員として、一年が過ぎた。

社長の息子である部長から突然昼飯にラーメンでも食べに行こうと誘われた。

数日前、引き続き勤務して欲しいと言われ、難色を示していた経緯がある。

その話の続きだった。

パソコンの前に座り、設計図を書く仕事はバーチャルの世界であり、達成感が感じられない。現場の仕事をしたい。

そんなふうに言ってはみたが、実際に自分が抜けてしまえばその部署が大変なことになるのはわかっている。

で、継続することに同意した。やれやれ。

でも、まあ、必要とされるのはありがたいことだ。  と思うことにしよう。

 

夜は、十時過ぎると夜風が涼しくなる。

六キロくらいのランニングにでる。

汗を書くのは気持ちが良い。

 


梅雨明け‥‥ 日本の政治の梅雨はあけるのだろうか

2013年07月07日 00時34分13秒 | 日記

平年より15日も早く梅雨があけた。

畑の草も伸び放題。

今朝は早くから草刈り。

 

 

豆畑は周りの草を刈るだけで済んだ。

昨年は播いても播いても上手く行かず、悪戦苦闘していたことを懐かしく思い出す。

黒豆と緑豆は芽は出たが、鳥に食べられ、大豆は芽を出さなかった。

今年はその経験を生かしていい豆畑になった。

 

 

ナスの畑は草の宝庫。

でも気にしない。草は地面の乾燥を防いでくれる。伸びたら刈ればいい。

丸ナスは信州の郷土食、おやきの具にして夕飯にした。

このところ59キロ台だった体重が一気に61.7キロに増えた。

でも気にしない。基本的にナスはそんなにカロリーないし(多分)‥‥

 

にんにくも収穫した。

安全、安心の無農薬、無肥料、無手入れの地元産。

これで美味しいなす炒めや餃子を作ろう。

 

庭の着も茂って暑苦しいので選定。

下草にはクガイソウ。

 

 

時は今、参議院選真っ最中。

ぼくらは爆弾を抱えたまま生きていくことなんてできない。原発の再稼働なんて狂気の沙汰だ。

泣くのはいつも庶民だ。暮らしを破壊して大企業ばかり潤ったって経済そのものがやがてしぼんでいくしかない。アベノミクスの当然の帰納。

消費増税が日本の経済に破壊的な影響をもたらすのは火を見るよりも明らか。

TPPは農業も保険も医療もアメリカに身売りすることに他ならない。

憲法は時の権力者の勝手放題を縛るもの。紛れもなくこの憲法は日本の国民を守ってきた。

花鳥風月を愛する趣味人であろうとするぼくにもこんなこと位は判る。

もうそろそろ日本の政治も梅雨あけを迎えてもいい頃だ。


初恋の人に会いにいくような

2013年07月01日 18時23分03秒 | 日記

かみさんはオババ4人組と4日間の東北の旅にでかけて留守。

今回は日曜だけしか休みがない。

農作業と小屋造り、その他様々な用がある。

何をしようか考えた。なにをしても気持ちが今ひとつピタッと来ない。

ならば、思い切って気分転換だ。

かくして、朝4時、いそいそと出かけた。初恋の人にあいにいくようなウキウキした気分で。

 

白馬村から残雪の白馬三山の姿がくっきりと浮かんでいた。

駐車場のある登山口、猿倉に着くと意外にも車は十数台しかとまっていない。

まだ、本格的な登山シーズンではないのだろう。夏場は駐車できないことも多いのだ。

6時から歩き始める。

この道を何度歩いたことだろう。

若い頃からいろいろな時期にまざまな思いをいだいてこの道をたどった。

最近ではほぼ毎年この山に登っている。

自分の体力を測るバロメーターでもある。

山頂直下の白馬山荘までノンストップで登ること。

アイゼン、ピッケル、ストックに頼らないこと。

白馬尻小屋はまだ営業していないようだ。

もう少し季節が進めばこの小屋の少し上から大雪渓が始まるのだが、今はこの小屋の下からずっと雪渓が続いている。

雪渓の上はさわやかな涼しさで、快適に高度を稼げる。

雪渓の上を何人かの登山者が歩いていたが、さすがにみんなアイゼンを使っている。

ちょっと気を抜くとついた足が滑ることがあるが、両足が滑って転ぶことはまずない。

大きなクレバスがいくつもあった。下りは気をつけねばならない。安易にグリセードなどしていると危ない。

夏にはお花畑になるはずの小雪渓の上部も今は雪の中だ。

9時には白馬山荘に到着。

雲上のレストラン『スカイプラザ』も閉店中。

そのまま山頂に向かう。

突然ヘリの音が聞こえ、周囲始めたを何回か旋回しながら白馬山荘の裏手、すなわちぼくのすぐ近くで停止しホバリングしている。

地上には2人の人間。

ヘリの扉が開いて蜘蛛の糸にぶら下がって蜘蛛が降りてくるようにスルスルと隊員が降りる。

映画『岳』の中の救助シーンそのままだ。

ヘリが大きく旋回してまた戻ってくる。

隊員が一人を抱えてスルスルと登って行く。

またたく間に作業が終わり、ヘリが去っていく。

こんなシーンを去年の十月、初雪が降った穂高から唐沢に下る岩場でも見た。

山では遭難が身近にいる。すぐ隣にいる。

稜線はもう雪が消え、色々な花が咲いている。

詳しい名前は知らないけれど、何度となく目にした美しい花たちの楽園がここにある。

高嶺の花というけれど、それは手の届くところにある。

ここでは自分が宇宙のすべてと一体化している。

山頂には3人の先客がいるだけ。

世界遺産に登録された富士山には多くの人がつめかけているという。

だが、どうだ、この静寂は。このすばらしい世界が『世界遺産』という名で蹂躙されることが無いのは幸せなことだ。

 

下りはクレバスに気をつけながらグリセード。

12時に猿倉に帰りついた。