白樺小舎便り(しらかばごやだより)

北信濃の田舎暮らしの日々

驚くような速さで

2021年03月31日 21時44分26秒 | 日記
三月が終わる。
もう梅が咲き、近隣では桜が咲いた。
かつてない速さで季節が進んでいく。
季節は日々ランニングのトレーニングを行っているのだろうか。

僕もマラソンの予想タイムが少し速くなった。
なんとフルマラソンでサブ4達成。予想ではあってもとてもうれしい。
アラ古希の身には夢のような話なのだ。

最大酸素摂取量Vo2Maxは47から48になった。これは20歳相当だという。

コツコツと地道にやり続ければ、いつか成果が現れる。
幕下まで落ちて今度大関に返り咲いた照ノ富士のように。
それにひきかえ、わが郷土の御嶽海は...。

あまりの季節の進み方が速くて、菜園作業も忙しくなった。
暖地の菜園はもうジャガイモの芽が出たとか、エンドウの花が咲いたとか、もうひと月もさがある感じなのだが、この北信濃の地でももう種まきや植え付け
ができる状況になってきた。
畑起こしも急がねばならない。



種も購入した。
いよいよ新しい耕運機、ホンダサラダの本格デビューだ。

急ぎ足で過行く季節を惜しみ、フキノトウの天ぷらで蕎麦を食す。
季節もその折々に楽しまなければ、あっという間に取り残されてしまう。

コロナコロナの自粛の日々、この村でもときたま一人二人の感染者が出る。
もうじきにしだれ桜の里にもぱっと笑顔を振りまいたような花が咲くのだろう。桜祭りは中止になった。
それでも花は咲く。
どこか物憂い春の日、あまり人気のない桜をめぐって歩くのもまたいい。


北信濃にも春

2021年03月27日 22時03分29秒 | 日記
例年より10日ほど早く松代町東条の杏の花が咲いた。
昨年はコロナの影響で売店も出なかったが、今年は農産物やはちみつなどが格安で売られていた。あんずまつりを始めて13年だという。
僕はそれ以前から訪れていた。隠れた穴場だった。
そのころに比べれば、杏の樹も半分ほどになってしまった。
あたり一面ピンクのじゅうたんのようだったが、今ではずいぶん寂しくなってしまった。
残雪の後立山連峰が背景に見えてとてもいい。

昨年は遅い雪が花びらに積もって、花が惨めな状態になっていた。杏の収量もずいぶん少なかったという。
僕は杏ジャムも干し杏も大好きだ。豊作になることを祈っている。
この地の杏の起源。
伊予宇和島藩主・伊達宗利公の息女、豊姫が、代松代藩主・真田幸道公に嫁ぎに行く際、故郷を懐かしみ持ち込んだあんずの苗が長野の土地柄にあったために、多く栽培され長野でも親しまれるようになった、というのが由来です。
ふーん、なるほど。

もう一つの春。
隣町の小布施出身の落語家の卵、瀧川どっと鯉が前座から二つ目に昇進したと、父君が記念の手ぬぐいを持って挨拶に来てくれた。
コロナ禍でどうしているか心配していただけにうれしかった。
二つ目になって瀧川鯉三郎に改名。渋くていい手ぬぐいだ。
真打まであと10年かかるという。
師匠の鯉昇と小布施で親子会の予定もあるという。
鯉のように瀧を登って欲しいものだ。

わが家の梅も数輪の花が咲いた。
これは豊後。美味しい梅干しになる。

* * *
5月の仮想カチューシャふるさとマラソンに向けて、ハーフマラソン2時間切りを目標にトレーニングに励んでいる。
ガーミンはこんな予測タイムをはじき出した。
ほんとかな。大分甘いような気がする。
フルマラソンを目指しているわけではないが、サブ4だって行けそうではないか。
予想タイムは上がったり下がったり。そのたびに一喜一憂している爺さんです。
本来は山登りのトレーニングの一環なので、タイム云々より、実際のロングトレイルで、どの程度歩けるかが問題。
早く裏銀座の縦走に行きたいものだ。




庭園管理士

2021年03月24日 13時32分43秒 | 日記
庭園管理士という資格がある。
民間の資格だが、通信教育で取得できる。標準で6ヶ月、費用は5万円弱。課題の提出が必要なので,それなりに勉強する必要がある。
以前にこの資格を取得した。
そんな関係で、樹木の剪定や伐採の依頼がときたま舞い込む。ほとんど友人関係なので格安でやってあげている。
今回の依頼は、梅の古木と花海棠の伐採。
昨年の暮れから手掛けている。
この写真が梅の古木の最初の状態。


中間の状態。下に小屋があるので一度に切り倒せない。
左側の樹が花海棠。
この状態で年を越した。

今年になって、梅の木を更に切り詰めた。

そして今日仕上げの日。
大きなチェンソーが欲しかった。

花海棠も切り倒してすっきり。
一仕事終わった感慨に浸る。

また新たに伐採の依頼が舞い込んでいる。
業者の見積もりが六万円だという。
切る樹が数本ある。
知り合いだし、格安でやってあげるよ、ということに何となくなってしまった。商売でやっている訳じゃないし、喜んでもらえるなら、それでいい。

人の暮らしというものは、質量や実感のないパソコンの仕事などより、体を使って物を作ったり、育てたり、そんなことの方が喜びがあるものだ。

春分の日にデビュー

2021年03月20日 22時14分21秒 | 日記
春分の日、北信州にも暖かい風が吹いた。


取り残しておいた白菜に花が咲いた。
柔らかな緑の葉とやさしい黄色の花。春の色だ。

暖かさが増してくると、じっとしてはいられない。
農耕民族の血が騒ぐ。
先日入手した耕運機を軽トラに乗せて畑に運んだ。
載せたり下ろしたりの時に使う桟橋は手作り。
暖かい地方の人たちはもうジャガイモの芽が出たというようなことを書いているが、この地方ではひと月くらい遅れる。

さすがに新しい耕運機は音が静かだ。
春分の日にデビュー。


畝立て機があるので、あっという間に畝立てが完了。
腰も痛くならないし、もう手放せない。
どこに何を植えようかとあれこれ悩み中。
楽しいひと時。


不確かな情報に踊るまい

2021年03月18日 20時42分08秒 | 日記
「3年後にガラケーが使えなくなるんだって」
先日、かみさんの友達が言っていたという。
「ふーん」
聞き流すわし。
何しろ携帯なんて持っていない。スマホだってない。
今ではかなりのお年寄りだってスマホを持つのが当たり前の時代。
天邪鬼の僕はかたくなに持たない。

「今年の3月でガラケーが使えなくなる。俺、まだ手続きしてない」
とある会議の席で七十代後半の男性が言う。
「えっ、来年の3月じゃないの?」
「どこの会社?」
みんなが反応する。
ほとんどがスマホの持ち主になっている。
早速一人が検索する。
「やっぱり、来年の3月だよ」
「そうか、良かった!」
僕は関係ないもんね、という態度を貫く。

実をいうと、ガラケーを1台かみさんに渡してある。ほとんど家に置きっぱなしだが、必要に応じて持っていく。
そんな訳で、全く無関係というわけでもない。
自分ではそんな切迫した感じを持っていないので、それらの情報が本当に正しいのか調べてみた。

その結果、5Gという電波環境が整って、3Gは二世代前の電波環境となり、3Gしか使えないガラケー来年の3月からは使えなくなる、ということが分かった。わが家のガラケーは3G,4G共用なので使えなくはならない。

ガラケーが使えなくなるという不確かな情報が独り歩きして、それに踊らされ、スマホに切り替えていかざるを得ないという人も多いのだろう。