年末年始の恒例行事といえば餅つき、そば打ちだが、友達家族で持20年ほどやっていた臼と杵での餅つきが、今年からやめようということになった。
その餅つきの折、手打ちそばをふるまっていた20人前ほどふるまっていたのだが、イベント中止につき、年越しそばだけ10人前打って欲しいと注文が入った。その他にも配るので、例年50人前くらい打っている。今年は少し早めに打って順に配り始めている。
色々な種類のそば粉を使う。1キロ2,000円以上するものや、1,300円くらいのものまであり、値段の高いものは自家用、配布用は安いものから中くらいのものまでに限っている。そば粉によって驚くほど食感が違う。打ち方によっても違うし、同じように打ってもそのたびに違う。奥が深いとしか言いようがない。
年末の恒例行事といえばかつては寅さん映画を見に行くこともその一つだった。
今年の年末、50作目の寅さん映画が本当に久しぶりに公開され、さっそく見に行った。人生の大半を寅さん映画とともに過ごしてきた。今回も長野松竹相生座という全国でもトップクラスの歴史を持つ映画館。100年以上続いている。最新式の映画館もできているが、自動発券、座席指定、窓口お姉さんの機械的対応などになじめず、ここに来る。窓口で券を買い、カップに入った暖かいお茶をもらって好きな席に座る。この人間的な対応が心地よい。
過去の寅さん映画のマドンナたちのシーンがスクリーンに映し出されるたびに、その頃の自分たちのことも思い出され、やっぱりこの映画とともに生きていたのだなあと思う。
年始の恒例行事といえば今度41回目となる飯縄山(1,917メートル)の元旦登山。
思えば、色々な年があった。雪が深く胸までのラッセルを強いられたこともあれば、雨降りだったこともある。今年の年末は雪が少ない。ここで少し降ったが数日前までほとんど雪がなかった。これも温暖化の影響なのだろう。
もう何のために登るのか考えることもないほど当たり前の行事になっている。晴れていれば富士山が見えることもある。すると、何となく今年1年がいいことがあるような気がする。山から下りて隠れ家的な小さな温泉でかりん湯に浸かりぼーっとしているのももう長い習慣だ。
箱根駅伝の観戦、そして街道歩き、これもすっかり恒例となった。
そして僕も少しだけ高齢となる。
新しい年には何が待っているのだろう。すこしだけワクワクする。