少し前のことになるが、一応書き記しておこう。
11月1日に、日本三百名山にも選定されている南木曽岳に登った。
信州百名山のひとつでもある。
信州といってもとても広くて、自宅から東京までの距離と南信の飯田までの距離がほぼ同じ。
身近な山はほぼ登り尽くして、残っているのは遠くの山ばかりだ。
豪華に泊りで行くような境遇ではないし、夏場ではないのでテント泊も気が重い。
残された山は
北アルプス ①烏帽子岳 ②野口五郎岳 ③鷲羽岳 ④三俣蓮華岳 ⑤餓鬼岳 ⑥霞沢岳
木曽山群 ⑦鉢盛山 ⑧小秀山
中央アルプス ⑨経ヶ岳 ⑩空木岳 ⑪南駒ケ岳 ⑫安平路山 ⑬南木曽岳 ⑭富士見台
南アルプス ⑮鋸岳 ⑯赤石岳 ⑰池口岳
この17座。
北アルプスではもう冬モードだし、南アルプスは日帰りはきつい。
さらに、かみさんと、この10月に傘寿を迎えた義姉も連れていきたいとなると、登れる山は限られる。
そこでピックアップしたのが南木曽岳。
標高は1,679メートル。登山時間も5時間半に収まる。
但し、登山口までの時間が車で4時間くらいかかる。
この山の近くに2時間くらいで登れる富士見台があるが、今回は無理をしないことにした。
蘭コースから入山。
この場所が山頂。もう少し先に展望所がある。
このベンチで、ジェットボイルのバーナーでコーヒーを淹れた。
インスタントだったが、義姉にもかみさんにもおいしいと好評だった。
日帰りの山で、わざわざバーナーと水を背負っていくのも気が進まなかったが、ジェットボイルは嵩張らないので、今回は持参した。
陽だまりの中とは言え、暖かい飲み物はこの時期有り難い。
御嶽山の雄姿が見えた。
もう4年位前になるだろうか。同じメンバーで高妻山に登り、山頂から少し下ったところで、ラジオから御岳山噴火のニュースが飛び込んできた。
直接は見えなかったが、その後のニュースで大惨事になっていることを知った。
まだ行方不明者もいるというが、入山規制は最近解除されたという。ただただ犠牲者の冥福を祈るばかりだ。
乗鞍も見えた。
足元には霜柱。
中央アルプスものどかな秋の日差しの中にどっしりと座っていた。
立派な避難小屋。
この山は登りと下りのコースが専用になっていて、山頂から下り始めた反対側は見事な草原になっていた。
あれが空木岳、それが宝剣岳と山々を眺めながらしばし時を忘れる。
下りコースはかなり急なところもあったが、楽しかった。
帰路、近くの大江戸温泉物語ホテル木曽路で日帰り入浴。
色々な浴槽があって楽しめたが、本当はもっと鄙びた温泉が好み。
夕食を食べ、家に帰り着いたのは21時半。
結局山に登った時間は5時間半だが、車を運転していたのは8時間になる。
残された山はほとんどこんな感じだ。
残る16座をどう登ろうかと、思いを巡らすのは楽しいひと時だ。
北アルプスは烏帽子、野口五郎、鷲羽、三俣蓮華の4座は裏銀座縦走で、餓鬼岳、霞沢岳は日帰りで、南アルプスは聖から赤石を越えて三伏峠までの縦走。鋸、池口は頑張って日帰り。
中央アルプスは空木、南駒ケ岳はちょっと豪華に一泊で。経ヶ岳、安平路は日帰り。息抜きに富士見台。
木曽山群は鉢盛山、小秀山共に日帰り。
そんな中で、出来るだけかみさんや義姉も連れて行ってやりたいと思い、可能な山を探す。
今年はあと一つ、富士見台くらいだろう。
11月中に行けるように計画しよう。