白樺小舎便り(しらかばごやだより)

北信濃の田舎暮らしの日々

段ボール生ごみ処理き

2011年07月26日 22時12分34秒 | 日記

段ボール生ごみ処理きを作った。

処理きの『き』はどういう漢字を当てたらいいのだろう。

処理機は動力源が無いので違う気がする。

処理器が一番ふさわしい気がする。

が、器というにはちょっとお粗末な気がする。

で、生ごみ処理きと平仮名になった。

 

腐葉土とぬかをまぜて少し水を加えただけ。

生ごみにぬかをまぶして埋めておけば、発酵して60度くらいになり、生ごみは分解してしまう。

悪臭はほとんど無い。

搔き回せば湯気が上がり基材のふかふかした感じが面白い。

 

これまでコンポストの処理をしていたが、夏場は虫が湧いたり悪臭がしたり、何かと不便だった。

そこで思い切って段ボール生ごみ処理きに切り替えた。

やってみて、あまりに手軽で、面白いので他人にも勧めている。

毎日生ごみを投入するのが楽しみだ。


涼を求めて

2011年07月24日 11時49分26秒 | 日記

我家の東は南志賀高原。

車で1時間も走れば万座温泉を越え、群馬の白根山駐車場に着く。

ここは標高2,000mくらいあって、じっとしていれば肌寒いほどの気温だ。

ちょっと高いが410円の駐車代を払って車を停める。

今は隣の本白根山のコマクサが最盛期を迎えて、それを見に来る人も多い。

途中までシャトルバスも出ているが、1.3kmの距離なのでもちろん歩く。

高原の風。青い空にくっきり浮かんだ雲が流れる。澄み切った水をたたえた弓池。それらすべてが待っていたよと迎えてくれる。

コマクサを見に行くのは毎年の恒例行事。

カモシカだって迎えてくれる。

 

 

花はコマクサだけじゃないんだよと控えめに告げるヒメシャジン。

 

おっと、おいらも忘れてもらっちゃ困る、とかなり目立つコキンレイカ。

 

今年はもう、見頃を少しすぎたかなという時期。一週間遅かったかな。

 

それでも2,150mの高原に花は咲き、人々は訪れる。

夏の短い高山では、数日の違いが大きな違いに増幅される。

三日前に咲いてた花が今日は無いということがある。

一日一日の重みが凝縮されて平地の何倍にもなる。

 

 

シャトルバス、そしてゲレンデの夏山リフトを乗り継いでくれば、そんなに苦労しなくてもここに来れる。

ツァーで来る人もたくさんいる。

 

先週は白馬岳に登ろうと登山基地の猿倉に向かったのだが、かなり下の方で止められて、駐車場が満車なのでタクシーで行ってくださいと言われ断念。

ここ何年も白馬も登山者が減ったなあと感じていたので、ちょっとほっとしたりもする。

白馬山荘で、かつて長男も長女も高校生の時バイトをしていたのだ。

登山ブームで白馬にも人が押し寄せるようになったのかもしれない。

そんな訳でこの時は雨飾山に変更したのだが、この山も百名山のひとつ、人がいっぱいだった。

 

涼しくカラッとした空気の中で、下界はアツイだろうなあ、帰りたくないなあと思う。

こんなに気持ちのいいところだから人も押し寄せてくるのだろう。

 

 

駐車場近くの弓池にはワタスゲが白い花を咲かせていた。

緑の中の白い綿毛はいかにも涼しげで、夏の高原の風情を漂わせていた。

 

 

盆過ぎには定年退職の身。

零細企業なので、退職金など無いに等しい。年金だっていくらももらえない。

そんなことを考えれば不安はいっぱいあるが、まあ、なんとかなるだろう。健康でさえあれば。

体を作り、これまでの人生でやり残してきたことをやろう。もちろんときたま仕事もしながら。

そういう意味では本当の人生はこれからだ。

 

 

 

 


大地の恵み

2011年07月22日 22時33分04秒 | 日記

暑い夏がやって来た。

草取りとモグラとの戦いに明け暮れた菜園だったが、苦労が報われる時が来た。

 

今日初めて枝豆を収穫。

もちろんビールのつまみ。

甘さがあってうまい。

 

 

赤い宝石。

トマトは幾つかの種類を植えた。

このままかじれば、どんなお菓子もかなわない。

 

 

ナスのおやき。

これはこの地方の夏の定番。

お腹がいっぱいになるほど食べても、中身はナスなので太らない。

 

畑で採れた男爵で作ったコロッケ。

うますぎます。

 

 

野菜たっぷりのポテトサラダ。

 

 

大地の恵みをたっぷり味わっている。

 


湯ノ丸山 角間山

2011年07月11日 22時33分34秒 | 日記

梅雨明けの最初の日曜日。

久々に山に登った。

湯ノ丸山(2,101m)。

 

もう少し早い時期ならばレンゲツツジが一面に咲いている。

 

 

ハクサンフウロ

 

ツマトリソウ

 

オダマキ

 

ウスユキソウ

 

色々な花が迎えてくれる。

 

湯ノ丸山だけでは物足りなくて、隣の角間山まで足を伸ばした。

湯ノ丸山は小さな子供から年配の夫婦までたくさんの人で賑わっていたが、角間山まで足を伸ばす人は少ない。

湯ノ丸山から角間峠までかなり下り、そこから角間山への登りが待っている。

この登りで、アサギマダラという優雅に舞う蝶に出会った。

一匹だけであったが、しばらく道案内をしてくれた。

 

角間山から見た湯ノ丸山(左)と烏帽子岳(右)。湯ノ丸山からに右下に続く稜線を降りてここまで来た。

ここから角間峠まで戻って鹿沢温泉に下りるコースもあるが、湯ノ丸山頂に連れを残してあるのでまたその稜線を登らねばならない。

帰路、先ほどの場所でまたアサギマダラが現れ、ぼくの周りを何周も飛び回りながら歓迎してくれた。普通集団で舞っているのだが、このチョウは一匹だけ。

アサギマダラも思っていたのだろうか。普通登山者は集団で歩いているものだがこの登山者は一人だけだ、と。

 

駐車場のある地蔵峠まで降りたところで12時だった。

汗を流しに温泉に行こうと、東御市の湯楽里館に行った。

ここでゆっくりと湯につかり、昼寝をし、ラーメンを食べて夕方まで過ごした。

充実した一日であった。


梅雨明け

2011年07月09日 15時36分22秒 | 日記

『関東甲信越でも梅雨が明けたとみられる』という気象庁の発表があった。

今日は土曜日だが休日出勤。半日で終わったので、午後は畑仕事。

このところ畑の草取りに追われ、朝と夕方に豆トラで土をかき回しに行っていた。梅雨で雨が降ると草がどんどん伸びる。

今日は、ジャガイモを掘り上げた。大きいのも小さいのもあるが、モグラとの戦いの末の収穫だと思えば感慨もひとしお。

甘いとうがらし、ニンニクも収穫。

 

畑の収穫が終わり、自宅に帰って、収穫物を洗っていると大きな雷鳴が聞こえた。

いよいよ梅雨明けの合図だ。

雨も降り始めた。

ジャガイモはふかして塩で食べた。ホカホカしていてうまい。

ささやかな収穫祭だ。

これからは草との戦いから乾燥との戦いに移る。

ポリマルチという手もあるが、どうも好きではない。

敷きわらが一番いいのだが、手に入りにくい。

干し草でも敷くとしよう。

 

畑を借り、耕し、草を取り、肥料を与え、そうやって収穫した野菜たち。

もちろん無農薬だ。

新鮮で、安全で、うまい。

スーパーで買ってきた方が安いし、楽だと時には思うことがある。ずいぶん馬鹿げた非効率的なことをしていると思う。

だけど効率ばかり追い求めた結果が今のどうしようもない社会を作った。原発事故を招いた。

苦労しても、安全で安心できる社会の方がいい。

食べ物だって同じだ。

今、畑では枝豆が鞘を付け始めている。

ビールのつまみで食卓に上る日も遠くない。