白樺小舎便り(しらかばごやだより)

北信濃の田舎暮らしの日々

巣立ち

2024年06月29日 20時51分52秒 | 日記
庭のナナカマドの樹に鳥の巣箱がある。
数週間前からシジュウカラが入居して、最近頻繁に二羽が交代で餌を運んでくる。
巣箱を見ていると、中でヒナが動いているのが見える。
親鳥はナナカマドの枝にいて、ヒナを外に誘っている。
一羽めはサッと巣箱から飛び出した。

初飛行。

二羽目は外を覗いてはすぐに引っ込んでしまう。
それを何回も繰り返すばかり。
辛抱強く待つ親。飛び出したヒナもおとなしくナナカマドの枝で待つ。
それでも何とか飛び出すヒナ。三羽、四羽と巣立つ。
7羽か八羽目がなかなか出てこない。一番末っ子なのだろうか。
やがて親も兄弟たちも林の方に飛び去ってしまう。
その後意を決してやっと飛び出したヒナはガラス戸に墜落して落下。
幸いけがはないようだ。
見守っているとしばらくして親たちとは違う方向へ飛んで行った。
虫の取り方の教習も受けてないのに生きていけるのだろうか。
数日前から近所の猫が巣箱の上まで登ってシジュウカラを狙っていた。
餌を運ぶ親がやられてしまえばヒナもかわいそうなことになる。
木に登れないようにシートを巻いたり有刺鉄線で囲ったり、巣箱の上に剣山のような細工をしたりして猫から守ってきた。
それだけに今日の巣立ちはうれしくもあり淋しくもある。
後で親鳥が巣箱の中を点検に来た。
どこかでまたはぐれたヒナと出会って、餌の取り方を教えていると信じよう。




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